まだドキドキの片想いをしている最中、記念日は大切なイベントとして、また相手を誘う口実として、はりきってあれこれしたという男子……多いことでしょう。

ところが、付き合いだしてしばらくすると、ついつい記念日もおろそかになってしまい、彼女の誕生日だというのに仕事で疲れているからとおうちでゴロゴロデートを希望したり、プレゼントを忘れていてあわてて買いにいったりする男子は後を絶ちません。

いやいや、さすがに誕生日はちゃんと忘れずにお祝いするよ! という誠実な男性も、もちろんたくさんいることでしょう。「でも、オレの彼女、告白してくれた日、付き合い始めた日、初めてデートした日、初めておうちにいった日、初めてキスした日だの、記念日をどんどんふやすから覚えきれないんだよね…」という男子もいるかもしれません。

ひと口に記念日といっても、女の子の性格によって、あまり記念日にこだわらない人もいれば、記念日を大事にしている上に、いろんなことすべてが記念になってしまう人もいるものです。また、実は彼女よりも、記念日にこだわってしまう男性もいるかもしれません。

今日は、どうすれば大好きな彼女とステキな記念日を過ごすことができるのか? 記念日というものをどのように取り扱っていけばいいのか? という問題について考えてみることにします。

忘れっぽい男性でも、釣った魚にエサはやらない系男子でも、記念日にあまりこだわらないあっさりとした男っぽい人でも、やはり絶対におさえておきたい記念日があります。

それは、彼女の誕生日です。大好きな彼女が今、ここにいてくれてありがとう。生まれてきてくれてありがとう。オレと知り合って好きになってくれてありがとう…という意味をこめて、彼女の誕生日という記念日は大切に扱わなくてはならないシロモノだと思います。

いちばんいい彼女の誕生日の過ごし方は、その日をずっと彼女とふたりで一緒にすごすことなのですが、仕事の都合やモロモロの事情でそれができないということもきっとあるでしょう。

そのときは、日付がかわるまでがんばって起きていて、彼女に電話やメールをして、 「誕生日おめでとう」と言ってあげましょう。誰よりも先に、いのいちばんに誕生日おめでとうと彼女に伝えられるといいと思います。

付き合って間もないカップルや、これから付き合うに違いないカップルは、言われなくても彼女の誕生日をステキに過ごしているはずです。しかし、付き合いはじめて何年も経ち、なんだか最近関係がマンネリ化しているなーと油断しているカップルの場合、彼女の誕生日もふつうな感じで流してしまう男子が多いかもしれません。

そんなときこそ、思い出してみてください。彼女と付き合いはじめたばかりのころの、初々しい気持ち。大好きで大好きでドキドキして、かわいくてぎゅーっと抱きしめたくなる気持ち。一緒にいてくれてありがとうという感謝の気持ち。付き合いが長くなってくると、つい彼女の存在が空気のように当たり前に感じられてしまうものですが、もしその空気がなくなってしまったら……どうなることでしょう。

空気のように一緒にいるのが自然になってしまったというのは、決して当たり前のことではなく、裏を返せば彼女なしではいられないということなのです。ですから、そんな大事な彼女にこそ、あらためて感謝の気持ちをこめて誕生日をお祝いしてあげたいところ。

ふたりでおしゃれをして、初めてデートしたお店に連れていくとか、プレゼントに、「誕生日おめでとう。ずっと一緒にいてくれてありがとう。これからもずっとそばにいてください」と自分の気持ちをつづった手紙を添えるとかするといいと思います。

男性の場合、彼女ができるとすっかり「付き合っている」という関係に安心してしまって、自分の気持ちを彼女に伝えるという作業を忘れてしまいがちです。特に、シャイで男っぽくてサバサバしている性格の人だと、女の子に「好き」とか「かわいいね」ということばをあまり言わずに付き合っていたりするものです。

しかし、女の子は「付き合っている」という関係に安心して、あぐらをかいたりできない生き物です。女の子は、付き合っている毎日を大切に考えて、彼の一挙手一投足をよく見ていて、これってどういう意味だろう? 今言ったことは本心? それとも冗談? と真摯に受け止めているものなのです。こうして、あれこれ考え分析したデータは毎日更新蓄積されていきます。

男性がやさしいことばや態度、愛のこもった行動を取っていれば、それはよい記憶として女の子の心に蓄積されていきますし、冷たい態度やことば、彼女をないがしろにした行動も記憶に残ってしまうわけです。

やさしく愛のある言動が、冷たいさみしい言動を上回っていれば、ふたりの恋人関係はいつも順調だと思うのですが、それが逆になってしまうと、女の子はふたりの関係性に疑問を抱きはじめます。

彼女の誕生日という重要な記念日は、そんな不安や疑問を払しょくし、愛と信頼を取り戻したり、さらにふやしたりできるチャンスの日でもあります。ぜひ、誕生日には彼女をよろこばせて幸せな気持ちにしてあげてほしいところです。その他、クリスマスやバレンタインデイのお返しのホワイトデイ、ふたりが付き合い始めた日くらいは、しっかり覚えておいて、ふたりで楽しくすごしてほしいところです。

しかし、初めて手をつないだ記念日、初キス記念日、初めて手料理を食べた日、初デートした日などなど、記念日をたくさん作ってしまう彼女に対応するのは厳しい…という男性は少なからずいるかもしれません。

そんなときは、前もって彼女に、「うれしい記念日がいっぱいありすぎるのはいいけど、オレ忙しいと忘れちゃうかもしれないから、前日に教えてくれる?」と頼んでしまうといいと思います。

そして、初手料理記念日には、お返しとしてこちらが手料理を彼女にふるまってあげるとか、初デート記念日にはちょっといつもと違うデートをしてみるといった驚きをプレゼントしてあげるといいと思います。

できれば、記念日を覚えていてあげるのがいちばんいいかと思いますが、いつも忘れてしまって彼女を怒らせたり悲しませたりしているのでしたら、先に自分から、「教えてね」と言ってしまったほうがいいと思います。

記念日が面倒とか、また? というのではなく、こんなにたくさんの日を彼女はオレと一緒にいたいと思ってくれているんだなぁと……そんなふうに考えるようにしてほしい、そんな気持ちでいっぱいです。ぜひ、ステキで楽しい記念日を彼女と過ごしてあげてください。

酒井冬雪です。記念日だから! といつも奮発して、とっておきのレストランを予約……なんてことはしなくても、彼女の大好きなケーキ屋さんに連れて行ってあげる。彼女の好きなキャラクターの小物をプレゼントする、みたいなことができればじゅうぶんだと思います。では、またねー!