「ピリッとした空気でしょうか!?」4月といえば、春の人事異動! 職場の雰囲気もガラリと変わったかもしれません。心機一転、スーツ購入を検討されているあなたに朗報です。

同じ価格帯でありながら、差がつくスーツ選びのポイントをご存じでしょうか? 陥りがちなNG・知っておくべきポイントを、スタイリスト森井が一刀両断。

■NG1.スーツだけ選ぶ!

サイズ感・色・柄の種類など、スーツ選びの判断基準は、人によって異なります。どういう基準で、あなたはスーツを選んでいますか? のべ3,000人以上の買い物に同行してきたスタイリストである私は、意外にも、シャツ&ネクタイを想像しながらスーツを選んでいます。

Vゾーンがハマってこそ、スーツスタイルは完成するからです。手持ちのシャツ&ネクタイが、新たなスーツと相性よいとは限りません。だからこそ、スーツと一緒にVゾーンも決めてください。

合わせるシャツ&ネクタイを想像することによって、今まで挑戦してこなかった生地を試着するハードルがグッと下がるはずですから。

腕に縫い付けてあるスーツ生地ラベル、画像では120sという数字が!

■NG2.素材を確認しない!

ご存じでしたか? 同じ色のスーツであっても、生地の材質によって素材のニュアンスが異なることを。

同じ色の3万円スーツが、生地の材質次第で、高級に見えるのです。「あの男性が着ているスーツは高そう!」女性がよく言うあの言葉は、生地の光沢感を指していると、私は分析しています。

シルクが混ざっているスーツ、もしくはウール100%の場合は、袖にあるラベルをチェックしてください。100s~120sなど100番台の数字が書いてあるはずです。大きい数字であればあるほど、生地を織っている糸が細かく、光沢感が出やすい生地! つまり、同じ値段で高級感に近づけます。

■NG3.お直しをしない!

スーツの魅力は何といっても「お直し」です。オーダースーツ屋さんではなく、量販店であっても、袖・着丈の長さ、脇の絞り、パンツの裾幅など、一カ所あたり、およそ二千円前後でお直ししてくれます。お直し次第で、スーツの格はグッと上がるのです。

まずは、ジャケット袖の長さを調整してみましょう。ビックリするかもしれません。ジャケット袖は短くするのみならず、約1センチであれば、伸ばすことも可能だったのです!

親指の爪先からジャケット袖までの距離が10~11センチ。適正なジャケット袖の目安です。「長い場合は、詰める! 短い場合は、出す!」まずは店員さん、もしくは私に相談してください。必ずや、あなたのスーツ選びに役立ちますから!

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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