【コラム】
○年々増える雷被害
パソコンの故障というのはいろいろな類のものがありますが、近年では雷によってパソコンが故障するという例が数多く聞かれるようになりました。またインターネット普及により通信環境もかなり整いましたが、それに伴い通信機器が雷によって故障したということも頻繁に耳にします。
実際、筆者も数年前にISDNのTAを雷で1台破壊されてしまったことがありますし、知人にはパソコン本体を破壊された方がいます。その壊れたパソコン内部を見たことがありますが、マザーボードの一部ICが吹っ飛んでいる状態でして、雷の威力をまざまざと感じたことがあります。この他にも雷の直撃を受けた建物があり、その建物内の配電設備やネットワーク・通信機器がすべておしゃかになった例を目の当たりにしたことがありますし、筆者の回りではCATVモデムやISDNルータなど破壊された知人が結構いたりします。
このように雷の被害はパソコンとインターネットが普及してゆくにつれ増大しており、いつかは皆さんも雷によるトラブルに遭ってしまうかもしれません。そこで、今回は雷が発生しやすい時期でもありますし、雷によるパソコン・通信機器への被害を最小限に食い止める方法についてまとめてみました。
○まずは電源回りの対処
まず、雷対策のはじめの取り掛かりとして、電源から対処しましょう。通常はコンセントに直接パソコンの電源ケーブルを接続している場合が多いでしょうが、コンセントへ雷対策がなされている電源タップなどを接続し、そのタップへ電源ケーブルを接続するようにします。雷対策されている電源タップには、次のような製品があります。
オーディオテクニカ ATC-SB30R(耐性:10,000V/10,000A)
サンワサプライ TAP-3610NF(耐性:6,000V/4,500A)
電源の雷対策とは、落雷があった時に生ずるサージノイズを、パソコンに伝えないように吸収したり除去することです。上の2製品は数千ボルトの耐性があり、接続された機器を強固に保護します。
電源で気を付けたいのは、パソコンだけ雷被害から保護していても、被害を免れない場合があるということです。というのはパソコンに接続している他の周辺機器、通信機器も雷から保護していなければ、これらの機器信号ケーブルからサージノイズが回り込み、被害を同時に受けることがあるからです。このような場合、周辺機器、通信機器の電源も雷対策されている電源からとっておくようにします。可能であればパソコンと同じ電源タップから電源をとると良いでしょう。
○電話などの通信回線の対処
次の雷対策は、通信機器の回線への対処です。先に取り上げた電源は大抵ブレーカなどの保安器が設けられていますので、万一の時はブレーカが作動してパソコンや家電製品が故障するのを防ぐことができますが、電話回線には保安器が取り付けられていない場合が多いので、ぜひとも対策しておきたい部分です。電話回線用には、以下のような専用の保護機器がありますので、こうした保護機器を電話線の元となるモジュラー口に取り付け、保護機器から電話線を引き出して通信機器へ接続します。
ノア 雷ガードシリーズ
http://www.noatek.co.jp/
(ホームページの「電話線」メニューからご欄ください)
○ADSL/CATV回線使用の場合
現状では、インターネット接続回線にADSL/CATV回線を利用しているユーザーが増えていますが、可能であればこうした回線も対処したいところです。ただしこれらの回線は通信方式が特殊なため、無造作に保護機器を取り付けられない場合があります。またCATV回線の場合はすでに保安器が設置されていることがあり、対策が不要かもしれませんのでCATV業者に確認すると良いでしょう。
ADSL/CATV回線使用の場合も電話回線の方法と同様で、回線に対応した保護機器を取り付けることで対処します。各回線用には次のような保護機器があります。
CATV回線用 サンワサプライ TAP-BBTV2
ADSL回線用 サンワサプライ TEL-SP17ADSL
○雷対策は保険
雷による被害ですが、ユーザーによっては「雷なんて落ちたことがないから大丈夫」と思っている方も多いのではないでしょうか。実は筆者もそう思ってました。ですが筆者はアナログ回線からISDN回線に変更してわずか数カ月で雷によってTAを壊されてしまい、泣く泣く新しいTAに交換したことがあり、以降は万全に雷対策を施すよう心がけるようになりました。
パソコンや通信機器は、静電気で壊れることがあるほどノイズに弱いデリケートな製品で、ましてや数万ボルトに達することもある雷ではひとたまりもありません。ですから、雷が落ちてくる度にパソコンや通信機器が壊れていては大変ですし、機器を買い直すのも出費がかさんでしまいます。
雷は落ちないところは落ちないもので、すべてのユーザーが雷対策する必要はないかもしれませんが、もし回りに雷が落ちることが頻繁にあるとか、大切なパソコンや機器に万一のことがあったらと気になるユーザーには、ぜひ雷対策するようお勧めします。雷の被害は遭ってしまってからでは遅いので、保険だと思って保護機器などを設置しておいてはいかがでしょう。
PC Creation( pccreation@pc.mycom.co.jp )
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(参考)雷被害について 昭電 雷対策ページ サンワサプライ 雷対策ページ オーディオテクニカ サージバスターページ |
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