男子のちょっとした何の気なしの言動など、ほんの小さな出来事が、女の子をよろこばせていたり、悲しませたり、怒らせたりしてしまうこと、あると思います。

たとえば、男同士の間だけでなく、女の子の友だちにもグチを言ってしまうグチっぽい男子がいたとしましょう。この人、いつもグチを言っているなぁ。この間も同じようなグチを言っていたけど、グチるばかりで解決策を見つけようとか、そういうことはしないんだろうか? と女子に思われてしまう可能性もあるわけです。

ところが、いつもグチってから、「まぁ、オレがこんなだからそういう目にあっても仕方ないんだけどね」とか、「強く生きていくから大丈夫」とかいう感じで、終わり方がかわいらしいというか、前向きというかおもしろいと女子を怒らせたり、あきれさせたりせず、おもしろい男の子だなぁという印象を持ってもらえるというのも、よくあることです。

ちょっとした気遣い、ほんの少しのやさしさやおもしろさ、別れ際の対応が女子への印象の明暗を分けてしまうというわけ。

今日は、女の子をよろこばせるためには、どんな気遣いや話し方、ふるまい方をすればいいのかという難問について、考えてみることにします。

◯飲み会の帰り、仕事帰りなど、疲れて早く帰りたいと女の子が思っているときに、さみしいんだか離れがたいんだか知らないけど、帰りたがらずに話を引き延ばす男子がたまにいます。

すると、(うわー、これ、なかなか帰してくれないパターンきちゃったかも)と、気の弱い女子は話の切り替え方を悩んで必死になり、あせってだんだん、話を引き延ばす男子のことをうらみがましい目で見てしまうようになるものです。

ところが、反対にいつも帰り方がさらっとしている男子や、それまで楽しく盛り上がって話をしていたのに、電車で自分の降車駅に着くと、「じゃあ、また明日」とクールに帰ってしまう男子もいます。

女の子と一緒に食事したり、お酒を飲んだり、帰り道が一緒になったりして楽しくて楽しくて去りがたい気持ちはわかりますが、それまでたくさん話す時間はあったはずですし、女の子も疲れているかもしれない。そこに気づくことができ、早く女子を帰してあげよう。楽しい気持ち、印象を残したままクールに帰ることができると、「あれ……引き留めたりされなかった」とかえって女の子にはいい印象、強い印象が残るというものです。

夜遅くなってしまったとき、状況的に相手の女の子が疲れているのがわかっているときは、去り際がさらっとしている男になってみるといいと思います。

◯女の子がなぜだか不機嫌なとき、虫の居所がよくなさそうなときに、相手の雰囲気に気付かずにあれをしてほしい、これをしてほしいと頼んでみたり、おかまいなしに自分の話を一方的に話したりすると、女の子から、(何なのこの人、空気読んで……)と思われてしまうものです。

仕事の場で機嫌が悪いのはよくないことですが、プライベートな場面だったら、誰だって落ち込んでいるときや、なんだか元気がないときはあるもの。そんなときでも、相手におかまいなく、「今日、オレの趣味の◯◯のイベントがあるから行こう」と自分のしたいことを押し付けたり、「今、仕事でこういうプロジェクトしててさ」と仕事の自慢話をしたりするのはいただけません。

相手の女子の虫の居所がよくなさそうなときは、基本、静かに放っておいてあげるのがいいのですが、あんまり放っておくと、(さみしすぎる)(心配もしてくれない!)とさらに、機嫌が悪くなってしまう女子も多いものです。

静かにようすを見守りつつ、「紅茶でも飲む? いれてくるから」「おやつ食べようか。ケーキでも買ってくるよ。何が食べたい?」と、まずはお腹を満たして気持ちをやわらげてあげる。または、「疲れているのかもしれないよ? 少し横になって寝たらいいよ」と睡眠をとらせてあげるのもいい方法です。

たいていの場合、女の子がものすごく機嫌を悪くしていたとしても、何か食べたり眠ったりするだけで、半分~100%まで機嫌は回復するもの。眠ってしまった女子が起きたときには、食べるものが用意してあるとよりいいですし、ちょっとお腹がいっぱいになった子には、睡眠をすすめたり足をもんであげるなどのマッサージをしてあげたりするととてもいいと思います。

性格のいい女の子、やさしい女の子、気遣いのできる女の子ほど、外で疲れやすく、自分でも気づかぬうちにストレスをためているかもしれません。

女の子の機嫌が悪そうだなと思ったら、こちらで食事の支度や家事、女子がよろこぶことを何かしてあげて、女の子の負担を減らしてあげると、「この人は、困っているときやつらいときに優しい人」と男子の株が上がるはずです。

◯なんでもいいので、笑わせてあげる。

女の子から失敗してしまったという打ち明け話や困っていることの相談を受けたとき、何かいいアドバイスをしてあげたいと思う男子は多いことでしょう。

しかし、ほとんどの女子が話すことでアタマを整理して、話すことでスッキリしたと満足できてしまうというのも事実です。ですから、あまり余計なアドバイスをしたり、「それはよくなかったね」と上から目線で批判的なことを言ったりしてしまうと、女の子から、(いったい、誰の味方なの?)(この人は私の気持ちをちっともわかってくれない)と暗い目で見られてしまう可能性もあります。

ですから、女の子から失敗話を打ち明けられたり、相談ごとをされたりしたときは、まず黙ってうんうんと話を聞いてあげる。その上で、「それぐらいのことで、誰も怒ったりしないよ」と笑いごとにする。「がんばったね。えらいえらい。かわいいなぁ」と甘やかしてあげる。

最終的には、自分の失敗談や困っている話をおもしろおかしく話して、相手を笑わせてあげることができるといいと思います。それができると、親しい男子に悩みを話したら、最後は笑って話が終わった…と、女の子にいい印象を持ってもらえるはずです。

女の子へのちょっとしたひと言の違い、ほんの少しの対応の変化で、男子に対する印象は大きく変わってしまうものです。自分がこんなことをされたら、言われたらいやだろうなということはしないようにする。オレだったら、こうされるとうれしいかもと感じることを女の子にしてあげる。そんな気持ちで、女子に接してみるといいかもしれません。

酒井冬雪です。急に寒くなってきました。みなさま、お体にはくれぐれもご自愛ください。では、またねー!