女の子っておしゃべりだよな…と、思ってしまった。なんで、それを言っちゃったかな? と驚いた。そんな経験のある男性は、少なからずいらっしゃることでしょう。おしゃべりといっても、他愛ないことをずーっとペチャクチャ話している。オレが、他の人には言わずに彼女に打ち明けた話を、実は周囲の知人みんなに話してしまっていた、などなどイロイロなパターンがあります。今日は、そんな女の子の「おしゃべり」について考えてみることにします。

女の子のいつまでもいつまでも、いつまでーも続く他愛もないおしゃべりは、いったい何なのか。何がしたいのか。いいから少し静かにしてほしい! そんな気持ちになったことのある男性のために、まずは他愛のないおしゃべりのほうから考察してみましょう。

「昨日、こんな夢見てー(以下、昨晩見た夢の話が延々と続く)」
「うちのお父さんがー(お母さんでも、お兄さんでも、お姉さんでも誰でもいいが、家族の自慢話がこの後延々と続く)」
「知ってる? ○○子がこないだねー。キャハハ(と話をはじめる前から一人で大受けして、一向に話が始まらない。しかも、最後まで聞いたら、その話がこれまた大して面白くもなかった)」
「昨日、△△見た? (テレビ番組の話)」
「なんかさー、最近私、太っちゃって……(自分が試みたことのあるありとあらゆるダイエット方法の話。しかも、話が長いので何か気の利いた返事をしようと意見を述べたら、地雷を踏んだらしく不機嫌になってしまった)」

上記のようなおしゃべりにどう対応していいのか、聞いていて困ってしまう……。そんな男性は、少しだけでしょうがいるはずです。くだらないことを話してるなと思われるかもしれませんが、女の子がこういった話をするのにはさまざまな背景があります。

例えば、相手の男子や一緒にいるメンバーにちょっと緊張していて、普段よりも何だかおしゃべりになってしまっているとか。女の子だけでなく、男性もそうだと思いますが、他愛もないおしゃべりではなく、大切な話というものは、基本的に信頼できる相手や心を許している相手としかしないものです。

ですから、女の子があれこれさまざまな話題、他愛もない話をしてくるときは、まだ一緒にいる相手を心の底から信頼しているわけではなかったり、緊張してドキドキして、変なテンションになっておしゃべりしまっていたりという場合もあるのです。そもそも、黙っている時間、沈黙している間もしっとりと楽しいというのは、よほど気を許した仲のいい者同士でないとなかなか成立しにくいものです。

緊張のあまり、躍起になって必死になって、場を持たせるために他愛もない話をし続けてしまっている。それなのに、「くだらねー話ばっか、よくするよな」と思われてしまっては、ちょっと悲しいところがあります。ぜひ、そんな場面に出くわしたときは、誰かやさしい男性が彼女のかわりに話を引き受けたり、話の接ぎ穂を出したりしてあげてほしいところです。

次に、オレ自身としてはあの子にだけ「内緒ね」というつもりで話した恥ずかしい話。 なぜ彼女の周辺にいる、超おしゃべりな××子や、上司の□□先輩までが知っているんだー! むひー!!と、切なくも苦い思いをさせられた男性はきっと少なくないはず。どうして、なぜオレの内緒の話をみんなにバラしちゃうのかというと、1つは、「誰にも言うなよ」ときちんと口止めをしなかったからではないか……と予測されます。また、一応「言わないで」と前置きしたにもかかわらず、みんなに話されてしまった場合は、あなたの話が黙っていられないほど面白かった。もしくは「言わないで」というのも、「言って言って! 」の裏返しじゃないかと思えるくらい、ネタすぎるほどネタな話の内容だった可能性があります。

自分的には、すごく恥ずかしかったり、弱みと思われそうな話だったりするので、他の人には黙っていてほしかった。そんな部分もあるかもしれません。けれど、人間関係というものは時に、弱みをみせてしまったり、ツッコミどころをつくったりすることで、より円滑になることが多いものです。女の子は「これは言っていい」「さすがにこれは言えない」という判断にかけては、絶妙なバランス感覚を持っていますから、言わないでほしいことをバラされたとしても、結果的に気まずかった先輩男子と少し打ち解けるなど、いいことのほうが増える場合も多い、かもしれません。

「言わないでといったのに、話しやがって! 」なんて思ったりせず、「ああ、女の子ってこういうものなんだ」と現実を寛大な気持ちでただ受け入れてもらえると、女の子としてはありがたいところです。もちろん、本当に大事な秘密の話、これを他の人に話しちゃダメだろう……という話をガマンできずによそにもらしてしまう女の子も少しはいます。悲しいですが、そういう子がいるのは事実です。そのときは、つらいかもしれませんが彼女を信用するのはもうやめよう……。自分の人を見る目があやまっていたかも。今度から気をつけようと思ってほしいものです。

心が痛むことでしょうけれど、その痛みを「自分は他人の大事な話を人に言ったりしない。そんなことはしない! 」。そう思って、いつかはやさしさと強さにかえる。そんなステキな男子になってほしい気持ちでいっぱいです。

というわけで、いつかは、女の子のケーキやダイエットやファッションやテレビに関する、他愛のない話も、笑顔で「そうなんだ」と聞ける(聞いているふりができる、でもいい)やさしい男子がたくさん増えることを願ってやまない私です。

酒井冬雪です。最近は、男子でも女の子のように話がうまい、ずっとおしゃべりしている人が増えてきましたね。おもしろすぎる男子に出会うと、ついつい対抗心を燃やしてしまう私です。ではでは、またねー。