彼氏がほしいと思ったとき、女の子が努力すること、がんばってみようとすることは、いろいろあると思います。

たとえば、合コンや婚活パーティーに参加するなど、実際に行動を起こして彼氏を探そうとすること。彼氏ができたら、あんなことやこんなことをしてみたい、してあげたいと想定して、料理教室に通ってみる。

フラワーアレンジメントやお茶、マナー教室など、生活にいろどりをあたえられるような、女の子としての自分にちょっと自信を持てるような 習い事をはじめてみる。

キレイになりたいと考えて、ダイエットをしてみたり、スポーツをはじめてみたり、髪形を変える、メイク、副趣味を変えるなどしてみる。

こんなふうに、気持ちが恋愛にシフトしたとき、女の子は外見をかわいくというだけでなく自分の持てる技術をふやそうとしたり、出会いの場を増やして行ったりと様々な角度から「彼氏をつくろう」とアプローチしていくものなのです。

もちろん、男性のみなさんも、(彼女ほしいなぁ)(ひとりもさみしくなってきたし、やっぱり恋人がいると楽しさも違うのだろうか)的なことを考え始めたとき、どうすれば彼女ができるのか、彼女をつくるためには何をすればいいのか、いろいろ考えることと思います。

しかし、男子が(彼女をつくろう)と、とりあえずやってみることは、いまひとつずれているというか、的外れというか、女の子がそれを聞くと「え……」とちょっと引いてしまうとか、そういったことがあったりするものです。

今日は、彼女がほしい、恋人をつくろう! と思い立ったとき、男子が取ってしまう行動について考えてみることにします。

彼女がほしい、と思ったとき、男子が手っ取り早くやってみるのは、女の子をホメるという行動です。ホメるといっても、ふだんから女子をホメていない男子が急に女子をホメだしても、どうも不自然さが残ってしまうものです。

「あれ、髪形変えた? かわいいね」
「髪色変えた? かわいいね」
「茶髪も似合ってるよ。かわいいね」
「黒髪が似合ってるよね。かわいい」

と、とにかく女子のヘアースタイルをホメる。美容院に行って髪を切ったばかりかも? というところだけをチェックするように心がけて、どの女の子に対しても髪形をホメる……というようなことをする男子、けっこう多いものです。

ところが、女子同士の情報網は非常に発達していますから、Aくんが最近、やたらと周囲の女子をホメているということはすぐに女子の間に広まってしまいます。しかも、

「茶髪が似合うねって、どういう意味?」
「え、私は黒髪ってかわいいって言われたんだけど……」

と、いうように女の子同士で話をしてしまうため、どうやら女子の髪形をチェックしてホメているっぽいということはすぐにバレてしまうというわけです。

女の子はホメられてうれしいポイントが、人それぞれ違うものです。外見のかわいさよりも、アタマがいいねとか仕事ができるねとホメられることでうれしくなる女子もいれば、その反対でデキる! ことよりも、女の子らしさやかわいさをホメてもらいたいという人もいます。

持ち物に気づいてホメてもらいたい女子もいれば、持ち物よりもそれを持っている本人の魅力をちゃんと見てほしいと思う女子もいるわけなのです。そのあたりの見極めをしてこそ、ホメるという行為が生きてくるもの。女の子をホメるときは、単に、(女子ってこういうことを言われるとよろこぶんだろう)と決めつけず、相手のツボを探してホメてあげてほしいものです。

また、出会いの場を探そう…と考えたとき、女の子は同性の友人に相談して一緒についてきてもらえるような場所を考えます。知人のつてをたどって、合コンに出てみたり、友人同士で集まりを企画して、そこに現在フリーで彼女がいない男子を数人呼んでもらったり。SNSを通じて知り合った人と会うとしても、いきなり2人きりではなく、何人か一緒に集まるようにしたり、自分一人の判断ではなく、友人にもアドバイスをもらおうとしたりというような気持ちで行動することが多いものです。

そう考えると、男子はたいてい、(急に彼女ほしいとか、親しい男友だちに切り出すのは恥ずかしい)と思ってしまって、ひとりでこっそりと行動を起こす人が多いようです。

さらに、自分の生活時間帯や、スケジュールを考えると、手軽にぽちぽち、自宅にいてもできる方法で出会いが求められないだろうかと考えることが多いもの。そのほかにも、手軽に……とつい、出会いのありそうなお店に通うこともあるようです。

ところが、こういった出会い方をしていると、ハタから客観的に「この出会いはどうよ?」と判断してくれる友人がいないため、毎回同じ過ちを繰り返してしまう。自分の好みの女の子に固執してしまって、同じ失敗、同じような振られ方、うまくいかないパターンが同じというループにはまるといったことがおきてしまいがちなのです。

そのほかにも、男子が自分をアピールしようとすると、仕事の自慢や、俺の話を聞いて聞いてと、押すばかりな感じになってしまう。ありのままのおれを好きになってほしいという言い訳のもと、特に自分を変える努力はしない。あれこれ試して、もがいたり苦しんだりせず、自然体のおれを見てもええないと、彼女ができない理由は女子のほうにあると考えるケースもあるようにみえます。

もちろん、ありのままのおれでいいのですけれど、彼女をつくる。女の子と恋愛関係を築くとなると、100%自分の思うままになるわけではありませんから、ゆずるあう心や相手に思いやりを持つことは大切になってくるものです。

女子は、彼氏ができたら、自分の行動や生活に変化ができるかもしれないことを覚悟していますが、男子の場合は、自分は今まで通り全く変わらないつもりで、そこに彼女がプラスαでいるといいなと、ばく然と望んでいる感じがします。

そのあたりの覚悟というか、心構えのようなものの違いが、恋人をつくろうと考えたときの男女の行動の違いになっているのかもしれません。照れくさい気持ちはわかりますが、自分ひとりで行動しようとせず、周囲の人に相談してみると、彼女がほしいと思ったときに自分がするべきこと、自分に必要なことも見えてくると思います。

恋愛方面で頼れそうな相手が周りにいるのでしたら、まずは相談してから行動してみることをお勧めしたい「気持ちでいっぱいです。

酒井冬雪です。「なんで彼女できないんだろう」と女の子に相談すると「え、だって必要としてなさそうにみえるけど」と言われてしまう男子、多いかもしれません。今は必要じゃなくても、いつか「こんなとき、彼女がいればあああ」と思う日がくるかもしれないので、日ごろから女の子にやさしくしておいてもいいと思います。では、またねー。