「俺は獣のように全てを奪う」(佐藤ポン語録より)

予告通り、今回はiStockphotoが日本で開催した撮影会「iStockalypse」に潜入した。今回の目的はiStockphotoや参加フォトグラファーには悪いが、取材ではなく、あくまでも技術を盗むことだ。

撮影会の会場となった建物。取材のフリをして、眼をギラギラさせながら潜り込んだ

「俺を2単語で表現したらガチとマジ」(佐藤ポン語録より)

iStockalypseには世界中から40名以上のカメラマンが参加。彼らは5人ずつのチームに分かれ、チームごとに行動する。私が取材した会場は、浅草の雷門から歩いてすぐの場所にある昭和初期に建てられたと思われる古めかしい洋館。当日は来日したフォトグラファーの大多数名がここに集結していた。

「浅草 雷門」は海外旅行者にとっての人気スポット。撮影会とは名ばかりで、フォトグラファーたちの真の目的は浅草観光。どうせ仲見世あたりでお土産でも買うのだろうと私は考えていた。しかし、会場に到着して彼らを見ると、予想は完全に覆された。来日したフォトグラファーたちは、みんな真剣(ガチ)な眼をしていたのだ! 窓の外には雷門や建設中の東京スカイツリーが見えるのに、誰も興味を示していないのだ。彼らは、目の前の撮影会に、全ての力を注いでいた!

「嵐? それは俺の事だって」(佐藤ポン語録より)

撮影現場では、まだモデルが準備中にもかかわらず、スタジオで試し撮りをしているフォトグラファーもいる。彼らはチームで行動しているため、テストショットの被写体にも、レフ板を持つ人手にも困らない。撮影時に複数人で行動するのがいかに重要なのかがわかった。孤高の天才にして一匹狼である私は、彼らのことを、ちょびっとだけうらやましく思った。

撮影が始まる前のスタジオの様子。嵐の前の静けさ(私が登場する前という意)といったところ

次回、ついにiStockalypseがスタートする。私はiStockphotoで活躍する世界のフォトグラファーたちの全てを目撃し、必要な部分だけ血肉とすることだろう。