【コラム】

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30 コンパクトなスピーカーの音量は足りる?

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ポータブルオーディオプレーヤーのサウンドをスピーカーで聴きたいという場合に、一般的に使用されるのは外部スピーカーということになるのでしょう。以前、PCやラジオを外部スピーカーとして使用するというのをやってみましたが、ああいうのはやはり例外的で、基本的には専用の外部スピーカーを使用するということになると思います。

さて、ポータブルオーディオプレーヤー用として販売されているスピーカーには、アンプを内蔵した物と、そうでない物とがあります。これらの最大の違いは、アンプを内蔵したことによる出力W数の違いです。アンプを内蔵していないタイプのスピーカーでは、それほど大きな音は出ないでしょう。一方、アンプ内蔵タイプならそのような心配は無いと思われます。しかし、本当にアンプ内蔵タイプでなければ、普通に聴くのに音量が不足するのかチェックしてみたいと思います。

アンプ内蔵タイプのスピーカーには、低音のブーストや、あるいはポータブルオーディオプレーヤーへの充電機能などを備えているといった多機能タイプの製品や、オーディオ色の強い製品も存在するのですが、今回は、もっとも手軽と思われる、コンパクトに折り畳めるスピーカーを2種類選んできました。

コンパクトスピーカーで音量は足りるのか

アンプ内蔵のほうは、オーディオテクニカの「AT-SP222」というモデルです。プレーヤーとの接続ケーブルも含めてコンパクトに折り畳みが可能なスピーカーで、単四電池2本で駆動します。最大160mW×2ということなので、ポータブルオーディオプレーヤーの出力に比べれば圧倒的な大出力です。近所の量販店で、2,980円で販売されていました。

AT-SP222は、アンプを内蔵したスピーカーですが、ボリュームコントロールなどは一切付いていません。それらの操作はプレーヤー側で行うことになります(これはこれでシンプルでありだと思う)。また、電源を入れないと聴くことはできません(この手の製品のなかには、電源オフ時にはパッシブスピーカーとして動作するものもあるのですが)。

さて、今回も、テスト用に使用しているポータブルオーディオプレーヤーは、クリエイティブメディアのMuvo TX FMです。8畳ぐらいの広さの部屋で、大音量とまではいかないまでも、そこそこ音楽を聴くことができるレベルの音量にするには、ボリュームを「35」まであげる必要がありました。Muvo TX FMのボリューム調整は、「40」まで上げられるのですが、そこまであげるとちょっとうるさいかなぁといった感じになります。まだ、購入したてでエージングなどはまったく行っていない状態なため、これが本来の音かどうかは判断できませんが、比較的固めの音でしっかりと中音域は出るのですが、低音は弱め高音は少し割れているような感じがします(多分エージングが済んで、全体のバランスが取れてくれば、適正なボリュームで聴けるようになり、このようなこともなくなるのではと思います)。

一方のアンプを内蔵していないスピーカーは、エレコムの「PSP-CS500」というモデルです。こちらは、Francfrancとのコラボレーション製品ということですが、残念ながら筆者にはFrancfrancが何なのか、よく分かっていません。こちらもコンパクトに折り畳めるモデルです。また、球形のちょっと変わったデザインをしていて、きちんと広げると自立します(ということはつまり、きちんと広げないと自立できない)。こちらは、1,980円で販売されていました。パッケージには「高音質設計・バスレフ型」と書かれていますが、ちょっと大げさという感じではあります。

さて、TX FMのボリュームを「35」のままでPSP-CS500に接続してみます。さすがに、音量はAT-SP222よりも下がります。しかし、全然聞こえないというレベルではなく、もう少し上げればなんとかという感じです。というわけで、ボリュームを「38」まで上げたところで、だいたい先ほどのAT-SP222でボリューム「35」というのと同じぐらいの音量になりました。音の傾向は、AT-SP222よりも柔らかめの印象です。低域も高域もさほど伸びているという感じはしませんが、無理をしていないといった感じです(低域が若干遅れ気味に聞こえるのですが、ちゃんと測定していないのでなんとも)。価格が価格だけに、これだけ鳴れば十分という感じはします。とりあえず、アンプを内蔵していないスピーカーでも、何とか普通に聴くことは可能だということになるでしょう。

