【コラム】

理系のための恋愛論

126 モテたいのにモテないワケ

    酒井冬雪  [2004/02/06]

    モテたい! モテる男になりたい! と思い、あちこちで女の子に声をかけてみる。新しいお店やデートスポットの情報を収集し、人気のテレビ番組を見るなどして楽しい話題作りをし、服装をこぎれいにしてみても、モテないときはモテない。

    こういってはミもフタもありませんが、モテない人はなかなかモテなかったりするものです。

    たとえば、今、私が「モテたい!」と思ってせっせと上記のようなことをしてがんばったところで、モテるわけはありません。新しい情報を集めて遊びに出かけるのも、だれかれかまわず殿方に声をかけるのも、テレビを見まくるのも、かわいい服装をするのも、すべて自分にとって、不得意で不自然なことだからです。

    だからといって、ありのままの私を好きになってくれる人でないとダメだ! などと強気なことはいうつもりはまったくありません。あまり冷静に考えたくはありませんが、同世代の男性の大半は、もっと若い娘さんに目をむけることでしょう。

    仮に年齢は同世代がいいといってくれる奇特な殿方がいたとしても、私のように意地悪で、イヤミをいわせれば天下一品と自負している女が、モテようはずがないのです(何の自慢にもなりませんが、社会人になってから同世代の殿方に好意をしめされたことは皆無といっても過言ではありません)。

    ということは、30代の私を「若い」と思ってくれて、なおかつ私の意地悪やイヤミを「かわいいのお」といってくれる度量のある年齢層をターゲットにすればいいのか? というようなことが考えられます。そうですねえ、60歳以上の男性の中には私でもいいといってくれる御仁がいらっしゃるやもしれません。そう思いたいです。

    とまあ、そういうわけで「モテたい! どうすればいい?」という男性を見るたびに、私は心の中で、
    (キミに必要なのは発想の転換というものではないだろうか)
    とこっそりつぶやいている次第です。

    あるとき、知り合いの34歳(ゼネコン勤務)が、突然、
    「どうしてオレは会社の女の子にモテないんだろう。会社の女の子からモテたい!」
    といいだしました。

    20代のころは仕事に夢中で、そんなこと考える余裕すらもなかったのだと彼はいいます。そんな彼がモテるために努力したことは、

    1. スーツのモデルチェンジをはかった。
    2. ちょっと髪をのばした。
    3. 女の子に愛想よくアイサツしたり、機会があれば必ず話しかけるようにしている。

    というようなことです。

    「それで、具体的にだれからモテたいと思っているわけ?」
    と私が問うと、
    「○○さん25歳と△△さん26歳」
    と彼はいうのです。
    「顔はかわいいわけ?」
    と聞くと、顔をポッと赤らめて、
    「かなりかわいいと思う」
    と答えるのです。

    彼はいかつい顔をしていて、大きくてガタイのいい、とっつきにくそうな外見をしたタイプ。話をしていくうちに、ジワジワとおもしろさがわかってくるようなタイプの男性なのです。こういう男性から、急に親しげに話しかけられるのも、女の子からすればちょっと怖いだろうなあという気がいたします。

    外見を変えるのは悪いことではないと思いますが、コワモテくんが愛想をよくするというのは、キャラクターに反していて好ましくないものです。どうしても、若くてかわいい女の子からモテたいというのなら、彼と同年代でいじられキャラの男性とタッグを組み、いじられくんの集客力で彼女たちに近寄るのが得策と思いました。

    自分が変わればモテる、背伸びすればモテる! と、カン違いをしている方は多いようですが、本来の自分とは違う自分を演じてモテても長続きしないものですし、たいていの女の子には見抜かれてしまいます。

    もちろん、よくない性向は変えるように努力するにこしたことはありません。が、基本として、自分のキャラや持ち味は変えない方向で、目標設定を変えるなり、アプローチを変えるなり、人手に頼るなりして、モテることを目指していく。
    「ホントのオレはこんなじゃないんだ」
    とモヤモヤした状態で一時的にモテるより、心がスッキリした状態で長期的にモテたい人は、まずは自分のキャラを把握し、持ち味を生かすために外野をどんなふうに変えていこうかと考えてみてほしいと思います。

    こんにちは。酒井です。この間、ウォーキングの教室に行ってきました。歩き方を正しいものに治していくというやつです。日頃、足を組んで机の前に座ってばかりいるので、私はカラダが右に傾いているらしく、正しく歩くのはけっこうつらい作業でした。いつか美しく歩けるようになればと思います。ではまた来週。

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