「俺が居るだけで秋葉原はいつも歩行者天国」(佐藤ポン語録より)

秋葉原の街に満ち溢れた看板の文字を消すといった画像修正の手間を省き、楽してストックフォトで収入を得たい。そこで、修正の必要ない「エディトリアル」で画像を出品するという素晴らしいアイデアを思いついたのが、超絶天才こと、私、佐藤ポンである。これは「掟破りの逆サソリ」誕生以来、最高のアイデアである。

iStockphotoのトレーニングマニュアル(ヘルプ)の第9条には、エディトリアル専用画像に関する注意事項が記載されている。「実際とは異なるイメージを与えかねないレタッチはしてはいけない」とのこと

まったくもって、私は最高に冴えている。iStockphotoでもエディトリアル素材としてなら看板だらけのマイホームタウン 秋葉原の写真を登録できるというわけだ。さっそく天気のよい日を見計らって、カメラと三脚を担いで秋葉原の電気街に出撃した。

「会社員が社畜? 元々全人類は俺の下僕だろ」(佐藤ポン語録より)

ここ数年の秋葉原は外国人観光客がとても多く、季節を問わず大勢の旅行者がやってくる。秋葉原は我々日本人が思っている以上に人気のスポットらしい。実際、秋葉原は東京を紹介する海外の観光ガイドブックで巻頭を飾るほどの人気スポットとなっている。つまり、素晴らしい秋葉原の写真を撮影し海外のユーザーが多いiStockphotoのエディトリアル向けに登録すれば、出版・報道関係者に飛ぶように売れる。これが最強の方程式だ。

海外のトーキョーガイドブックの巻頭カラー(可能なら表紙も)に私の写真が使われることを夢見ながら、万世橋交差点付近に三脚を立てた。ちょうど昼時だったので休憩中のサラリーマンが多数歩いている。昼休みのわずかな時間しか秋葉原の街を堪能できない羊の群れのようなサラリーマンたちと比較して、いつでも自由に秋葉原の街をひとりぼっちで闊歩できる私はやはり銀河最強だと確信した。

昼休みが終わるまで、1時間ほど路上で時間を潰し、通行人が減ってきたタイミングで戦闘開始。行き交うクルマの切れ目を探しながら、2012年の秋葉原を象徴する芸術的かつ、ジャーナリスティックな写真を撮影した。撮影後、事務所に戻り、現像→レタッチ→登録を行なう。エディトリアル向けの画像のため、現像後のレタッチは必要最低限を心がける。今回はゴミの除去だけを行なった。

修正は極力最小限に留める

果たしてエディトリアル用の画像は審査を通過するのだろうか。続報を待て! とスタイリッシュに終わる 予定だったが、いつものようにこれまでの累計儲け金額を最後に記載したい。iStockphotoが53ドル(約4,222円)、PIXTAが468ポイント(4万6,800円)、fotoliaが43ポイント(約6,450円)となっている。3サイトとも確実に儲けを増やしている。