どうやって女の子と話したらいいかわからない、どういう風に女の子に接したらいいのかわからない……と悩む男性は多いものです。同様に女性の側にも「男の子を前にすると緊張しちゃう」と悩んでいる人はいます。そんな悩みを持つ人達に、突っ込んで話を聞いてみると、「子どものころから男同士で遊んでばかりで、女の子と仲良くなるタイプではなかった」「今にして思えば、小さいころからほとんど女の子と接点がなかった」「昔から、同級生で女子と気軽に話してるヤツを『チャラい』と横目で見てきたが、結局、そういうヤツはちゃんと彼女をつくっているのに、自分は大人になってから焦っている部分がある」と、子どものころからわりと同性同士で遊んでいて、異性と仲良くする時間が少なかったという人が多いように見受けられます。

それでは、どうすれば女の子(異性)と気さくに接することができるのかと言うと、それはとっても簡単、気負わない部分と気負うべき部分を見極めることです。

気負う、気負わない……と言っても、様々な解釈があります。ここで大切なのは、気持ちの上では気負っちゃいけない。けれど、外見は少し気負ってみるという点です。特に、男性がしてしまいがちな失敗としては、女の子と接するときに足し算を繰り返してしまうというものがあります。

面白い話ができるよう頑張って話そうとする。何か相談されたら、いいアドバイスをしてあげようと積極的に意見を言う。一緒に行動するからには、自分がリーダーシップを取らなければいけない張り切る。「自分のいいところを見せなくては! 」と思い、仕事や趣味の話をしてみた結果、自分のことばかり話して人の話を聞かない人になってしまう。このように、何かを「しなければ」と足し算を繰り返すことによって、女の子から「何なの? 」と思われてしまう。そんな失敗を繰り返す男性は後を絶たないものなのです。

考えてもみてください。普段の自分は、男友だちといるときの自分は、いったいどんな立ち位置なのでしょう。

グループのまとめ役でリーダー格。みんなが集まるときの幹事的な仕事もこなせる、電話にもメールにもマメな男。

ケンカが起こりそうになったときは、自分を捨てたギャグで周囲をなごませることもできるムードメーカーで、ギャグセンスも抜群。

このようなタイプの男性なのでしたら、面白い話をしようとしても、リーダーシップを発揮しても、自分のことばかりずーっと話していても、女の子からあまりひんしゅくを買うことはないでしょうし、それで、「おもしろーい」と人柄を理解してもらえることだと思います。

ところが、自分はそういうタイプではない。どちらかというと人見知り。積極的に人に声をかけて、みんなをまとめるというよりは、気の合う友だちの中で時々つぶやくひと言が「面白いよ」とか「言うときは言うよな」と評価されているけれど、知らない人と打ち解けるには時間がかかる。

自分が前に出るよりは、縁の下の力持ちでいるタイプ。地味だけれど、やさしいのが自慢。

このようなタイプの人が女の子の前でだけ足し算足し算をして、違うタイプの男になろうとすれば、うまくいくものもいかなくなってしまうはずです。ですから、気負わなくていい部分は気負わずに、足し算をせず、気持ちはあるがままの自分でいていいと思います。

とはいえ、ここでまたやってしまいがちなのが「あるがままでいい」と思うあまりに、なんだか他の部分でも開き直って、外見やファッションの面でもいつもの、男同士といる自分で行ってしまうことです。気持ちは気負わなくてもいいけれど、外見は少しばかり気負ってみなくてはいけません。

それは、マナー、身だしなみというもので、この部分に気を遣うだけで、女の子はその男性を非常に高く評価してくれます。とりあえず、しばらく髪を切っていなかったら髪を切りにいって、ヒゲも剃って(相手がヒゲ好きかどうかは知り合ってからの判断でいいと思います)、こざっぱりと清潔感を出して、女の子に会うことにする。それだけで、女の子の態度もガラリと変わり、男性としてもより話しやすくなること請け合いです。

そこにプラスして、女の子からメールがきたらなるべく早めに、必ず返信してあげる。イライラと気難しい様子を見せたりせず、笑顔で親切に接してあげる。姿勢よく歩く。乱暴すぎることばを使わない、という風に、男同士では許されるけれど、女の子からはちょっと悲しまれたり、怖がられたりする行動をしないようにするといいと思います。 女の子と気軽に話すのは難しいかもしれませんが、心は気負わず、身だしなみは気負って、という姿勢で、ぜひあまり気にしすぎずに向かい合ってみてほしいものです。

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酒井冬雪です。女の子で男の子の前だと緊張してなかなか話ができないという人は、男性と反対で、自分の地をちょっと出してみるといいと思います。ネコをかぶらずに、自分の悪さ、小悪魔な部分を出したほうが男性と接しやすくなる気がします。では、またね。