ときどき、男同士だけでなく、女の子とも仲良くできる男子がいます。

  1. 生まれつき中性的で、女子から警戒されないタイプ。
  2. 頑張って中性的な雰囲気をつくりあげて、女の子から警戒されなくなった。警戒されないよう、女の子の仲間に溶け込めるように努力してきたタイプ。
  3. 外見や行動は男っぽく体育会系なのに、女心を理解するやさしさと繊細さがあったりするタイプ。

1と2のタイプは、一見似ており、男性から見ると同じに思えるかもしれませんが、女性はわりと違いを見抜いていたりします。3のタイプの男性はめったにいません。めったにいないだけに、女性にとっては掘り出し物の友人になってくれる貴重な存在です。とはいえ、女の子とあまり上手に話せない、シャイな男子からすれば、1も2も3のタイプも、

(なんで、アイツが)
(どうしてアイツばっかり)

と文句を言いたくなる(心の中でだけど)存在だったりするはずです。

どうすれば、緊張せずに女の子と話ができるんだろうか?

女の子から、

「あの人って、話しやすいし、さわやかでいい男の子だよね」

と思ってもらうにはどうすればいいんだろうか?

女の子と友だちになるって……友だちと彼女になるかもしれない人の区別はどこでつければいいんだよ?

そんなふうに悩んでいる男の子からすれば、どんなタイプの女の子とでも楽しそうに「ハハハ」と笑っているチャラチャラしたヤツのことをこころよく思えようはずがありません。

しかし、彼らは決して意味もなくチャラチャラしているわけではないのです(もちろん、チャラチャラしているだけの男子もいるでしょうけれど)。

1のタイプは、外見も中性的で、精神年齢が幼くて、中高生になってもあまり男女の違いを意識せずに小学生感覚で女の子とも接してきた → その結果、大人になってからも自然に女の子と接することができるようになっていたという場合が多かったりします。

同性がハタからみる限りでは、精神年齢の低さがわからなかったりするので、当の本人には悪気もイヤミなつもりもないのに、同性である男子からは誤解されやすいのがこのタイプです。

2のタイプは、モテたい気持ちが強かったり、モテるためなら男っぽさを消してもいい覚悟があったり、イロイロな意味でミーハーな気持ちがあったりするので、女の子と仲良くするための努力は惜しまなかったタイプです。努力してきたもの同士、自分とは違ったモテるタイプの男同士で友だちになる傾向があるので、仲間うちから反感を買うこともなく、それなりに楽しく生きることができます。ただ、女の子からは、1のタイプの「ふり」をしていることがバレていたりすることも多いので、本人が思っているより恋愛がうまくいかないこともしばしばです。

3のタイプは、同性である男同士でも人気があり、あの人も女の子となんてうまく話せないんだろうな……というふうに見えたりします。ところが、一部の女の子からはとてもモテていたり、それ以外の女の子も相談相手として彼のところへやってきたり。

ビックリするほど、イロイロなタイプの女の子と打ち解けていたりするのです。

「うーん、やっぱり、男からみてもカッコいいしいい人だからモテるんだろうな」

と、同性ながら納得……という気持ちがもてるのも3のタイプならでは。

このタイプの男性をよく見ていると、実は、同性から好かれる理由も、男子らしからぬ気遣いができて、誰にでも公平でやさしく、女性よりも細かい心配りができるせいだったりして。

そのあたりを敏感に見抜いた女の子が、自分の恋愛を男目線から見てもらうために相談したり、ちょっとやさしくしてほしくて甘えにいったりしているわけなのです。

もし、身近にこういうタイプの男子がいたら、ぜひとも友だちになっておいてほしいなと思うタイプです。

このように、女の子と上手に話せるタイプといっても、イロイロな内情があるわけですが、共通する点として、女性のきょうだいがいる。お母さんと仲良し。といった共通点があったりします。

(あーあ、やっぱり。しかし、自分は男兄弟しかいないし)
(そもそも、人見知りで男同士だって初対面だと緊張するのに、ましてや女の子と親しくなんてむずかしい) (外見的にもぜんぜん中性的じゃないし)

と、あきらめたくなる男性もいらっしゃるかもしれません。

ですが、女の子にも男の子にも、その人なりのキャラや、ピッタリの接し方というものがあるものです。

大切なのは、女の子だけでなく、誰とでも仲良くなれる同性の友人をみて、

(あんなふうにはなれっこないし)

と思うのではなく、自分なりの女の子との接し方や距離感をみつけることです。

ゲームのことなら、何でも詳しいオレ。
少女マンガにも詳しいオレ。
読書好きなオレ。
ボランティアをしているオレ。
音楽に詳しいオレ。
サッカー、野球(その他スポーツ。観戦専門でもよい)が好きなオレ。

というふうに、女の子も一緒に乗ってくることができる話や趣味を持っている自分を持って、そんな自分がいることを何とかして女の子に伝えることができれば、きっと気の合う女の子が話題に食いついてくれるはずです。

誰からも好かれたい、どんなタイプの子とでも仲良くしたい、女の子の中に溶け込みたい……というのではハードルが高すぎてむずかしい問題になってしまいます。

が、気の合う女の子をみつけたい。話の合う女の子がいれば会話もはずむ、というふうに考えていけば、仲良しの女の子をつくることも、それほどハードルの高いことではなくなるはずです。

自分のキャラをまったく変えてしまうのはむずかしいけれど、なりたい自分に近づこうとするのは、そんなにむずかしいことではないと思います。

自分にないものを追ったり、真逆のタイプを見て「どうせ……」とあきらめたりする前に、ぜひ、自分のキャラを生かして、女の子と仲良くなっていってほしいなと願わずにおれない私です。

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こんにちは、酒井冬雪です。寒くなりました。湯豆腐ばっかり食べてます。みなさんも、温かいものを食べて、よく眠って、くれぐれもお体ご自愛ください。またね!