恋愛でいつもうまくいかない……という女子の話を聞くと、たいていの場合、

  1. 熱すぎて(積極的に押しまくりすぎて)男子に引かれてしまう。
  2. 基本的に主導権を握りたい性格のくせに、男性にもリーダーシップを求める。
  3. 責任感が強いうえにシャイなので、男の子に上手に甘えたりワガママを言ったりできない。

といったことが原因になっているものです。これは、男性から見ても「うんうん、よくわかる」「オレの職場の同期の女の子もそんな感じ」とうなずける内容だと思います。

それでは、男性で「女の子を好きになってもいつもうまくいかない」という人の話を聞いてみると、

  1. プライドが高すぎる性格なので、あきらめるのも早すぎる。
  2. 決して国交をもてそうもない、まったく別の星(世界でもジャンルでもいいのですが)に住む女性ばかり好きになってしまう。
  3. 自分のウリが何なのかわかっていない。もしくは、自分のウリを間違っている。

という場合が多いようです。

男子が恋愛につまづく問題、その1は、まあ、何とかがんばって、もう少し熱くなってみたり、プライドをかなぐり捨ててぶつかっていったりすれば解決できそうです。プライドを捨ててぶつかって、うまくいかなくても、後で考えてみると「あれはいい勉強になった」と顔を赤らめながらも思えるはずなので、あきらめが早すぎるクールな人はぜひ、熱く恋愛に向かっていってほしいです。

その2の違う星に住む人ばかり好きになってしまう……というのも、本人の努力次第で直せる事柄かと思います。いっつも同じタイプを好きになって、いつも同じふられ方をして……という人は、恋愛を優先順位の上のほうにしている友人に、

「オレって、好きになる相手間違ってる?」とか「オレに合うのってどういうタイプの人だと思う?」と相談して、意見を聞いてみるだけでも、かなり改善されるのではなかろうかと思います。

しかし、その3はとてもやっかいです。「オレのセールスポイントはここだ!」と本人が自負し、ウリにしているところが、実は女の子から見るとマイナスになっているなんて……そんなふうに自分を疑う人は少ないはずです。


某外資系証券会社で働くKちゃん(27才)は、先日、友人に誘われて合コンへ行ってきました。相手の男の子たちは、幹事の女の子の大学時代の友人たちです。

末っ子でちゃっかり者のKちゃんは、お店で待ち構えていた男の子たちの中でも、いちばん顔がよくて背が高そうな男の子、Sくん(28才、SE)のトナリにさっさと座り込みました。

ところが、Sくんの話というのが、ちょっと返事に困るような内容ばかりなのです。

「休日は何をしてるの?」とKちゃんが聞くと、「……ひとりでドライブすることが多いかな。あ、車はBMWの×××なんだけど」とアピール。

「仕事は忙しい?」と聞くと、

「忙しいっていうか……仕事量は自分に適正だし、もう少しやれるかと思うけど、取引先の人とか、こっちの話を理解できない人間に説明をするみたいな……ムダなことに取られる時間が多いから、やっぱり忙しいかな」と、クライアントに対する言い方がやたらと上から目線。

「(今日、一緒に合コンに来ている)友だちとはいっつも仲良くつるんでるの?」と聞くと、「ああ、今日はさ、あそこの奥の席に座っているH……アイツに彼女を見つけようって合コンをセッティングしたんだよね。あいつ、ぜんぜん彼女とかいないんだよ。わかるでしょ、見るからに。自分はもともと合コンとか、こういうところに来る女の子も好きじゃないし。あっ、そういうボクも今は彼女いないし、Kさんみたいな人がきてくれたから、よかったけど」なんて言うのです。

友だちはモテない男だけど、自分は「今は」彼女がいないとか、合コンに来るような女の子はどうよ? とか、友人や女の子に対してもなんだか上から目線な感じ……。

困ったKちゃんは、

「そうか、今日はHくんのための合コンなんだ。それじゃ、私も彼のところへ行ってみるね」と席を移動したのでした。


このように、持ち物(車や何か)のことを、女の子から聞かれてもいないのに自分から話す。自分の周囲の人をよくないように言い、それに比べて自分は……と話す。こういったことをして「これで自分をアピールできた」「車も×××だし、アタマも切れるし、女の子も感心しただろう」と勘違いしている男性は、本当にビックリするほど多いものです。

しかし、女の子は男の子を見る目が高かったりするので、

「自慢ばかりする人」「人と比較して、上から目線で見ることでしか自分を評価できない人」というふうに考えてしまいます。

また、Sくんのように、わりと容姿にも恵まれているのに、その他の面でもアピールをしてしまうと、女性から見れば「自慢」「人を悪くいう心の狭い人」と思われてしまい、かえってすべてが悪いほうに受け取られてしまうこともあるのです。

それでは、どうすれば女の子に好感を持たれる自己アピールができるのかというと、これと逆のことをしてみるのもいいと思います。友人や仕事仲間の男性をほめる。

「あいつ、困ってる人を放っておけない、ホント気持ちのいいヤツなんだよね」と、人のいいところを見る発言をすると、女の子は、男子のプライドの高さを知っているだけに、(この人って、心が広いのね。自分に正直な人なのね)と評価してくれます。

上から目線でなく、

「上司でこういう人がいるんだけど、あの仕事に対してがむしゃらな感じは見習いたいんだよね」

と、不器用な上司(目上の人)を立てると、(この人ってアタマがいいのに、謙虚……。人間ができてるんだわ)と女の子から思ってもらえるはずです。

プライドが高く、スナオになれない性格の人にとってはむずかしいことかもしれませんが、ぜひがんばってみてほしいなぁと思います。


こんにちは、酒井冬雪です。最近、何人かの男性から「サッカーすごいよね。6億とか当たっちゃうんでしょ? せっかくJリーグ見てるんだから当てられないの?」と言われました。toto BIG!のことみたいです。ううん……絶対当てられないと思う。だって、FC東京が負ける……ホームで「2」とかつけられないんだもん。では、またね。