【コラム】

PCスクランブル

47 ビデオカードの新機種を総点検

    PC Creation  [2003/08/04]

    2003年の前半には、期待されていたDirectX 9対応ビデオカードを含めて新機種のビデオカードが多数登場しました。しかし登場したのはいいものの、余りにも種類が多いために、どのような機種があるか少々混乱ぎみです。そこで、前期に登場した新型ビデオカードのラインナップを、今回のコラムでは総点検してみたいと思います。

    ○ATI RADEON

    今や名実ともにビデオカードの雄となったATIですが、ATIからはRADEONシリーズの新機種が上位から下位まで多数登場しました。

    DirectX 9対応

    新機種 前機種
    9800Pro (380/680) 9700Pro (325/650)
    9800 (325/580) 9700 (275/540)
    9800SE (未公開)
    9600Pro (400/600) 9500Pro (275/550)
    9600 (325/400) 9500 (275/540)
    9600SE (未公開)

    DirectX8.1対応

    新機種 前機種
    9200Pro (250/400) 9100 (250/333)
    9200 (未公開) 9000Pro (275/550)
    9200SE (未公開) 9000 (250/400)

    ※()内数字はコアクロック/メモリクロックを表す

    新型のRADEONには9800/9600/9200の3つのシリーズがあり、そのシリーズにはそれぞれPro/標準/SEモデルの3つのタイプがあります。各モデルはProがもっとも上位であり、SEがそのシリーズの廉価版という位置付けです。そしてRADEONは、上位機種の9800Proに高い人気がありますが、同じ9800ProにもDDR IIメモリを搭載したカードや、搭載メモリ量が256MBのカードがあり、さらに新型では特殊なヒートシンクを装備したファンレスモデルも登場しています。

    RADEONは同じシリーズでも搭載メモリの違いやファンレスモデルなど、様々なタイプが登場しており、さらに各シリーズにはAIW(All-In-Wonder)というチューナー/キャプチャ機能を搭載するタイプがあり、製品体系としてはかなり多品種で複雑になっています。

    ○NVIDIA GeForce FX

    新機種でDirectX 9対応を果たしたNVIDIAのGeForce FXシリーズですが、こちらは多少わかりやすい状況です。GeForce FXのラインナップも大きくわけて3タイプですが、それらは以下のような形態となっています。

    DirectX 9対応

    新機種 前機種(DirectX 8.1)
    5900Ultra (450/850) Ti4600 (300/600)
    5900 (400/850)
    5600Ultra (350/700) Ti4400 (275/550)
    5600 (325/550)
    5200Ultra (325/650) Ti4200 (250/500)
    5200 (250/400)

    GeForce FXは5900/5600/5200の3つのシリーズで、それぞれ後ろに「Ultra」がつくモデルがそのシリーズでの上記機種となっています。GeForce FXはすべてがDirectX 9対応で、一番下位の5200から上位になるに従ってコアクロック/メモリクロックが一段階ずつ上がっており、機種ごとの性能関係がわかりやすいものになっています。

    ただし各シリーズともまったく同じ仕様というわけではなく、ビデオメモリ仕様などが5900は256ビット幅、5600は128ビット幅、5200は128/64ビット幅が混在と、それぞれ違いがあり、性能差が付けられています。

    ○Matrox Millennium

    Parheliaの登場から約1年ほど経過して、ようやくMatroxから新機種が登場しました。Matroxの新型カードは往年のMillenniumシリーズでP750/P650の2機種が登場です。

    モデル コア幅 メモリ幅 容量 モニタ対応
    Parhelia512 512bit 256bit 128MB Triple Head
    Millennium P750 256bit 128bit 64MB Triple Head
    Millennium P650 256bit 128bit 64MB Dual Head

    Millennium P750/P650は、Parhelia512のコアを改良したParhelia LXが搭載されており、それぞれコア/メモリ幅を半分にし低価格化を図ったエントリーモデルです。P750/P650は改良コアが搭載されているものの、Pixel Shader/Vertex Shaderの改良は見送られたようでDirectX 9には完全対応しなかったようです。また下位モデルとなるP650ではTriple Headの機能が省略されています。

    Millennium P750/P650は新機能の搭載こそないものの、低価格化となり購入しやすいカードとなりました。Parhelia512は高価格すぎて手が届きませんでしたが、これでMatroxの誇る高画質環境を導入しやすくなったようです。

    ○ビデオカードのお薦めは?

    以上のように、各GPUメーカーの新型ビデオカードを整理してみましたが、ではお薦めビデオカードが何であるか考えてみると、おおよそ次のようになるのではないでしょうか。

    コストよりも性能優先 → ATI RADEON 9800Pro、NVIDIA GeForce FX 5900Ultra
    コストパフォーマンス → ATI RADEON 9600、NVIDIA GeForce FX 5600
    画質優先 → Millennium P750/P650

    ビデオカードの選択では、コスト/機能/性能などいくつもの要素が絡んできますので、簡単にお薦めできるものではありませんが、現状の機種から考えられる推奨機種は上記のものになるのではないでしょうか。ただし実際は、下位の機種でも相当に性能は向上しているので、よほど性能を追求しなければ下位機種でも使用上は困らない場合がほとんどです。

    ビデオカードの選択は本当に難しいものがありますが、自分の使用状況や予算など、いくつもの条件を照らし合わせて判断の上、納得できる製品を選択してください。

    ご注意
    今回のコラムでは各GPUのコアクロック/メモリクロックを示していますが、この数値はビデオカードメーカーが同じGPUを搭載していても値が異なる場合があります。このため各数値はあくまでも参考としてください。

    PC Creation( pccreation@pc.mycom.co.jp )

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    http://pcweb.mycom.co.jp/column/scramble.html

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