恋愛において、「間=タイミング」というのは、非常に大事な要素です。女の子はそのことをちゃんとわかっています。だからこそ、タイミングを大事にして男子をメールを送ってきたり、かわいくしてみたり、突き放してみたりしているわけです。ところが、その「間、タイミング」というものがわからず……というか、間の大切さについて考えたことがないらしく、女の子をガッカリさせたり、あきらめさせたりしてしまっている男性は意外に多いものです。

例えばメール。初対面のお互いに気になっていた男女がいたとします。女の子は別れ際に、「今日はとても楽しかった。ありがとう」と男の子に言いました。それに対して、うんとうなずくだけで上手な返答ができなかった男性が、その日の夜のうちに、「今日はありがとう。僕もすごく楽しかった」というような内容のメールをタイミングよく送っていたら、きっと女の子の心をキュンとさせることができるはずです。

それは、その日の夜のうちに……というタイミングのなせるワザで、翌朝、2日後、3日後のメールでは連絡することの意味が違ってしまいます。「今日は楽しかったよ」が「昨日は楽しかったよ」「先日は楽しかったです」「この間は楽しかった」では、だいぶ受け取る側の気持ちも変わってきます。やはり、鉄は熱いうちに打ったほうがいいよね、と思わずにいられません。

ところが、間髪いれずにという「タイミング」がつかめず、もしくは、プライドが邪魔をしたり、考えすぎて動けなくなったりする男性は多いものです。「すぐに連絡したら、自分の熱い気持ちがバレてしまう」「必死になって追いかけていると思われたくない、恥ずかしい」という気持ちが先走ってしまい、結局のところタイミングを逃して、女の子は肩透かしをくらったような、この想いは自分だけなんだと残念な、悲しい気持ちになってしまうわけなのです。

男性の場合、自分の恥ずかしい気持ちやプライドと、相手の女の子を思いやる気持ち、どちらを取ればいいかわからず、考えすぎてタイミングを逃してしまう人が多いということなのかもしれません。

それに比べると、女の子はタイミングの重要性をとてもよくわかっていますから、ここぞというタイミングで男性にメールを送ったり、今は! という時は突き放してみたり、ここぞという時に甘えてみたり、上手に行動できる人が多いものです。もちろん、女の子の中にも迷いはあります。「冷たくしすぎたら、嫌われれしまうかも」「すぐにメールを送ったり、連絡したりしたら、簡単な女だと思われるかも」「自分の大好きな気持ちが、彼にバレちゃうかも」とタイミングを逃しても、駆け引きしたくなる気持ちがないこともないわけです。

けれど、そんな不安を押しのけても、相手の気持ちを考えたり、自分の気持ちを伝える勇気を出したりすることで、絶妙なタイミングをつかむことができるわけなのです。

考えてもみてください。初デートをして、彼女のほうから「楽しかった」「ありがとう」「また、会いたい」という言葉や連絡がなかったら。男性だって落ち込んだり、もうダメかなとあきらめの気持ちが芽生えたりすることと思います。ところが、ようやく「もう、次はないな」とあきらめがついたころに、女の子のほうから「先日はどうも」と連絡がきたら、ホッとする反面、オレって二番手三番手なのか? というような疑いや、今頃なんだよ! という怒りがチラリと頭に浮かんでくるはずです。

間髪いれずに、デートしてすぐにこの言葉をもらっていたら素直に喜べたのに。何も疑うことなく受け止められたのに……と思わずにはおれないはずです。  

このように考えてみると、やはり「ありがとう」「楽しかった」という気持ちは、新鮮なうちに、タイミングのいい時に女の子に伝えてしまったほうがいいと私は思います。知り合って間もない関係、自分の気持ちがバレたくないという恥じらい、男としてのプライド、心の中にいろいろな障害物があるかもしれません。

それでも、自分の個々との中に、相手の女の子を喜ばせたい、彼女の笑っている顔がみたい、自分の嬉しい気持ちを今すぐ彼女に伝えたい、という気持ちも一緒に持ち合わせているはずです。どちらが勝つか、心と頭で考えて、ぜひとも後者を大事にしてみてほしい。そうすると、おのずと絶妙なタイミングをつかむことができる、と私は思います。

「タイミングって、いつ? 」「どうやって?? 」と悩んで考えて過ごしている時間が、実はタイミングを逃すことにつながっているかもしれない。そのことを頭の片隅で覚えておいて、ぜひとも気持ちが熱いうちにメールを送ったり、電話をしてみたり、女の子に自分の気持ちを伝えてみてください。

男性が、素直にまっすぐに「ありがとう」「一緒にいて楽しかった」「また会いたい」という気持ちを伝えてくれると、幸せになれる女性がふえていきますから、ぜひとも頑張ってみてもらいたいです。

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酒井冬雪です。「ウソー! 」と思うかもしれませんが、最近は2日後、3日後どころが、2週間後、1カ月後、半年後に「あの時はどうも」と連絡してくる男性が、結構多いんですよ。半年後に連絡されても、もうあなたを思って泣いて、あきらめて次にいっちゃったわよ! ということになってますから……。やっぱり、タイミングは大事にしてもらいたいです。では、よい週末を!