合コン……そんなもの、行ったこともないや! という男性、読者の中には多いかもしれません。また、一度や二度、行ったことはあるけれど、まったく不毛だった。二度とあんなところへは行きたくない、と思った男性もけっこういるような気がします。

合コンに参加してみて「もう行かなくてもいいや」と自分なりに感じるのはとてもいいことだと思いますので、ハナから参加する気がないので合コンには行ったことがないという方は、後学のためにぜひ一度、機会をみつけて、合コンに参加してみてほしいと私は思います。

さて「合コン」というものを、女性の視点から見てみますと、一見、飲み会ノリで手軽に集まる(そういうことに手馴れた幹事がいれば)ことのできる出会いの方法だといえそうです。

しかし、半面、手軽なだけにやはり結果もなかなか出ない。なんでしょう、みながみな、違う目的意識で集まってしまっているせい? コンビネーションがうまく取れなかったせい? 理由はイロイロあるでしょうが、マジメな恋愛や結婚に結びつく出会いには、なかなか合コンからはうまれにくい、可能性が低い傾向があったりします。

昔、私が会社勤めをしていたころ、先輩にとても合コン好きな女性がいました。また、友だちにも、とても合コン好きな女の子がいました。親しい間柄でしたから、私も必然的に合コン要員として勘定に入っており、性格的にそういった場は好きではなかったにもかかわらず、けっこうひんぱんに合コンに参加して(させられて)いた時期があったものでした。

さて、合コンという場を、女性がどのように泳いでいるかといいますと、まず、メンバーそれぞれに、ばくぜんとした役割分担ができています。幹事役、仕切り役、姫役、ムードメーカーなどなど。

もちろん、姫がいちばんおいしいところ……正直にいうと、その合コンで、

「いちばんいいじゃん」

と女の子全員が思う男子の連絡先をゲットする権利を暗黙の了解のうちに持っていたりします。前述の、先輩と友人はお察しのとおり「姫」でした。

姫は、広い人脈を持ち、自分では幹事をせずに、面倒見のよい姉御肌で仕切り上手な賢い女の子に任せています。また、姫は自分とは対照的なタイプのかわいい女の子もメンバーにまぜて、男の子に、

(どちらを選ぶかはあなた次第よ)

と懐の広いところを見せたりもします。

で、私はどういう立場だったかというと……ムードメーカーというかなんというか、合コンにやってくる男の子メンバーの中に、シャイで女の子慣れしていない雰囲気の男子がいると、その子の相手を一手に引き受けるという。女の子同士というものは、そんなふうに、役割分担というかチームプレーが、打ち合わせをしていなくても、なんとなくできているわけなのです。

もちろん、事が思い通りに運ばないことだってあります。そもそも、私なぞは積極的に合コンに参加する性格ではありませんから、(いい加減、疲れたなぁ~)とか、(今日は仕事がキツかった。早く帰って寝たい)とか、そういうコンディションの日もあるわけです。すると、姫が、

「ちょっと……おトイレ(小声で)に行こう」と言って、私のほうをチラリと鋭い視線で見るわけです。こちらも、すぐに反応して、

「じゃ、私も」

と一緒に立っていきます。

で、女子トイレで、お説教がはじまるわけです。

「ちょっと! 何なのよ、あの態度。もっと楽しそうな顔しなさいよ」
「えー、だって。今日はもう疲れたよぉ」
「うるさい! ほら、いいから笑うのよ」

ほっぺを両側からグニッとつかまれ、

「イテテ、はい、わかりました。ちゃんと笑顔を見せます」
「よし。じゃ、よろしく頼みますよ」

とまあ、こんなやりとりがあったりもします。また、

「ちょっと、私、△△くんとも話してみたいから、席がえよろしくね」
「ふうん。わかった。じゃ、戻ったときにかわるね」

と、予定変更や目標がかわったときの微調整も行います。

こんなふうに、女の子というものは、わりと役割分担をして、ある程度の予定調和の中(女子的には、ですが)で合コンに参加しているものなのです。

もちろん、こういったチームプレーがうまくいくかどうかは、女の子の仲良し度に比例して変化しますので、多少の行き違い(同じ男子を何人もで奪い合う)もあります。

けれど、女の子はたいてい、目と目で通じ合ったり、友だちの気持ちを察したりできますので、なんとな~く、「ああ、今日もいつも通りだったけどしかたがない」と思いながら、生きていたりするのです。

というわけで、姫がいなかったとしても、誰か友だちの中に「本気で彼氏ほしい」といっている女の子がいて、「今回はその子のための合コンだから、私は彼女のためにきてます」というような気持ちで合コンに参加する女の子もけっこう多いかなと思います。

さて、こんなふうに客観的に女の立場から合コンを見てみると、男の子って、あまり何も考えずにここに来たのね。あーあ、また、全員の目がひとりの女の子に集中しちゃってる。他の女の子に対して失礼じゃないの、と思うことがしばしば。

もちろん、合コン慣れしている、合コン好きな男子は別です。

でも、合コン慣れしている男性ではなさそうな場合、あまり役割を考えずに、本当に仲のいい友だち(みんな似ているタイプ)に声をかけてきたんだな、という人たち。

多少は考えて「コイツを連れてくれば、女の子との会話の糸口に困らないだろう」と中性的で人なつっこい男子をひとり連れてきたんだけど、けっきょくその男の子ばかりに女の子としゃべることになって、残りの男子はうらめしそうな顔で人なつっこい男の子を見て沈黙気味になっている人たち。

この2パターンが多いような気がします。こういったメンバーで参戦してくると、そもそもの役割分担ができていませんから、男子のお目当てがひとりの女の子に集中して、けっきょく誰ひとりうまくいかない、カップルが成立しないまま合コンが終わることになります。でも、これって、よくあることなのです。

それでは、そんな事態をさけるために、男性はどのようなメンバーで、どういった心構えで合コンにのぞめばいいかというと、

  • あまり女の子に興味がなく(男友だちをやたらと大事にしている)、冷静で察しがよく、感情を表に出さない男子をメンバーに入れる。
  • その、冷静で察しのいい男子の意見を聞いてメンバーを組んでみる。
  • 合コンでいちばんかわいい、いちばん人気がありそうな女の子にばかり目を向けず、他にも自分と話が合いそうな女の子がいないか、とりあえず、話しかけてみる。

ということが大事だと思います。

いずれにしろ、何事もまずは経験。合コン未経験の方、合コンなんて! と思ってる方、まずはぜひ一度、合コンというものをセッティングして参加してみてほしいと思います。

*  *  *

酒井冬雪です。最近は2×2の合コンが多いみたいですね。話が合いそうなメンバーを厳選してもらって少人数で合コンって、いいなと思います。では、またね。