海外との会社の取引や営業などで欧米の方と名刺交換する機会がある人も多いのではないでしょうか?

名刺はあくまで「連絡先メモ」

初対面の方に名詞、ビジネスカードを渡すのは日本人にとっては当たり前。日本では、挨拶はさておき、まずは名刺交換の儀式がしめやかに執り行われます。

しかし、これをそのまんまアメリカでやると どうなるでしょう?

日本人:Here's my business card. Could I have yours?
(こちら、私の名刺です。お名刺交換して頂けますか?)

アメリカ人:Yeah, here's mine. But I don't think I know you.
(いいですが、私、あなたの事あまり知らないんですが)

「え? 知らないから、名刺渡すんじゃん!」これが日本の常識。

一方、「知り合って、君や君の会社に興味があるから連絡先をもらうんじゃん」これが欧米の常識なんです。

名刺はあくまで「連絡先メモ」でしかないと考える欧米と、名刺交換が初対面の方との最初の儀式と考える日本。ここに違いが出てきます。

英語での自然な名刺交換の流れはこう。

A:It was really nice talking to you.(今日はお話ができてよかったです)
B:We should keep in touch.(今後も連絡を取り続けていきましょう)
A:Of course. Here's my business card.(もちろん。私の名刺です)
B:Thanks. Here's mine.(ありがとう。これは私のです)

※このコラムでは、一般の教材や教科書にはあまり載っていない、様々な状況で使える英語の表現を、モバイルサイト「SeanK Factor+~別解を導く力~」から抜粋してご紹介していきます。


ショーン・マクアードル川上
経営コンサルタント。ブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッド(米デラウェア州)代表取締役、マネジング・パートナー。大手から中小零細企業まで600社以上の日本企業、外資系企業の様々な事業領域における「成長と再生」の戦略コンサルティング業務に従事。 ビジネス・リーダーの為のスキル開発トレーニングや語学教育も行う。傍ら、経済・ビジネス番組を中心にテレビ、ラジオのパーソナリティー、コメンテーター、各種シンポジウムのパネラー、ファシリテーターとして活動。