【コラム】
○DDRメモリの価格が反発
PC用パーツの中において、メモリの価格ほど、動向を読むのが難しいものはないとよく言われます。まさにその通りで、今年の春先には暴落ともいえる状況だったメモリ価格は、第3四半期に入ってからというもの一変して価格が反発し、現状でも僅かに高騰し続けているような状態です。そのメモリ価格の動向を追うと次のような状況です。
メモリ価格の変動(秋葉原レポートより)
| メモリ種類 | 2月末価格 | 8月初価格 |
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PC2100 256MB
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2,980~ 4,270円 | 3,670~ 5,480円 |
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512MB
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5,480~ 7,780円 | 7,220~ 9,480円 |
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PC2700 256MB
|
2,980~ 4,300円 | 3,950~ 4,990円 |
|
512MB
|
5,480~ 7,880円 | 7,980~ 9,520円 |
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PC3200 256MB
|
4,690~ 6,480円 | 4,170~ 5,980円 |
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512MB
|
9,530~14,480円 | 8,780~10,980円 |
メモリ価格の変動をみると、売れ筋であったPC2700 512MBメモリは最安値が5,000円を下回ろうという勢いがあったものの、今では最安値が上記の表の2月末での最高値を上回る価格となっています。しかしその反面、PC3200メモリはIntelの875P/865シリーズのチップセットの登場で需要が増加した影響か、価格が下がり2月末と比べてPC2700メモリとの価格差は随分縮まったようです。
メモリ価格の変動は2月末以降に暴落が止まった時点で、これでようやく価格が落ち着くのでは、とみられていましたが数カ月後には高騰し始め、現状では数千円も上昇しています。価格はこの先もう少し上昇するのか、それともまた下降するのか予測できないような状況で、いつ落ち着くのか不明です。ほんとうにメモリの動向を予測するのは難しいとしかいえません。
○DDRメモリの選定方法
メモリの価格が高騰するとなると、必然的にその選定は慎重にならざるを得なくなります。そこで今回のコラムでは、メモリ購入時の参考となるように、DDRメモリの選定方法について考察してみます。
比較的簡単な方法としては、品質の良いメモリとそうでないメモリを見比べるのが近道です。たとえば、有名メーカー製のリテールメモリと安価なバルクメモリを比べてみると、その違いを明確に見ることができます。そこからは、次のように選定方法を導き出すことができます。
![]() |
| リテール品(JEDEC準拠)とバルク品。違いは明確 |
1.JEDEC準拠であること
メモリが高品質であるかどうか、その第一条件にあげられるのはJEDEC準拠であるかどうかといわれます。JEDEC( http://www.jedec.org/ )は、半導体デバイス規格を策定している組織であり、DDRメモリの標準規格も策定しています。また、DDRメモリの標準設計データ(回路図や基板構造)を定めており、これを元に製造されたものがJEDEC準拠品となります。JEDEC準拠品はメモリの標準品とされており、一定の品質水準を満たしているかどうかの基準となります。なお、JEDEC準拠であるかどうかは、メモリのパッケージやラベルに記載されることが多いので、それにより確認します。
2.ECCメモリ空きパターン
リテール品とバルク品を見比べると違いは多々ありますが、大きく目につくのが中央のECCメモリチップ用の空きパターンです。ECCメモリ空きパターンがあるということは、サーバー/ワークステーション用にも耐えうる基板と考えられるので、そのメモリはPC用として十分な品質を持っている可能性があります。
3.メモリチップのメーカー
搭載されるメモリチップが1つの判断材料となります。当然のことながら、品質のよいメモリには、大手メーカーのメモリチップが搭載されます。信頼できるメモリチップを搭載した製品であれば、一定水準の品質を保っていると考えられます。
4.パスコンの数
メモリチップの周辺をみると、小さなチップ部品がたくさんついていますが、このチップの数も目安になります。特に注目はメモリチップを囲むように取り付けられている茶色のチップ部品です。これは通称「パスコン」(バイパスコンデンサ)とよばれる部品で、メモリのノイズを防止する働きがあります。リテール品ではこのパスコンがメモリチップ当り4~6個ほど取り付けられていますが、バルク品では1~2個ほどの場合が多いです。パスコンは多ければ多いほどいいというものではありませんが、JEDEC準拠品と同等数くらい搭載されているものがベターでしょう。
5.チップ抵抗/基板層数
その他の違いを細かい点まであげるときりがありませんが、パスコンのほかにも、コネクタ付近に搭載されているチップ抵抗の数もポイントです。安価なメモリではコスト削減のため、いくつかのチップ抵抗が省略されることがあります。そしてメモリ基板の層数も重要になりますが、基板層数は見た目だけでは簡単に判断できません。基板層数はパッケージやラベルに記載されている場合があり、6層以上であるものが望ましく、4層のものではノイズによって誤動作しやすくなります。
このように、高品質なメモリを選定しようとしたら確かめる点は数多くありますが、注意点としては、慎重に選定を行っても時には不良品や相性の悪い品に当ってしまうことがあることです。上記の方法は相性や不良までは見分けられませんし、絶対確実といえる方法はないので、その上で参考にしてください。
PC Creation( pccreation@pc.mycom.co.jp )
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