【コラム】

PCスクランブル

1 熱対策その1 まずは温度計測

    PC Creation  [2002/07/01]

    2002年も既に7月となり、いよいよ暑い季節を迎えることになりますが、これからの季節はパソコンにとっては、あまりありがたくない時期でもあります。というのは、パソコンが熱くなりすぎて、「熱暴走」を起こし誤動作することがあるからです。

    実際筆者の方には、熱によるパソコンの障害の相談が既にいくつも寄せられているくらいで、CPUが熱暴走してパソコンが動かなくなったとか、突然リセットがかかってしまうなどの熱による典型的な障害が、ユーザーの間で起こっているようです。

    そこで本格的に暑くなる前のこの時期に、パソコンの熱対策について考えてみましょう。熱対策は結構おろそかにはできない部分で、怠っているとパソコンそのものが壊れてしまうなど、致命的なトラブルが起こることがあります。注意したいものです。

    さて熱対策を行うならば、まずはパソコンの温度がどれくらいか知っておく必要があるでしょう。ここでパソコンの温度とは「ケース内温度」「CPU温度」などが、主なチェック項目になります。これらの温度を測定して、適正な温度であるかどうか確認し、必要なら何か対策を講じるのが良策です。

    パソコンの温度を知るには、マザーボードの温度センサにより確かめることができます。最近のマザーボードには、ほとんどの製品に温度センサやファン停止センサ、電源電圧センサが搭載され、Windowsから各センサの状態を読み取り、表示するユーティリティソフトが付属されていますので、そのユーティリティによって温度状況を確認することができます。

    もしパソコンに温度センサがないという場合には、ちょっと投資が必要ですが、温度計を用意してみましょう。例えば筆者が使用しているものでは、次のような温度計があります。

    タニタ デジタル温度計 アウトイン 製品番号 5476
    http://www.tanita.co.jp/products/index.html
    (このページから製品番号 5476で検索してください)

    この温度計はデジタル表示でみやすく、室内用と室外用の2つのセンサを持っています。室外用センサは3mのケーブルで接続されているので、この室外用センサをパソコン内の各部にセットすることで、パソコンの温度を知ることができます。以降の温度計測では、パソコンのケース内温度を示していますが、その値は温度計のセンサをパソコン内に入れて計測した値です。

    さて今回の本題ですが、実際にパソコンの内部温度はどれくらいなのでしょうか。参考に、筆者が自作してみたパソコンを計測してみました。構成は以下の通りです。

    ○用意したパソコン構成(主要パーツのみ)

    CPUPentium 4 1.6AGHzAthlon XP 1800+
    マザーボードABIT BD7 (845-Bstep)GIGABYTE GA-7DXR (AMD760)
    ビデオGeForce2 GTS 32MB
    HDDMAXTOR MX6L040L2 ATA100 40GB 7200RPM

    自作してみたパソコンは2タイプあり、Pentium 4とAthlon XPを用いたパソコンです。それぞれのパソコンは、現状もっともリーズナブルで、利用者が多いと思われるCPUを選択してあります。そして両パソコンは、CPU/マザーボードが異なる以外は、同じパーツを使用してあります。CPU以外では、7,200回転のHDDとnVIDIA GeForce2 GTSを組み込むなど、あえて高熱源となるパーツを使用しています。今回の時点では、パソコン本体に冷却対策はまだ何も行っていません。用意した各パソコンの温度を計測してみると次のようになりました。

    ○自作したパソコンの計測温度(単位:℃)

    機種Pentium 4機Athlon XP機
    室温25.025.3
    CPU54.5(+29.5)61.0(+35.7)
    ケース内部34.4(+9.4)36.7(+11.4)
    CPU限界温度6690

    ※CPU限界温度は、データシートにある最大動作温度から引用

    計測方法ですが、Windows XPが起動した後に、3DMark2000ベンチマークを2回ループ実行し、パソコン内部が十分に温度上昇した時点の温度をチェックしてあります。

    このようにして計測した結果ですが、やはり高速CPUであることが影響しているのか、どちらも室内温度からCPU温度は30℃程の上昇となり、パソコン内部は10℃程上昇しています。Athlon XPのPCはCPU温度が60℃を越え、ちょっと大丈夫かなというくらいです。PCの温度上昇値が安全かどうかの目安となるのはCPU限界温度で、まだ余裕がありそうですが、感覚的には何か対策を講じる必要性があるのではないかという状況でしょう。

    今回は、現状のパソコン内部は熱い状態であることが確認できました。次回は冷却対策を行ってみて、この状況が改善されるかどうか試してみましょう。果たしてうまく熱対策できるでしょうか。

    PC Creation( pccreation@pc.mycom.co.jp )

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