さて、TX FMでボリュームが「35」とか「38」とか言われても、それがいったいどのくらいのボリュームなのか、分からないという人が多いはずです。というわけで、iPod nanoで同じぐらいの音量になるのはどの辺り、というのを調べてみました。だいたい3/4ぐらいのところが、それに該当するようです。

オーディオテクニカの「AT-SP222」。コンパクトに折り畳めるアクティブスピーカー。写真の黒のほかに、ライトブルー / ピンク / レッド / シルバー / ホワイトがラインナップされる

エレコムのPSP-CS500。こちらは、写真のホワイトのほかに、グレー / イエロー / ダークブルー / ピンク / シルバーが用意される

AT-SP222を広げたところ。左右のスピーカーの間隔が狭いので、あまりステレオ感を期待してはいけない

PSP-CS500を広げたところ。180°に開かないと倒れる

両方のスピーカーを畳んだところ。どちらもコンパクトだが、持ち運びという点では、常識的なスタイルのAT-SP222の方に分がある

AT-SP222にポータブルオーディオプレーヤー「Muvo TXFM」を接続。この時にちょうどよい音量はボリュームが「35」のとき

PSP-CS500に接続。ボリュームを「38」に上げると、同じぐらいの音量

iPod nanoだとボリュームはこの辺り

こういうことをやりたかったわけじゃ。ちなみに、この場合はボリュームを最大にしても音量不足。音のバランス自体はよいのだが

 

