みなさんこんには。節約アドバイザーの丸山晴美です。『丸山晴美の節約道場! 年100万円貯めるためのマネーテクニック』では、Q&A方式で、年間100万円を貯めるテクニックを紹介しています。今回は、今年は貯金すると決意したものの、いまだにうまくいってない方からの質問です。


【Q】9月になり2012年もあと4カ月で終わると思うと、1年は早いものだと感じます。今年に入って貯金を意識したものの、あまり結果が残せていないのが現実。何をやっていたんだろうと今更ながら後悔しています。残りの4カ月で何かしておくべきことはありますか?


【A】夏は何かとお金の出入りが多くて、なかなか家計管理に目を向けることが難しかったのではないでしょうか。9月から11月は比較的お金の流れが穏やかになる時期ですので、この残りの4カ月は、お金の流れと予算の中でやりくりをする癖をつけるようにしましょう。

以前にもご紹介しましたが、お金の流れと生活費がいくら使えるのかを計算するにはこの式を利用してみましょう。

『収入-(固定費+貯蓄+公共料金の予算+保険料など)=生活費』

表を参考にして、記入をしながらお金の流れを再チェックしていきましょう。

収入は、給与明細を見て、支給額(手取り額)を書きましょう。なければ、振込口座で確認しましょう。

収入

固定費 : 毎月決まった金額を支払うもの。通帳などをチェックして記入

(※ 「他」は車のローンなどがあれば記入する)

貯蓄 : 毎月定額を貯金するもの。独身実家暮らし、DINKSは3~5割以上、一人暮らし、他世帯は1~3割以上を目安に毎月定額を積み立てるようにしましょう。

(※ 「財形」は給料明細を確認して記入しましょう)

公共料金(予算) : 毎月引き落とし口座へ入金する額にもなるので、利用額平均にプラス1,000~2,000円したものを記入しましょう。

保険・税・他 : 月払いのものはそのまま、年払いにしているものは、月割りしたものを書きます。

(※ 「税」はフリーランスの人は要チェック、「車費用」はガソリン代や車検費用など)

『A-(B+C+D+E)=生活費』

全てを差し引いた生活費があまりにも少ない場合は、家賃や保険料、携帯代など高い部分の見直しが必要になってきます。交渉や基本料金の見直しなどできることは年内中に行動しましょう。

生活費は、細かく食費、日用品などと費目ごとに分けることも可能ですが、初心者さんは、生活費を5で割って、1週間その金額で生活するように頑張るだけでOKです。

10月の半ば頃から家計簿が書店に並び始めますので、来年こそは家計簿を付けたいと考えている方は、この作業をしておくととても楽です。そして家計簿を選ぶ際にも役立ちます。

月に使えるお金がわかれば、やみくもに節約をしなくても抑えどころと出しどころが分かってくるのではないかと思います。

ポイントは給料が入ったら、天引きなどですぐに貯金をして、残ったお金でやりくりすることが結果的には貯蓄ができる家計になります。

執筆者プロフィール : 丸山 晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。