女の子を交えて飲み会に行っても、「あの子と話したい」と思う相手と話ができない。合コンに行っても、お目当ての女子と話ができない。そしてやっぱりお目当ての女子は、いつも××(特定の友人男子)とばかり話している気がする……。

そんな風に思えてならない男性は、たくさんいることでしょう。それでは、こんなとき、××くん以外の男性がどんな行動を取ってしまうかというと、

  1. そもそもオレ、こんな飲み会(合コン)とか興味ないし……という顔をして、つまらなさそうにクールな感じで隅っこに座っている。

  2. ××くんの近くに座って「コイツって」と××くんの欠点を話題にして、気になる女子に話しかける。

  3. もういいや、女の子がどうとか考えるのはやめよう。今日は飲みにきただけだ! と思うことにして飲み食いに徹する。

この3つのパターンが多いと思います。1と2は少数派で、3の行動を取ってしまう人がほとんどかもしれません。

責めているわけではありません。その場を乗り切ろうと考えた上で、自分が見出したスタンスなのですから、それはそれで仕方がない部分もあると思います。ですが、いつもいつもこういう態度でい続けてしまっていては、この先、何人かわいい女子や性格のいい女子と知り合う機会があっても、話が先へ進まないというか……。

納得のいく飲み会や合コンにはならないような気がします。そこで今日は、どうすれば飲み会や合コンを楽しい場(××一人がおいしいところを持っていかない場)に変えられるのかという問題について、考えてみることにします。

解決方法はいくつかあります。まず、1のようにクールな態度を取ってしまう人は、クールながらもだんまりを決め込んだりせずに、クールなりに会話には入っていく。人の話をちゃんと聞いている、という姿勢を見せるといいと思います。

クールにもの静かにふるまりつつ、料理やお酒の減り具合に気を配り、女の子に料理を取り分けたり、好き嫌いをリサーチしたりといった気遣いができると、「無口だけど、やさしい人」と思ってもらえるに違いありません。黙っているにしても、ブスッとした顔でふて腐れたにおいをプ~ンと出してしまうと、女の子からは逆に、「なんなの? 構ってほしいわけ? 」と思われてしまいます。

隅っこに座っていても、口元には笑みを浮かべて楽しそうにその場にいて、話の聞き役にまわり、食べていない女の子がいたら、「何か食べたいものある? 」と聞いてあげたり、飲み物の追加注文をしてあげたりしましょう。女の子は、見ていないようで何でも見ているものです。そうすることによって最終的には、自分ばかりが話をしておいしいところを取ってしまっている××くんよりも、「あの人のほうがみんなに気遣いしてくれて、よかった」と、後々思ってもらえるかもしれませんので。

次に、人気者の××くんをネタにしてしまうタイプの人。これは、あまりよいことではありません。男性同士はお互いをけなし合ったり、バカにしたりすることもある種の愛情(友情)表現であることをわかっていますが、女性にはそれが通用しない場合があります。特に、女系家族に育って、兄弟も女ばかりという人は、男子の生態をよく見てこなかったせいもあり、友人のことを悪く言っていると、「……なんで友だちの悪口を言うの? なんか、感じ悪くない?? 」と思ってしまうことがあります。おまけに、友人に悪口を言われても反論せずに笑っている××くんを余計に、「こんなこと言われても怒らないなんて……。心が広くて優しい人なんだわ」と思っちゃったりします。

ですから、やはり人気のある友人男子をけなすのは、お目当ての女子に好かれるために、場を盛り上げるにしてもよくないやり方といえます。開き直って、けなすのではなくもっとほめてしまうのも「あり」かもしれません。考えてみると、女子に人気のある友人××くんのことを素直に「なんで、××ばっかり」と思う。なので、女の子に、「こいつって、すごいモテるけど、実は結構ズボラで、歯磨きもしないで会社に来たりするんだよ」とどうでもいいことを言ってしまったりするなんて、ある意味、自分の感情にとても素直な性格というか、自分に正直だともいえます(大抵の人はうらやましく思っても、黙って耐えているわけですから)。

そんな正直な自分を生かして、友人男子をけなすのではなく、「こいつとオレの違いって、どこだと思う? 」「オレ的には、自分のほうがイケてると思うんだけどなぁ~」と冗談めかして女の子に言ってしまうことで、笑いを取る。そんな上級テクニックを身につけてしまってほしいものです。

というわけで、実は一番困るというか、自分を変えるつもりがあまりないのは、3のタイプの人かもしれません。「これは、合コンじゃなくて飲み会だ~」と思って、飲みに徹することができるのは、勉強をするとか仕事をするといった上では賢い処世術ですが、恋愛にはマッチしないやり方といえます。「このままでいいや。仕方ない」と達観した気持ちになる前に、とりあえず、1のタイプのように聞き上手に徹したり、女の子に気配りをみせてみるのもいいと思います。

そして、最終手段はターゲットそのものを変えてしまうことです。男性は、目をつける女子がその場に集中してしまう。何人もが1人を目指してしまうことが多いものですが、女性は、「自分に合っている人」「自分と性格が合いそうな人」を探す眼力があるものです。ですから、実は飲み会や合コンに参加しても、ターゲットがバラけていることが多いのです。

そんな女の子を見習って、もし、自分に一生懸命話しかけてくれる女の子がいたら、気持ちを切り替えて、その子と話をしてみるといいと思います。もしかしたら、好みのタイプの女子じゃないかもしれないけれど、話が合って楽しい人だと気付くかもしれません。恋愛に発展しなくても、何でも相談できる友人になれるかもしれません。これがダメならもうダメだと、すぐに諦めてしまうのではなく、臨機応変に飲み会や合コンの場を切り抜けていってほしいものです。

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酒井冬雪です。多分、きっと……××くんは、その場その場でとても臨機応変に動けるんだと思います。でも、だからといって最終的に本当に××くんがものすごくモテているわけでもないので、臨機応変に、今だけでなく先々も見通して、行動してみるといいんじゃないかと思います。では、またね。