【コラム】

暮らしのサウンドビジュアル

28 徹底的に低価格な謎のMP3プレイヤーの試聴にチャレンジする

村田修  [2006/08/10]

今回は、2chスピーカーでのバーチャルサラウンドについて、聴き比べようと思っていたのですが、面白い製品を入手したため、、急遽、横道に逸れさせていただきます。「ハズレを引く能力」。筆者は、この点に関しては、かなり自信があります。たとえば、不良率が5%の製品を購入した場合、筆者は、95%の方でなく、5%の方を引いてしまう確率が高いのです。

さて、以前このコラムでポータブルオーディオプレイヤーの最新モデルと1年ほど前の製品との比較を行いました。ところが、最新モデルといっても、音質を重視したモデルばかりというわけではありません。なかには価格の安さが売りの製品もあります。某ショップでみつけたそのプレイヤーは980円でした。

コンビニで買い物をするときに、レジのそばにある唐揚げとかを、「じゃぁ、これもついでに」と言う感じで購入するということはよくあると思います。それと同じように、レジのそばにそのプレイヤーが置いてあったので、ついつい購入してしまったというわけです。

謎の激安プレイヤーはどんなもの

とりあえず、このプレイヤーについて簡単に触れておくと、SDメモリーカードをメディアとして使用するMP3専用のプレイヤーです。CBR/VBRの64kbpsから256kbpsまでのファイルに対応します。WMAやWAVには対応していません。

USBマスストレージクラスに対応しているため、PCに接続すれば、普通にファイルを転送することができます。また、A→ミニBタイプのUSBケーブルが付属しています。さらに、ネックストラップタイプのヘッドフォンも付属しています。なお、電源は単四電池(これまた筆者の知らない謎のブランドのアルカリ電池が付属している)。Ni-MHも使用可能です。転送やリッピングのためのソフトは付属していません。

操作ボタンは5個。上の2つがボリュームの上下。下の2つがトラックの移動。中央のボタンが再生 / 停止 / 電源となっています。ボタンは、表面は柔らかいゴムで被われていますが、中には固いスイッチが納められているようです(メンブレのキーボードのキートップだけを外して、そのキーボードに合うシリコン製のキーボードカバーを付けて打っているような感触)。ディスプレイはありません。このように、徹底的に削れる部分を削ったMP3プレイヤーなのですが、それでも、これで980円というのは安すぎると筆者は思います。なにしろ、A→ミニBのUSBケーブルだけでも、単品で購入するとこのぐらいする場合がありますし、SDメモリーカードリーダーとして考えても、980円というのは低価格でしょう。

やっぱりハズレを引く

で、最初の話に戻りますが、筆者はとにかく外れを引く能力を持っているので、今回もどうやらハズレを引いてしまったようです。ハズレて慌てることはないのですが、実は今回、このプレイヤーを試聴して、どの程度の音なのかをお伝えしたいと考えていたのです。

不良と思われるポイントは2点です。まず、音楽ファイルを再生すると、右chからホワイトノイズが聞こえます。しかも、何らかの操作を行うと、音楽の再生は止まり、断続的なノイズのみになります。

次に、転送した曲のうちの特定の曲しか再生されません。筆者は、音楽ファイルを「\アーチスト名\アルバム名」というフォルダ構成でその下に各アルバムからリッピングした曲を入れています。それをそのままプレイヤーに転送したため、フォルダ構造をうまく認識できないのかと思い、全部ルートに入れてみたのですが、やはり同じ結果でした。曲の好き嫌いがあるのか、さもなければ不良でしょう。

このように、なんだかよく分からない挙動を示すプレイヤーですが面白いので筆者は、これをもう1本購入してこようと思います。今度は正しく動作することを期待します。そして、もし、うまく動くのに当たったら、どの程度の音質なのか、チェックしてみたいと思います。

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