女性から「あの人っていいよね! 」と言われる男性は、なぜか一点集中しているものです。例えば、学校や職場といった20~30人規模の人の集まり。男女が半々の割合でいるとすると、その中の女性全員に、「付き合うなら誰がいい? 」と聞いてみると、不思議なことにほぼ全員が同じ男性の名前をあげることが多いのです。男性に同様の質問をすると、誰からも同じように一点集中で、1~2人の女の子の名前が挙がってきます。

ところが、男性と女性の大きな相違点は、男性がグループ内で外見のかわいい子、キレイな子の名前を挙げるのに対して、女性はどちらかというと仲間内でも目立たない、「あれ、今日来てたっけ? 」と言いたくなるような地味な男性の名前を挙げたりするのです。

単なる知り合いではなく、ある程度相手の性格を知ることができる利点があるのが、学校や職場の人間関係です。特に職場に至っては、同じ女性といっても20代から40、50代の女性もいるわけで、こういったあらゆる年代の誰もが同じ名前を挙げてくるのは本当にすごいなぁと思います。そんな風に女の子の誰からも、「付き合うならあの人がいい」と言われる素敵男子になるにはどうすればいいのか考えてみることにします。

女の子に「どういう男の人が好き? 」とたずねると、「リーダーシップがあって、グイグイ引っ張ってくれて、やさしくて男らしくて……」という答えが返ってきたりします。それでは、誰もが「あの人いいよね」と認める男子は、そういったグイグイ型の人なのかというと、まったくそのようなことはありません。先ほども言った通り、一見、地味で普通な仲間内で目立たないようなタイプの男性がほとんどなのです。

「地味で普通というなら、自分だって! 」と思う男子はたくさんいると思います。それならば、どこで人気に差がついているのかと不思議な気持ちになることでしょう。そこで、仲間内で、大多数の女性が「あの人がいい」と認める男子の特徴を挙げてみます。

  • 女の子が興味のない話をしていても、おもしろそうに聞いてあげる。その話題に対して、否定的な意見やうんちくを傾けない。

  • オタクっぽい部分があっても、音楽オタクやジーンズオタク、映画オタク、Macオタク、PCオタクなど、「おしゃれ」と言い換えることができたり、「詳しくて助かる」と役に立つジャンルのオタクである。

  • ちょっとひねくれ者でコミュニケーションが苦手そうな人とも仲がよかったり、清掃スタッフのおばさんに挨拶して親しげに話していたり、誰にでもやさしい。

  • 男友だちにも人気があり、男子同士でふざけたり、じゃれついていたり楽しそうにしている場面が見受けられる。

  • おしゃれ過ぎてとがった髪型やファッションではなく、こざっぱりとしたシンプルなファッション。清潔感もあったりする。

といった条件があてはまるようです。確かに、女の子がダイエットやファッションやその他のミーハーな話題を持ち出してきたとき、自分では気づかずに不快な顔をしてしまう男子、上から目線でフフッとせせら笑ってしまう男子は多いものです。そんな中、1人だけ笑顔でニコニコと話を聞いてくれたり、相づちを打って、「それって、どういうこと? 」と質問も交えながら話に乗ってきてくれれば、女子からすると「彼への好感度はアップするよな」と思います。

また、趣味の話や誰もがある程度ついていける映画や読書、音楽の話に関しても、自分の高尚な趣味をハナにかけたり、相手の趣味に否定的な意見を言ったりせず、どんなジャンルにも興味津々という態度を取る。これも、女の子なら誰もが普通にやっていることで、コミュニケーションの基本といえば基本的な事柄です。男性の場合は批判的なことや悪口を言うのも仲間内のジョークの範囲内、むしろ何でも安易に「いい、いい」と言ってしまうのは、お互いのプライドが許さない部分もあるかもしれません。

しかし、女の子同士というのはお互いを認め合い、励まし合うコミュニケーションを基本としていますので、男子同士のノリで女の子をけなしたり批判したりすると、「この人、意地悪……」とビックリされ、好感度が下がってしまう可能性もあるのです。「ええ、そうなんだ。だから? 」とムッとする男性もいるかもしれませんが、どれもやってできないことはない、ちょっと気をつければいい事柄ばかりです。

ちょっとしたことではありますが、こういったポイントを前もって押さえておいて、これから新しい気持ちで女の子とかかわっていくようにすると、確実に好感度は上がっていくと思います。ぜひ、実践してみてほしいところです。

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酒井冬雪です。時に「それは違うでしょ」と女の子にツッコミを入れてみるのも、もちろん必要です。それをする前に、まずはちょっと仲良くなってから。そこを忘れないでいてほしいと個人的に思います。では、またね。