婚活というものを始めてみた人は、「ああ、もっと早いうちから始めておけばよかったな」と男性だけでなく女性も、少なからず思ってしまうようです。理由はハッキリわかりません。ただ、婚活を通じて知り合った相手……普段はあまり知り合いにならないタイプの人から、「20代なら、その条件でも相手が見つかったんじゃない」と言われたり、「どうして今まで結婚しなかったんですか」と聞かれたりすると、その意見がとても冷静で客観的で一般的なものにみえて、早く婚活していればよかったと思ってしまうのかもしれません。

結婚適齢期や恋愛適齢期は、本当に人それぞれ違っているものです。その人のタイミング、そのときのチャンス、その場のインスピレーションに左右されているので、自分で「結婚しよう」「恋愛しよう」と思って活動したからといって、スムーズにことが運ぶものでもありません。ですが、現状ではなんとなく女性の場合は30歳前後、男性の場合は35歳くらいまでに結婚していたり多少の恋愛経験を積んでいないと、恋愛社会においては、「どうして結婚しなかったの? 」「本当にまったく恋愛経験がないの? 」と思われてしまう部分があるようです。

今のところ、婚活もしていない、恋人もいないけれど、最近ふと、「どうして、もっと早く恋愛や婚活に力を入れてこなかったんだろう。なぜ、もっと女の子(男の子)と知り合いになれるよう積極的に行動してこなかったんだろう」と考えてしまう自分がいる。そんな人はまず、相手を探す前に自分について振り返るというか、もっと自分を知ってみるといいと思います。

「恋愛経験があまりないんです」と言うのが最近自分でなんとなく恥ずかしくなってきたという人は、以下の条件に当てはまっているかどうか、考えてみてください。

・男子校、もしくは女子校の出身で、異性と関わる機会が非常に少なかった。

・同性の兄弟しかいない。もしくはひとりっ子である。

・異性の友だちが少ない。どのように友だちになればいいのかわからない。

・団体スポーツ、例えば野球やサッカー、ラグビー、バレーボール、バスケットボールなどの部活に入っていた。

・男同士(女同士)のトラブルやもめごとには寛容になれるが、異性がトラブルを起こしていると白い目で見てしまう部分がある。

・長男長女、もしくはお兄さんお姉さん体質で、同性の友人の面倒見がよく、友人のまとめ役になったりしている。

・部活の部長やクラスの学級委員など、自分から進んでではなく、周囲にすすめられて経験してきたタイプ。

・心のどこかに「女って面倒くさい」とか「男の子ってバカよね」と思っている自分がいる。そして、その面倒臭さやおバカな感じをとても「かわいい」とは思えない。

・基本的に、女子に(男子に)じゃれられたりからまれたりしても、反応せずにクールにスルーしている。

・女性は(男性は)こうあるべき……といった「女性は(男性は)○○すべき」な持論や理想を持っていて、恋愛するにしてもそこは譲れない。

上記に4つ以上あてはまる人は、恋愛や結婚から遠ざかりがちな体質です。今のところ結婚する気もなく、恋愛しているヒマもないなと思っているかもしれませんが、悪いことは言いません。今日、これから今すぐに、親しい友人や相談できる相手に、「彼女(彼氏)がほしいんだけど」と言って、誰かいい人を紹介してもらえるよう手はずを整えるべきです。婚活するのが遅くなってしまう人、恋人がいなくても気にしていない人は、そもそもプライベートが充実していて、恋人をあまり必要としていない場合が多い。自分は、恋愛が遠ざかっちゃう体質であることを自覚するべきなのです。

楽しくて気の合う同性の友人がいて、仕事も趣味も忙しいのですから、恋愛にまで手を回す余裕がないのも仕方がないと思います。しかしながら、自分がそうして楽しく過ごしている間、友人たちは要領よく……というか、もっと先のことを考えていて同性同士の付き合いだけでなく、恋愛問題にもしっかり取り組んでいたりするのです。そうして、気が付いたときには、親しい仲間うちでフリーなのは自分1人になっていて、友人たちも恋人や妻と出掛ける用事があるので、なかなか前のように男友だちとの付き合いも「いつでもOK」というわけにはいかなくなってくる。そこで初めて「寂しい」と思って、婚活や彼女さがしを始めてみると、「その年齢まで? 」と赤の他人から素朴に聞かれてしまって、ビックリするというわけです。

同性の友人を大切にしたり、仕事や趣味に一心に打ち込んだりしながら恋愛まで手が回らないという人は、ある意味、とてもピュアで不器用で、人がいいのだと思います。けれど、誰でもほとんどの場合、いつかは1人では寂しくなってしまうのです。同性の友人に囲まれているだけではなく、自分を好きになって信頼してくれる人にそばにいてほしくなってくるものです。

不器用ではない人は、多分「いつかそうなるな~」と野生の勘のようなものが働いて、サッサと恋愛活動や婚活に着手しているのだと思います。そのあたり、恋愛でもうまくいっている友人を見習って、ぜひ、早いうちに恋愛活動にも手を広げてみてほしいものです。そうでないと、お盆やお正月など、家族や親戚と過ごす季節になると、実家に帰りたくなくなったり、暑い中、1人でジーッと家にいてやたらと友人にメールを送ってみるものの、なかなか返事がこなかったりでむなしいというか、やるせない、複雑な気分でお盆休みが終わるのを待つことになってしまいます。それどころか、婚活でも何でも、もっと早く何らかの手を打っておけばよかったと後悔してしまうかもしれません。

今から活動し始めて冬までになんとかなれば、お正月はもう楽しくウキウキした気持ちで過ごせるはずです。ぜひ、仕事や趣味の部分以外のちょっと先の未来を想像してみて、「彼女(彼氏)をつくろう」を行動に移してもらいたいところです。

酒井冬雪です。オリンピックを見ているので、昼夜が逆転しているというか、なんだかアタマがフワフワした状態です。そういえば、恋愛って、堅苦しく考えずフワフワした感じで始めるとうまくいくかも。では、よい夏休みをお過ごしください。