女の子を誘うって、とても勇気がいつことだと思います。社交的でモテて、あっけらかんとしているように見える男性でも、「いつもいつも誘う側で誘い疲れする」と感じる時があるようです。また、「誘っても断られるとけっこう落ち込む。断る理由をちゃんと話してくれて、それが友だちの結婚式だとか、それは仕方ないと納得いくものだといいのだけど」というように、理由を言われずに断られるのも、けっこうしんどいようです。

社交的な男性ですら、女の子を誘うのはなかなかタイヘンと思うのですから、シャイで人見知りな男子が女の子に声をかけて誘うとなると、それはもう決死の覚悟だとか必死の努力が必要な気分になっても、おかしくないかもしれません。ですが、気になる女の子がいても、好きな女子がいても、声をかけて誘ってみないことにはふたりの関係は一歩も先には進まないわけです。

もしかしたら、女の子のほうも心の中で密かに「誘ってくれたらいいのに」と思っているかもしれないのに……。というわけで、今日は女の子が発している「誘って」のサインはどういうものなのか? という問題について、考えてみることにいたしましょう。

❍住んでいる場所の話をしたときに「そこって、有名な商店街がありますよね」と食いついてきてくれて、なおかつ、「行ったことないからぜんぜんわからないんですけど、いいなぁ」とか、「お惣菜とか食べ歩きするのって、女一人だと恥ずかしいんですよね」とか言ってきた。

それは、相手の女の子が単なる食いしん坊というのではなく、その土地に詳しい男子と街歩きをしたいという口実を作ってくれているわけです。ですから、スナオに、「よかったら案内するけど」と言って、彼女を誘ってあげるといいと思います。

❍女の子から休日の過ごし方を聞かれて、「△△っていう映画みてきた」とか、「☆☆っていうバンドのライブいってきた」と答えたら、「えええー、私も大好きなんです」と言われた。そして、「でも、一人じゃなくて、誰かとふたりで出かけたんですよね」と、ちょっとシットまじりな感じで聞かれた。

こんなときは、「いやいや、一人でいってきたよ」とか、「ああー、友だちと男同士、さみしくいってきました」と答えつつ、 「もしよかったら、今度一緒に行かない?」と女の子を誘ってあげましょう。共通の趣味や、同じジャンルに興味があるよと女の子がアピールするのは、誘いやすいように男の子の背中を後押ししてくれている女子のやさしさです。そんなやさしさには、スナオに甘えてしまっていいと思います。

❍一度行ってみたいのだけれど、女子ひとりで行くのは抵抗があるお店。たとえば、立ち飲み屋さんだとか、牛丼屋さん、屋台のお店などなど、そういった場所に、「行きたいけど、一人じゃちょっと」と言われたら、そこは、「あ、じゃあオレ一緒にいこうか?」と言ってあげるのがお約束…といっても過言ではありません。きっと、「ホントに? ありがとう」と女の子から喜んでもらえること請け合いです。

❍絶叫系のジェットコースターや怖いと評判のお化け屋敷の話を持ち出して、「怖そうだけど行ってみたい」「いろいろ話を聞くけど、行ったことない」「行ってみたいけど、一人じゃちょっと」と言われたら、それは女の子が一生懸命に、誘ってとうったえている証拠です。

絶叫系ジェットコースターが苦手、実はオレ、お化け屋敷とか怖いの大嫌い……という男子もいるかもしれません。しかし、そんなときは、「オレ、ちょっとそういうの苦手だわ」と言って話を打ち切るのではなく、「うわー、絶叫系ちょっと弱いんだよね。夢の国とか、かわいいところで手を打たない?」という具合で、ぜひ代替え案を提示してあげてください。すると、女の子も譲歩して「じゃあ、ここは?」とアイデアを出してくれると思います。

❍仕事や勉強が忙しすぎて、ゆっくり休みヒマがない。毎日めまぐるしくて、ひと段落つくまでは落ち着かない。「もう、これ終わったら絶対遊びに行く」「これ終わったら、おいしいもの食べに行きたい」「休み取れたら、気晴らしにお出かけしたい」と同じ職場や学校の仲間の女の子に言われたら……そんなときは、「じゃあ、これ終わったらうまいもの食いに行こう。おごっちゃうから」とか、「休み取れたら、どこでも好きなところに出かけよう。車出すよ」と約束してあげるといいと思います。

女の子は、どんなに忙しくて疲れていたとしても、仕事仲間の誰にでも同じことを言っているわけではなく、気になる男性や誘ってほしい男子とふたりきりの時だけ、こういったことを言っているはずです。ですから、ここは勇気を出して、約束を取り付けてしまっていいと思います。

このように、女の子も女の子で一生懸命、男の子から誘ってもらえるよう、あれこれアプローチをしているものです。それを、 (オレにだけ言っているのではなく、他のヤツにも言っているのだろう)とうがった見方をするとか、(へええー、そうなんだ。こういう映画見るんだ。知らなかった)とことばどおりに受け止めてやり過ごしてしまっては、もったいないと思います。

(これは、もしや……。チャンスではないか?)と思ったら、即座に、「じゃあ、今度一緒に行く?」と聞いてみる。もしかして、それで断られてしまうかもしれませんが、めげたり落ち込んだりしてはいけません。そもそも女の子のほうが話をふってきたのですから、ここは断られても恥ずかしくないな、純粋に趣味が一緒だから誘っただけだしと考えるようにしてほしいものです。

女の子を誘うのも、断られてしまうのも、勇気がいてしんどいことですが、まずは誘ってみないことには、いつまでたってもふたりの関係は同じ状態のままになってしまいます。女の子も、それをわかっているから、男子が誘いやすいようにいろいろな話題を持ち出しているわけなのです。そんな女の子の気遣いを察知して、即座に反応してあげられる男性になってあげてほしいものです。

酒井冬雪です。最近は、誘われるのを待ってるだけじゃダメだなと思って、積極的に男子を誘う女の子もふえています。その場合も、男子のあなたがお断りをするのでしたら、相手がキズつかない、納得できる理由をきちんと話してあげてほしいなと思います。では、またねー。