【コラム】
前回は測定環境を整えました。そこで今回は、筆者の身の回りにある機器の特性を計ってみます。測定には、前回作成したCDを使用します。このCDに含まれているサンプル音源は100Hz / 440Hz / 1kHz / 10kHz / 16kHzのサイン波とホワイトノイズです。
まずは基準として、シグナルジェネレーターから出力される波形を見てください。
さて、ここからが測定になります。PCにマイクを接続して、音量コントロールを開き、プロパティの「音量の調整」の録音側で、「マイク」のチェックボックスをオンにします。これでマイクからサウンドカードに入力されるようになります。
まずは、オーディオ機器です。オンキヨー最後のフルサイズチューナーアンプ「FR-435(N)」とJBLのコンパクト2wayスピーカー「J520M」の組み合わせです。
先ほどの、ダイレクトに信号を入れた場合と比べると、周波数特性、そして波形もかなり変化しているのが分かると思います。440Hzあたりの中音域では、比較的正しく出ているようですが、それよりも上になると波形はぐちゃぐちゃになります。また、ホワイトノイズ再生では、高音に行くに従いレベルが下がっています。もちろんこれは、PCとマイクの特性が加算された値なので、この測定結果がダイレクトにFR-435(N)とJ520Mの特性だということにはなりません。ただし、他の機器も測定すれば参考にはなります。ほかのオーディオ機器を同じ場所にセッティングして同じソースを再生させれば、絶対値は分かりませんが相対値の判断材料の1つにはなるでしょう。
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オンキョーFR435(N)にJBL J520Mを接続して、テスト用のサウンドを再生したものをPCに接続したマイクで拾ったものをスペクトラムアナライザーで表示したもの。上から100Hz、440Hz、1kHz、10kHz、16kHzのサイン波、そしてホワイトノイズ。全体的にレベルが上がっているのは、ノイズのせいか? ホワイトノイズでは高音にいくに従って、レベルがだんだん下がっている |
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同じ状態でのオシロスコープ画面の様子。波形が変化してしまっているのが分かる。辛うじて、100Hz、440Hz、1kHzでは何とか形を残している。ただし、実際に聴いた限りでは、音としては出ているように聞こえる。つまり、PCとそれに接続したマイクに原因がある |
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続いて、PC用のディスプレイに内蔵されているスピーカーからの再生をチェックしてみました。チェックした製品は、アイ・オー・データ機器の液晶ディスプレイ「LCD-A172L」というモデルです。この機種にはスピーカーが搭載されているので当然音が出ます。しかもステレオです。このディスプレイに、テスト用のCDの内容をそのままPCMで転送した、クリエイティブメディアのポータブルオーディオプレーヤー「MuVo TX FM」を接続して再生し、先ほどと同様にマイクで音を拾います。
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LCD-A172Lで再生したものをマイクで拾い、スペクトラムアナライザーで表示した画面。上から100Hz、440Hz、1kHz、10kHz、16kHz、そしてホワイトノイズ。とりあえずグラフの形は近いが、実際に聴いた感じとは異なる |
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スペクトラムアナライザーの画面では、先ほどのFR-435(N)とJ520Mとの組み合わせよりもオリジナルに近い形になりましたが、オシロスコープ画面では、ほとんど原型を残さないという結果になりました。また、実際に聴いてみた感じでも、オリジナルを聴いた感じとはかなり差があります(オリジナルをMuVo TX FM + エレガのヘッドフォンDR-592C2で聴いた場合との比較)。
今回は2つの機器を測定してみましたが、これから、同じ環境でさまざまなオーディオ機器を測定してみたいと思います(もちろん測定だけではなく試聴も含めて)。今回の測定データは、そのオーディオ機器の相対値を計るための(ある程度)ベースになるのではないでしょうか。
さて、皆さんも自宅の機器の測定してみてはいかがでしょうか。機器間の音の差が目で分かるため、普段、漠然と「こういう音かなぁ」と思っていたことの裏づけが取れたり(するような気がしたり)、新たな発見があったり(するような気がしたり)するかもしれません。
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