【コラム】

伝説的な給与を獲得後に没落、でも起業で復活した男の話

5 伝説といわれた給与を獲得したノウハウ[セルフブランディング編](1)

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これまで、第1回、2回と企画が重要であり、企画を出す習慣が重要であることを説明しました。第3・4回では、具体的な企画書の書き方を解説しました。第5回の今回は、その企画書を通しやすくするため、また昇給を行いやすくするための前提とも言えるようなセルフブランディングの超基礎編を紹介します。

かくいう私はどれくらいセルフブランディングができているかと言えば、現在、週刊・月刊連載数が16本、ニュースメディアでの吉政忠志の冠が付いたコーナーが3個、個人のサイトが3つあります。

これらはすべて副業でやっていることであり、本業はコンサルタントです。また、ゴーストライターは過去も含めておりません。おかげさまで、Googleで本名の「吉政忠志」を検索すると、1万件から4万件ほどヒットするようになりました。今ではキャリアやセルフ・ブランディングの講演依頼もいただくようになりました。

セルフブランディングとは?

では、セルフブランディングとはどんなものなのでしょうか? それは、自ら自分自身をプロデュースし、自分自体をメディア化することになります。

このメディア化をするにあたって、オウンドメディア戦略は施策の1つとして重要になります。オウンドメディア戦略については後程詳しく解説しますが、簡単なものではFacebookやTwitter、Instagram、ブログなどもオウンドメディアの一種ではあります。

ただし、今回はそのレベルではなく、ニュースメディアでの連載や自身の名前が入ったコーナーを持つこと、メディアでのブログの連載が今回のテーマにおいては効果的なので、こちらを解説します。

セルフ・ブランディングはなぜ重要なのか?

セルフ・ブランディングは昇給、昇進、企画書の採用などでも、極めて重要な前提的要素になります。セルフ・ブランディングができてなくても昇給や昇進、企画書の採用などはされますが、セルフ・ブランディングができていると昇進されやすくなったり、昇給しやすくなったり、企画書が採用されやすくなったりします。

社員の昇進や昇給を決定する上長の立場からすると、だれを昇給させるか、昇進させるかの判断する時に、セルフブランディングが差別化を実現できる可能性があるからです。

例えば、優秀な若手が2人いるとします。この2人の能力の差を比べてみましょう。その時の基準として「技術力がある」「リーダーシップがある」「人望がある」「将来も有望」などがあると思いますが、現実的には明確な差をつけにくいですよね。営業マンであれば、売上額でバシッと差が付けられますが、そうでない部門の人の差別化は難しいです。

そこで、セルフブランディングが昇給・昇進の条件には絶対になりませんが、差別化になります。メディアで技術的な内容の連載をしていれば、「技術力の差別化の証明」ができると言えます。さらに、セルフ・ブランディングができていると、その所属会社の認知度向上につながるため、その点で評価されることもあります。

また、若い時にセルフブランディングができていると、企画書を見てもらいやすいです。若手が企画書を持参しても「今、忙しいからちょっと待って」となったり、真剣に見てもらえないことが結構あります。そのような時に、もし若手でもセルフ・ブランディングができていると、一目置かれているはずですので、企画書をちゃんと見てもらえる可能性が上がります。企画書はちゃんと見てもらわなければ、採用には至りません。

セルフ・ブランディングの重要な落とし穴

ただし、セルフ・ブランディングにも落とし穴があります。

若手を指導していると、「コラムを書いていて本業のタスクが遅れました」という人がいます。しかし、それは本末転倒です。セルフ・ブランディングのための活動は、会社から見ると本業ではありません。セルフ・ブランディングが認められるのは、本業がしっかりできていることが大前提になります。本業ができていないのにセルフ・ブランディングをすると、昇給・昇進において絶大なマイナス効果をもたらします。そして、経験上、社外に名前が聞こえているのに、会社を辞めていく人のパターンに陥ると思います。

セルフ・ブランディングができてくると、自分自身に特別感を持つようになります。その特別感は自分への甘えになり、仕事が疎かになり、社内評価が下がります。そして「俺はこんなに会社に貢献しているの評価されない」となって、会社を辞めていきます。そして、このことは転職先でも再現されるため、転職連鎖が起こり、やがて、業界から消えていきます。

実のところ、私は消える一歩手前まで行きました。詳しく知りたい方は「吉政忠志 7回転職」で検索 してください。ちなみに、転職が7回って多いですよね。でも、この7回は契約金で数百万円や1000万円を積まれるなど、転職のたびに昇給をしていった結果なので、後ろ向きの転職ではありませんでした。もっとも、自分が調子に乗っていたことは間違いないのですが。

セルフ・ブランディングを進める人は謙虚でなければいけません。若くしてメディアに出ると、ただでさえ先輩から「生意気だ」だと思われますので、謙虚でなければ、妬まれて出世できません。

需要なのでもう一回言いますよ! セルフブランディングを進める人は謙虚でなければいけません。とはいえ、若いと鼻息が荒いので、ついつい謙虚さが失われるんですよね。本当に注意してください。さて、次回はセルフ・ブランディングの現実的な方法をお話します。

著者プロフィール

吉政忠志

業界を代表するトップベンチャー企業でマーケティング責任者を歴任。30代前半で同年代国内トップクラスの年収を獲得し、伝説的な給与所得者と呼ばれるようになる。現在は、吉政創成株式会社 代表取締役、プライム・ストラテジー株式会社 取締役、一般社団法人PHP技術者認定機構 代表理事、一般社団法人Rails技術者認定試験運営委員会、BOSS-CON JAPAN 理事長、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事を兼任。

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インデックス

連載目次
第8回 伝説といわれた給与を獲得したのに没落。復活への道
第7回 伝説といわれた給与を獲得したノウハウ[セルフブランディング編](3)
第6回 伝説といわれた給与を獲得したノウハウ[セルフブランディング編](2)
第5回 伝説といわれた給与を獲得したノウハウ[セルフブランディング編](1)
第4回 伝説といわれた給与を獲得したノウハウ(4)
第3回 伝説といわれた給与を獲得したノウハウ(3)
第2回 伝説と言われた給与を獲得したノウハウ(2)
第1回 伝説と言われた給与を獲得したノウハウ(1)

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