何事においても、女子と男子では考え方が違う……ことが多いものです。家にPCがない女子、と聞くと大抵の男性は、「えええっ。それでどうやって生活してるの? 」と驚きますが、女性の場合はいまだに、「え~っ、パソコンは会社で(仕事で)使ってるし、それ以上はいいかなと思って」という考えの人もいるものです。

こういうタイプの女の子は家で何をしているのかというと、あまり家にはいないタイプだったりします。たとえ、今現在彼氏がいないとかフリーな状態であっても、2週間~2カ月先まで友だちとの約束や習い事のスケジュールをギッチリ埋まっている。連絡は軽いし、持ち運びが便利だし、携帯がいちばんというわけです。

もちろん、最近はOFFの状態で友だちもいっぱいいるにもかかわらず、PCも持ち歩き、ONの世界でもたくさん友人をつくっている非常にアクティブな人も増えています。けれど、大抵行動力のある女子ほど電話や「会う、一緒にいる」という方法でのコミュニケーションを好み、おうちが大好きという女の子は家でもPCを手放せなかったりする場合が多かったりするものです。

このように、1つの事柄に対しても人それぞれ様々な付き合い方、取り組み方があるわけですから、こと「恋愛」ともなると、男女の考え方の違いはハッキリと違っていて当然といえましょう。

恋愛といえば、彼氏・彼女がいないフリーな状態のときに悩みがちなのが、「モテ」の問題です。もちろん、たまには「モテすぎて困っている。でも、本命の人からはモテない」なんて贅沢な悩みを抱えているフリーの人もいるかもしれませんが、普通はだいたい、「自分はなぜ、モテないんだろう」「オレは非モテかもしれない……」と悩むものです。

しかも、悩むといっても本気で真剣に四六時中悩んでいるわけではなく、自分の中に悩みが10コあるとしたら、モテに関する悩みは優先順位の上から7~8番目くらい。時々仲のいい友だちについに彼女ができたなどのシチュエーションでないと思い出さないレベルの悩みで、普段は大抵心の奥底に眠っているタイプの悩み、という方が多いはず。

まぁね、そんな程度にしか悩んでないんだから結局モテないっていうか、どうでもいいんだろうね……とつぶやくもう一人の自分がいたりすると、優先順位7~8番目くらいの悩みで決定です。もう今さら「モテ」の悩みの優先順位を、せめて2~3番目くらいまであげていこう! と無茶なことは言いません。

しかし、もし次に友だちに彼女ができたりして、「なにぃ? △△郎に彼女ができただと? やばい、オレもそろそろどうにかしなくては……」と悩む機会がやってきたら、今までよりもうちょっと突っ込んで「モテ」について悩んでみてほしいと思います。悩むとはいっても、自分の些細な欠点をあげて悪いほうへ悪いほうへ「どうせ、ダメだ」悩むのではなく、少し視点を変えて悩んでほしいのです。

そこで、注目してほしいのが女の子の「モテ」に関する悩み方です。ええ、モテないのは男も女も一緒だし、悩みも同じじゃないの? と思うでしょう。でも違うんです。男子と女子では(1)「モテない」→(2)「モテないのは、ここに理由がある」→(3)「だから、こうしよう」の(2)と(3)の部分がまったく違っているのです。

例えば男性の場合、(2)のモテない理由に関して、「どうせ、女はイケメンが好きなんだろう。勝ち目ないよ」「女の子って押しが強くて、こりないヤツになびいちゃったりするよな」と自分がモテないことを自分のせいも少しあるかもしれないけど男を見る目が偏っている女子が多いせい、と考えたりする人がいます。

ところが、女子はそんなふうには考えません。美人やかわいい子を思い浮かべても、「△△子は美人だけど、美人がモテるとは限らないしね」と思うし、押しの強い男性に対しては、「ダメンズに限って押しが強かったり、駆け引きがうまかったりするよね。今のところ目立たってないけど、ライバルが少なくて性格のよさそうな□□くんを狙っていこうかな」と考えたりします。

モテない理由は、自分が何もしていない、動いていないからに過ぎず、自分は自分のままでも必ずニーズはある! と考えるのが女の子です。ニーズはあるはずだから、(3)では自分が少しずつアクションを起こしていけばいいと女の子は考えるわけなのです。

アクションを起こすときも、男性の場合どうしても、「どうすれば、オレのいいところをわかってもらえるか」と自己アピールのことをついつい考えてしまいがちです。ですから、どうしても話が自慢っぽくなっり、本来はそんな人柄ではないのになんとな~く自己主張の強い人っぽくなってしまって、家に帰ってから自己嫌悪に陥る男子が後を絶たないわけです。

ところが、女の子はまず、「どうすれば、彼は喜んでくれるだろう」「どんなふうにしたら、彼に好意を持ってもらえるかな」と考えます。ですから、自己アピールをするにしても、相手が喜んでくれそうな格好をしてみる。彼が笑顔になるような行動をしてみるのが基本になっているわけです。「モテ」の問題も、こんな風に女の子の視点を持って行動を起こす場合は、やり方を変えてみると今までとは違う、手ごたえを感じられる可能性が生まれます。今、すでに「モテ」に関する悩みが優先順位の4位近くまで浮上してきているという男性は、ぜひ今すぐにこれまでと視点を変えて恋愛問題に取り組んでみてほしいものです。

相手が喜びそうなことを考え、2人でも大勢でもいいので彼女と出かける算段をつけてから、その次に髪を切りに行ったり、私服を新調したり、自分をよくみせることについて考えてみてください。それだけで、モテに関しては新しい世界が開けると思います、きっと……。

*  *  *

酒井冬雪です。受験生のみなさんにとっては、大変な季節です。風邪など引かぬよう手洗い・うがいをこまめに心がけて、元気にがんばってください。応援してます。モテに取り組むのは、受かってからで! では、またね!