「気になる女の子に話しかけたい」「もっと仲良くなりたい」と思っていても、なかなか実行に移せない、もしくは移さない男子は多いものです。 そこには、「好きという気持ちが女の子本人にバレてしまいそうで恥ずかしい」「あの子が好きなんだろうなと、周囲の友人、知人に感づかれそうで困る」「彼女にしつこいと思われたくないし、やたらと話しかけられるのは迷惑なんじゃないかと心配」「そもそも、何を話していいかわからない」などなど、いろいろな理由があると思います。

正直に言ってもちろん、しつこ過ぎたり、他の女の子には無愛想なのに、その女の子にだけやたらとやさしくて感じ悪いなど、女の子が困るようなシチュエーションで話しかけてくる男子には眉をひそめてしまうこともあります。しかし大抵の場合、友だちが増えること、1人でいるときに声をかけてくれること(トイレに急いでいたりしなければ)、困っているときに手助けしてくれること、ちょっとした変化に気づいてほめてくれることを喜ばない女の子はいません。話しかけられて困る、迷惑というのは、頻度と内容のバランスにかかっています。

例えば、滅多に話をしない男性なのにたまに話しかけてきたと思ったら、「マスカラの色、変えたでしょ? ○○の新色、風水カラーだよね」なんて言う。当たってるし……。しかも、オネエ系男子でもなく明らかに自信マンマンの肉食系なのです。細かくチェックしすぎて、いつも女のどこを見てるんだろうとちょっとゾゾゾッとしてしまいます。こうなると、相手の女の子をほめているとは言えなくなります。

ホメるにしても、サラッとさわやかに。話しかけるにしても、さりげなく、できればおもしろく。メールは短すぎず、長すぎず、相手の返信頻度に合わせてやりとりしてみる。このあたりを間違えなければ、男の子が話しかけてくれるのは女の子にとって、うれしいことであるはずなのです。

それでは、女の子に話しかけるにあたって、どうすればサラッできたりさりげなくできたりするのか考えてみましょう。気になる女の子がいる男性は、まずは相手をうまくほめてあげたいと思うものですが、それがうまくできなくて四苦八苦しているのも事実です。ましてや、普段から女の子と話し慣れていないのでしたらなおのこと「ほめる」はハードルの高いお題になってしまいがちです。とはいえ、気になる女の子、好きな女の子のことは、日頃からよく見ていることでしょうから、ちょっとした変化にも気づいてあげられるはず。

そこでまずは、ギャップをほめてみましょう。ギャップをほめるというのは、

  • いつもは髪をまとめているのに、おろしているとき。

  • いつもかわいいスカートやワンピースを着ているのに、ジーンズをはいていたとき。

  • いつもはテキパキしているのに、スポーツをやったら動きがにぶかったとき。

などです。普段の彼女とは違うと気づいたときは、

「あれ? いつもと髪型が違うけど、おろしていても似合うね」
「ジーンズもかわいいんだね」
「仕事でビシビシしてるときもいいけど、運動がちょっと……なのも新鮮だね」

というように、「普段も」の「も」を強調して、両方とも「いい」とほめてあげてください。そうでないと、「髪をおろしていればかわいいけど、アップにしていたらダメってわけ? 」と変にプイプリされてしまう危険性もあります。ギャップをほめるときは、「どちらも」かわいいと言ってほめてあげてください。

次に、できることやできないことをほめてあげるのもいいことです。誰にだって、長所があれば欠点もあります。しかし、相手のよいところやできることをほめてあげる男性は、意外にもまだまだ少ないものです。「オマエもまだまだだな」「ダメだな~」と育てる父が多い、謙遜が美徳の日本男児ならではの特徴かもしれません。ですから、相手のいいところやできるところをストレートに言葉でほめるというのは、非常に有効です。

「○○ちゃんは、頭いいからなぁ」
「本当に器用だね」
「いつも友だちに囲まれて、人気があるんだね」

というように、相手のすぐれている面をほめてあげるのは、とてもいいことです。また、その反対で彼女が気にしていること、コンプレックスに思っていることをほめてあげられると、さらにいいと思います。というのも、自分自身はそれが恥ずかしい、イヤだと思っていることも、ハタから見ると(男性から見れば)1つの魅力になっているというのもよくあることだからです。

例えば、照れ屋な性格でうまく笑えず、ちょっと笑顔がひきつってしまうとか、髪の毛がクセッ毛でくるくるして収拾がつかないとか、ソバカスがあるとか、元気によく食べるとか。気が強く、意地っ張りとか、口が悪いとか。見かけによらず不器用とか。

そんなところも、彼女の「かわいさ」や魅力の1つであることって、よくあるはずです。直球で、「すごいクセ毛だね」なんて言ってしまうと、コンプレックスを指摘することになってしまいますが、「髪、いつもかわいいね」と言えれば、それはほめ言葉になります。一歩、間違えると相手を心の奥底でカーッと怒らせてしまう可能性もありますが、直球でなく変化球でいけば、「私の欠点も『いいね』と言ってくれるやさしい人」「ありのままを認めてくれる人」とかなりのポイントアップになると思います。

とはいえ、話しかけるにしろほめるにしろ、一番いいやり方は「さりげなく」ですから、さりげなさをマスターするためには、たくさん練習をすることです。あまり気にしすぎず、臆せず、女の子にどんどん話しかけてほめてみる。そうすれば「慣れ」が出てきて、さりげなさは自然とマスターできるはずです。ぜひ、実践してみてほしいところです。

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酒井冬雪です。「その傘、かわいいね」と小物をほめられるのもうれしいものです。「○○が好きなの? 」とキャラクターのストラップなどに気づいてくれるのも、話が盛り上がっていいと思います。では、またね。