一度、恋愛問題で痛い目や辛い目にあうと、前に付き合っていた彼女の些細な欠点など、「あんなの大したことじゃなかったんだ。ごめんよ、○○たん」と思えるようになる。神経質で、細かいことによく気が付いてしまう男子ほど、女の子のミスややらかしを厳しくチェックしては、不満を募らせがちです。が、そんな人ほどいっそのこと、すごくかわいいけど極悪な女子にでも引っかかってしまうといいのかもしれません。

そうすると、前に付き合っていた彼女のことを「ちょっと空気が読めなくて張り切りすぎちゃう面があったけど、なんて純真で性格のよい子だったんだ! 」と気付けることでしょう。あの時は見えていなかったけれど、辛い経験をしたおかげで、違う景色が見えてくることもあるのなのです。

違う景色が見えたのはいいけど、今さら昔の彼女だとか、ちょっと恋愛っぽい雰囲気になりそうだったのにその時は気が乗らなくてスルーしてしまった女の子に、どうやって連絡を取ればいいというのでしょう。というかその前に、自分は相手に連絡を取れるような別れ方をしていたのか。ちょっと考えてみることにします。

女の子は、男性が気にかけていなかったようなことに目を配っているものです。例えば、あなたは男性なのだけれども、わりと何にでも気がつくほうで、細やかな配慮ができる人だった場合、どうしても、相手の女の子に対して「女の子なのに、どうして気がきかないんだ」「女の子にしてはズボラだ」という風に相手の欠点を見てしまいがちだとします。そもそも、自分が繊細でキメ細やかな性格だから正反対の天真爛漫なタイプにひかれてしまうという部分もなきにしもあらずなのに。

しかし、どんなに天然であまり気がきかないタイプとはいえ、女の子はやっぱり女の子です。あなたの冷たいタメ息や毎度毎度のダメ出し、批判的な態度に気付いていないはずがありません。ですから、いくらあなたのほうから相手がイヤになって「別れよう」と切り出していたとしても、相手の女の子も別れて時間が経っているだけに、「あれ、なんかあの人と別れてから、私はダメな子って思わなくなってきた」と自覚が芽生えている可能性もあるわけです。

付き合っているときに、いつも自分ばかりが相手に話をして、時にはお説教もしていたかもしれない。別れる直前には、彼女の行動にいちいちイヤミを言ったり、会うのも面倒で約束をドタキャンしてしてしまったりしていた。そんなことに思いあたるフシがある人は、連絡を取るにしても慎重さが必要になります。また、自分が浮気をしたことがバレて別れてしまった場合も、もう一度連絡を取るのが難しい部分はあります。

女の子というものは「××くんのことが大好き」で付き合っている最中でも、キチンと相手を観察しているものです。シビアな意味で観察しているのではなく、相手の気持ちがちゃんと自分に向いているか不安で、いつでも相手の思いを知っておきたいので、彼のことをよ~く見守っているのです。そんな中、浮気をされてしまったとしたら、「浮気しているかも? 」と大好きな彼を疑っている段階から、悩みと不信と苦しみの中に入ってしまっているわけです。彼氏のほうは、ドキドキしながら、ある意味ルンルンと浮気のスリルを楽しんでいる間も、女の子は涙を流して悩み、葛藤し続けているわけです。

というわけなので、別れるときにはもういろいろなカタチで自分の気持ちに決着をつけていて、別れてしまったら「スッキリした~。次は、絶対に浮気とかしない人と付き合おう」と心に決めている可能性もなきにしもあらずです。やはり、元カノに浮気、暴力、借金的なことをしてしまったのに、もう一度連絡を取りたいなと思うのは、結構厳しいものでしょう。

今にして思えば、「あの子っていい子だったんだなぁ……」と考えるとき、「相手ともう一度連絡を取ってみたい。あの子とやり直せたら! 」という気持ちが先に立ってしまうかもしれません。しかし、本当に大事なのは、元カノと付き合っていたあの頃と比べて、自分は変われているのかということです。

もっと心が広くなれたのか。前よりもやさしくなれたのか。相手のことを批判するばかりではなく、受け止めてあげられるのか。そういった点を自問自答してみて、辛い経験をしたおかげで、前に比べて自分は変わっている。以前のような間違いはしないとちょっとは思えるというのでしたら、頑張って連絡を取ってみてもいいかもしれません。

そして、相手に少し冷たい対応をされたときに「ふざけるな」とメラメラきたら、まだまだ自分は修行が足りないんだと思えばいいでしょう。「仕方ないよな、あんな別れ方したし。でも、悪いと思っている気持ちは伝えたい」と考えられたら、いい男になってきたなと思えばいいのです。いい男が増えてくれるといいなと願わずにおれない気持ちでいっぱいです。

酒井冬雪です。夏休みの間に、熱を出し、そこから外出が億劫になり……『ドラクエX』生活が始まってしまいました。がんばりたいと思います。では、またね。