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インデックス

連載目次
第116回 クラッチバッグのようなデザインのBluetoothスピーカー「Beoplay A2」
第115回 デスクトップのリスニング環境に適した「SoundBlaster X7」
第114回 ComplyイヤーチップのPシリーズは使い方を選ぶがスグレモノ
第113回 Complyイヤーチップのプレミアムモデルとスタンダードモデルとの差を探る
第112回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(3)
第111回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(2)
第110回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(1)
第109回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(7)
第108回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(8)
第107回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(6)
第106回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(5)
第105回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(4)
第104回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(3)
第103回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(2)
第102回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(1)
第101回 多機能アクティブスピーカー「SoundBlaster Axx」を使ってみた
第100回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(4)
第99回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(3)
第98回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(2)
第97回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(1)
第96回 Bluetoothスピーカーの置き方(4)
第95回 Bluetoothスピーカーの置き方(3)
第94回 ちょっと便利なBluetoothスピーカー「Creative Airwave HD」
第93回 Bluetoothスピーカーの置き方(2)
第92回 Bluetoothスピーカーの置き方(1)
第91回 いまさらながらのインターネットラジオ(3)
第90回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(7)
第89回 いまさらながらのインターネットラジオ(2)
第88回 いまさらながらのインターネットラジオ(1)
第87回 ミニマムなデジタル録画環境として「nasne」はあり? なし?
第86回 インドア用のヘッドホンを買い換えた
第85回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(6)
第84回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(5)
第83回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(4)
第82回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(3)
第81回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(2)
第80回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(1)
第79回 キャビネット容積が限られたスピーカーでも高音質を実現するCONEQ技術
第78回 ボーズの1.1chホームシアターシステム「Lifestyle 135」の音を聴いてみた
第77回 チューナー内蔵レコーダーの登場で便利になった「スカパー!HD」
第76回 ヤマハらしいサウンドのヘッドホン「HPH-200」
第75回 実用的なAndroidタブレットプレーヤ「ZiiO」
第74回 ソニー、RM-PLZ530D - 学習機能付きリモコンのマクロ機能を使いこなす
第73回 ウォークマンがiPodを再び抜いた件に関して
第72回 2011年のレシーバー
第71回 3D放送の一般化にはまだ時間がかかるらしい
第70回 年末以降のテレビ需要
第69回 何インチからが大画面か
第68回 圧縮音楽ファイルのエンコード方法とビットレートによる音質の違いを調べる
第67回 ZEN X-Fi Styleを使ってみた
第66回 JBLの最新モデルを聞き比べ(後編)
第65回 JBLの最新モデルを聞き比べる(前編)
第64回 クリエイティブのBluetoothスピーカー「ZiiSound D5」を試してみた
第63回 一から始めるAV機器ネットワーク(3) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第62回 ちょっと大きめのパーソナルTVが欲しい - シャープのLED AQUOS「LC-32SC1」を試用する
第61回 一から始めるAV機器ネットワーク(2) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第60回 一から始めるAV機器ネットワーク(1) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第59回 セカンドテレビを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー(2)
第58回 セカンドTVを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー
第57回 デジタルノイズキャンセングヘッドホン「MDR-NC300D」
第56回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - ノイズキャンセリング効果とサウンド
第55回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - 操作性と付属機能
第54回 遅ればせながらBDレコーダーを導入(1)
第53回 高音質タイプの骨伝道ヘッドホンを試してみる - ティアック Filltune「HP-F200」
第52回 HDMI 1.3時代のAVアンプ機能比較(1) - エントリークラス編
第51回 エバーグリーンの低価格メディアリペアキットを試す
第50回 W-ZERO3[es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(2)
第49回 マクセルの高音質システムヘッドフォン「Vraison」を試す
第48回 流行の丈夫なDVD-Rはどこまで頑丈か
第47回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(2)
第46回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(1)
第45回 ドルビーバーチャルスピーカー採用2.1chサラウンドシステムをセッティング
第44回 W-ZERO3 [es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(1)
第43回 ICレコーダーを購入
第42回 骨伝導ヘッドフォンを買ってみた
第41回 USBからの電源でも動作する高音質アダプター
第40回 低価格化が進むフルHD37V型液晶テレビ
第39回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(2) - 新モデルの音質
第38回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(1) セッティングとUI
第37回 オーディオテクニカの新型インナーイヤーヘッドフォンを聞く
第36回 圧縮音楽の補正技術は本当にうまく働くのか
第35回 ロジクールのマルチリモコン「Harmony」の途中経過
第34回 団塊の世代をターゲットにした製品って
第33回 ロジクールのマルチリモコンを試す(1)
第32回 スピーカーで聴くバーチャルサラウンド
第31回 HD DVDとBlu-ray Disc、ソフトのタイトルは?
第30回 コンパクトなスピーカーの音量は足りる?
第29回 HDDのトラブルに泣かされる
第28回 徹底的に低価格な謎のMP3プレイヤーの試聴にチャレンジする
第27回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す(2)
第26回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す
第25回 余ったメディアの再利用
第24回 1年前と最新のポータブルオーディオプレイヤー
第23回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(2)
第22回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(1)
第21回 ポータブルオーディオプレーヤーの音をスピーカーで鳴らす
第20回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(4)
第19回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(3)
第18回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(2)
第17回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(1)
第16回 ビデオ用8倍速のDVD-R DLメディア登場
第15回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(2) - Travelシリーズ編
第14回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(1) - Travelシリーズ編
第13回 BauXar Marty101試聴会に行ってきました
第12回 オーディオセレクター+パワードスピーカーでのリスニング環境構築
第11回 マルチメディア用2.1chスピーカーをオーディオ製品として聴く
第10回 精度を要求しない測定環境(2) - 身の回りの機器を測定する
第9回 精度を要求しない測定環境(1)
第8回 DLNAガイダンス準拠機器ではないネットワークメディアプレーヤーを試す
第7回 音楽データをどこに置くかがポイント
第6回 バッファローLinkTheaterでPC内の音楽ファイルを再生する
第5回 PC内のMP3ファイルをNAS-M7HDに取り込む
第4回 今度こそNAS-M7HDでPC内の音楽をストリーミング再生する
第3回 突然、長瀬産業のHMP-100のレビューを行う
第2回 オーディオのネットワークを考えてみる(2)
第1回 オーディオのネットワークを考えてみる(1)

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