女心とは、難しいものです。複雑です。なかなか理解できないものです。だからといって「女の子の気持ちなんて、考えてもわからないからもういいや」と諦めるのはよくありませんし、「考えれば考えるほどわからなくて怖くなってきたから、もう恋愛とか……いいや」とあきらめモードに入るのもどうかと思います。今日は、そんな難しい女心を逆なでしないために、これだけはしないほうがと思われる主要な事例について考えていくことにします。

梅雨時、どこがどうというわけではないのだけれど、なんとな~く体調がよくない。ダルイ、冷える、頭痛がする、肩こりがするといった女性は多いものです。体調がよくないのは、どうしても心にも結びついてしまいますから、一部ではありますがシーズン的に普段よりもさらに気難しくなっている女の子がいるのも事実です。こんなときに、彼女をやたらとクーラーがきいている場所(最近は少ないけど、たまにある)に連れて行ったり、長時間のゲームやDVD鑑賞に付き合わせたりするのはあまりいただけません。女の子が余計に冷えたり、頭痛や肩こりがすすんだりしてしまうかもしれませんし、「こっちは気を遣って彼氏に合わせてばかりいるのに、少しは私の様子にも気がついてよ」と不満に思われてしまう可能性もあります。「彼のためなら」「彼が好きだから! 」と我慢して自分の気持ちをおさえてしまう女の子は結構多いものです。だからこそ、男性のほうから気をつけてあげてほしいところです。

今の時期、女の子がいつもより元気がないような気がしたら、リラックスできる場所、静かにあたたかく過ごせる時間の過ごし方を考えて、デートするといいと思います。基礎体温も高く、よく汗をかく元気な男子にはなかなか理解しがたいことかと思います。ですから、女の子とはカラダも違うんだということを心の片隅で覚えておいてもらえると、やさしい気遣いもできるようになるはずです。車内や家の中に膝かけを用意しておく、カラダがあたたまる飲み物を出してあげるなど、簡単にできるようなことから実行してみてはどうでしょう。ぜひ。

また、男友だちの間でも「いるいる」と思い当たるフシがあるはずですが、話の中にちょいちょい、「うちの母親が」「お母さんがさ」「オカンが」「オフクロが」と言う言葉が出てくる男性、いると思います。男同士でも「オマエ、また母親かよ」といわれてしまっているのに、女の子や彼女の前で「お母さんが」を連発してしまうと、難しい女心をさらに頑なにさせる原因にもなりかねません。「お母さん、お母さんって、どれだけお母さんのこと好きなわけ? 」と思われるくらいならいいのですが、「自分の行動、どれだけお母さんの意見に左右されちゃってるわけ? 」「それって、私もお母さんみたいになってほしいってことですか? じゃあ、お母さんと付き合えばいいじゃない」というように解釈されてしまうと、女心をさらに難しくしてしまい、よくない方向にいってしまいそうです。

もちろん、お母さんが大好きなのはいいことです。お母さんにはやさしくしてほしいものだと思います。けれども、彼女や好きな女の子を目の前にしているときは、彼女のことだけを見て、自分と彼女の世界を楽しんでほしいよね、そのほうが無用なトラブルは避けられるよね、と私は思ってしまいます。   最後になりますが、そういった諸々の難しい女心の気難しさとうまく付き合っていくというか、回避する方法は、女の子の気持ちを少し考えてみるということです。

  • 自分はちょうどいいけど、寒そうにしていないだろうか

  • 自分は今楽しいけれど、彼女はどうだろう。つまらなさそうにしていないだろうか

  • 自分はおなかがすいていないけど、彼女はすいているんじゃないか

  • 疲れた顔をしているけど、睡眠不足ではないだろうか

こんな風に、彼女や好きな人のことを心配してあげるのが一番いいことだと思います。そして気をつけてほしいのが、あえてそれをダイレクトに言わない、聞かないということです。「顔色悪いけど、どうしたの? 」「おなかがグーッとなったよね、今」というように、女の子的には言われたくないだろうことは口にしないようにしましょう。 口にせずに黙って食べ物を用意したり、「ちょっと寝れば」と言ったり、やさしい心遣いを見せるといいと思います。簡単な解決案にみえますが、意外とそうすることで、女の子の気持ちもほぐれたりするものなのです。

男性側の心構えとしては、「女心って難しいんだな」とあまり考えすぎないことも大切です。なるべく話を聞いて理解するようにつとめもするけれど、黙ってこの場をやり過ごすのも手かもしれません。「情報は取り入れるけれど、それについて深刻にあれこれと悩まない」くらいの気持ちでいるのが一番だと思います。彼女に対して、今の気持ちを心配してあげて、気を遣い悩みすぎるのもよくないけれど、わからないからとあきらめてわざと、あえて鈍感になろうとしてしまうのもよくない、というところです。

女の子だって、自分が気難しくなっているときや機嫌の悪いことは自覚しているはずですから、そこで一緒になって機嫌が悪くなったりせず、うまく気をそらせる男性になってくれると、女子としては助かるわけです。彼女の女心の扱い方に関しては、お互いのいい「加減」や「塩梅」をみつけるところから始めてみてほしいです。

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酒井冬雪です。女心は複雑ですが、その一方で単純な面もあると思います。その女の子が、どの分野に関して「単純化」するのか。そこを見極められるといいのですけれど。私は、普段からわりと単純ですが、キティとNARUTOと靴が絡むと、もっと簡単な女になります、多分。ものすごく潔癖症で神経質なうちの妹ですら、アイスとケーキとチョコレートで変わるかなと思います。ツボを見つけてしまうと、いいんですよね。では、またね!