【コラム】

PCスクランブル

52 便利アイテムUSBメモリを使いこなそう(2)

    PC Creation  [2003/09/08]

    PCのUSBポートに接続するだけでデータ記録用ドライブとして手軽に使用できるUSBメモリですが、実際の利用時にはデータ転送性能やセキュリティなども重要になります。そこで今回は、USBメモリの性能面やセキュリティについて紹介します。

    ○USBメモリのスペック

    前回はUSBメモリの概要を述べましたが、ここで改めてそのスペックについて解説します。現状、製品化されているUSBメモリは接続I/FがUSB1.1とUSB2.0のタイプがあり、容量では2GBといった大容量の製品もあります。消費電流は100mA~250mA程度と小さく、USBのバスパワーのみで動作できます。

    そして記録デバイスでは、どのくらいの回数アクセスできるのか、記録したデータがどれくらい保持できるのかという記録特性が重要視されることがありますが、USBメモリで使用されているフラッシュメモリは、1つのメモリセルにつき100万回程度の書き換えが可能で、記録したデータはおよそ10年のデータ保持力があります。またUSBポートへの脱着は約1万回とされています。ただし、メーカーによって記録特性やスペックは異なり、記録特性ではなく2~3年の動作保証を謳う製品もあります。

    ○データ転送性能

    次にUSBメモリの転送性能ですが、USBメモリに内蔵されているフラッシュメモリは、一般的にはデータ転送性能はそれほど高くありません。ただし最新のUSBメモリはUSB2.0に対応し、高速化技術を盛り込んだ製品が登場しており、データ転送性能は随分向上しています。

    USB2.0対応のUSBメモリは高速化を達成(奥側はUSB1.1対応の「JetFlash」。手前はメルコ製のUSB2.0対応「ClipDrive」)

    USBメモリは、USB1.1とUSB2.0に対応した製品が混在している状況ですが、それらの性能の違いはどのようなものでしょうか。その違いをみるため、USB1.1対応の「JetFlash 64MB」(Transcend)とUSB2.0対応の「ClipDrive 64MB」(メルコ)のデータ転送性能を検証してみると以下のような結果となりました。

    データ転送性能例

    製品 読み込み 書き込み
    JetFlash (USB1.1) 54.9s(0.93MB/s) 78.7s(0.65MB/s)
    ClipDrive(USB2.0) 6.8s(7.52MB/s) 18.0s(2.85MB/s)

    ※検証方法:約50MBのファイルを読み書きし、所要時間を測定。()内数値は測定時間から算出した転送性能

    データ転送性能の例をみると、USB2.0対応品はさすがに高速で、USB1.1製品に比べて読み込み時の性能はおよそ8倍・書き込みは約4倍となり、大きく性能が向上しています。USBメモリの転送性能としては、通常の用途ではUSB1.1対応製品でも決して支障はありませんが、高速性を求める用途ではUSB2.0対応品の方が適しているでしょう。

    ○セキュリティ機能

    USBメモリの用途としては、比較的サイズの小さいデータの交換、もしくは持ち運びなどが主な用途として考えられます。たとえば会社で作成途中のワープロや表計算などのファイルをUSBメモリに記録して、自宅に持ち帰り続きを作成するといったことはよくある例でしょう。このような例ではデータの保護が重要になってきます。

    USBメモリは小型なので紛失する度合いが高くなりますが、もし紛失して第三者にそれを拾われてデータを参照された場合、データ内容にもよりますがデータが悪用されるケースは十分に考えられるでしょう。

    そこで万一のため、USBメモリにはデータ保護用のセキュリティ機能が設けられている製品も多いです。今回用意したTranscendとメルコのUSBメモリでは、セキュリティ機能はUSBメモリに付属するユーティリティで実現しています。

    USBメモリに付属するユーティリティ(ClipDriveとJetFlashに付属される各ユーティリティとパスワード入力画面)

    USBメモリは、ほとんどの製品にユーティリティが付属しており、メーカーごとに画面内容が若干異なるものの、同様の方法で操作することができます。USBメモリをセキュリティロックするには、ユーティリティ画面内にあるパスワード入力ボタンなどを押してパスワードを設定します。

    パスワードを入力すると一旦USBメモリのフォーマットが行われ、以降の使用ではパスワードを入力しないとUSBメモリ内容を参照できず、アクセスできなくなる仕組みになっています。ユーティリティによっては領域を2つに分けて、パスワード不要のフリー領域とパスワードが必要なセキュリティ領域を確保するものもあります。

    セキュリティ機能は必ずしも必要なわけではありませんが、重要なデータを記録しUSBメモリを持ち運びする場合には、ぜひパスワードをかけてデータを保護しておきたいものです。

    ○次回USBメモリの応用例を紹介

    USBメモリは記録デバイスとして利用するだけでも便利な機器ですが、USBメモリにはこれ以外にも便利な使用方法があります。次回はその応用例を紹介します。

    PC Creation( pccreation@pc.mycom.co.jp )

    バックナンバー
    http://pcweb.mycom.co.jp/column/scramble.html

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

      イチオシ記事

      新着記事

      特別企画

      マイナビニュースマガジン