8月も後半、そろそろ残暑の雰囲気も漂ってきたが、まだまだ暑い。今年は9月も暑いと言われているから、エアコンが活躍する日も多いだろう。となると、やはり秋になっても節電への気遣いは必要だ。

秋口に気をつけたいのは、気温の変化への対応だ。昼間は暑くても、夕方以降には気温が大分下がる日が多い。風が吹けばさらに体感温度は下がる。窓を開けて風を通せばかなり心地よく過ごせる時間にエアコンを使っているのはもったいない。

店舗などの場合、掃除などを口実に頻繁に外へ出るとよいだろう。店の周りもきれいになるし、外の気温や天候を敏感に察知し、適切な対応がしやすくなるはずだ。

外の様子をこまめに確認しづらい家庭やオフィスでは、室内にいながら外気温が測定できる温度計の設置をオススメしたい。最も簡単なタイプだと、窓ガラスに室内側から貼り付けるだけで外気温が測定できるものもある。

締め切った室内では空気が澱んで蒸し暑く感じることもあるが、屋内でも部屋のドアを開け放って大きな空間にすると多少マシになる。炊事中など、一時的に暑くなる時は首周りにつけられる保冷剤などをうまく活用したい。夏に使った涼感のあるシートなども、ほてった熱を引かせるのには効果的だ。余っているものは使ってしまおう。

しろくまのきもちの「サマースカーフ」。水に約3~5分浸して首に巻くと涼しくなる

冷蔵庫の設定も、涼しくなってきたら見直そう。夏場は「強」でなければ食材が傷みやすかったとしても、涼しくなってくれば「中」や「弱」へと切り替えても問題なくなる。外気温が下がってきたら、ぜひ冷蔵庫の温度設定も調整してほしい。

切り替えのタイミングは室温や設置環境、機種によっても異なるが、要するに目指すべきなのは食材の鮮度を保つことだ。適切な温度は、冷蔵室が5度以下、チルドルームが0度前後、野菜室が8度以下程度。いつ切り替えてよいのか、今の設定が適切なのかがわからない時には温度計を直接入れてしまおう。しばらく入れて置いて実温度がわかれば、調整もしやすい。

涼しくなってきた時期は、掃除もしやすい。寒くなってからの掃除は水仕事が辛かったり、洗ったものを乾かすのに時間がかかったりしがちだが、動くと少し汗ばむくらいの季節ならば動きやすい。天気予報を確認して、しばらく晴れた日が続くようならば夏に活躍した網戸やすだれも洗ってしまおう。

網戸は洗って窓枠にはめておけばすぐに乾くし、秋の心地よい風を取り入れるのにも役立つ。すだれは素材にもよるが、よほど汚れていなければ紐部分を避けて水拭きする。汚れている時もできるだけ紐を避けて水洗いしよう。洗い終わったら数時間天日で乾かし、陰干しでしっかりと水気を取る。収納場所があるなら、新聞紙などで巻いてから風通しのよい所へ立てかけておくと長持ちする。