【コラム】

理系のための恋愛論

69 目指せ、夏ボディ!

    酒井冬雪  [2002/06/21]

    わたしの友人で某自動車部品メーカーに勤めているSくん(32歳)は、6月になると、毎年、土日は家の屋上でカラダを焼いています。その理由は、
    「色白だと女の子にモテないから」

    彼は昔から、ものすごく女の子(女の人といったほうが正しいかもしれません。学生時代から年上の女性としか付き合わなかったからです)が大好きで、女性にモテるためならどんな努力も惜しみません。

    中でも、わたしがいちばん感動したエピソードは、大学に入学するまでスキーをしたことがなかった彼が、「スキーができないなんて、これじゃ女の子にモテるはずがない」と気付き、大学1年の冬を泣く泣く犠牲にすることにして、ひと冬を某ゲレンデのロッジの住み込みアルバイターとして過ごし、バイトの合間にスキーをマスターしたということです。

    ふつう、ゲレンデで住み込みアルバイトをして、1カ月近くも連日スキーをしていると、とても上手なスキーヤーになるものですが、彼の場合、わたしが思うにそんなにスキーがうまくもないような……。

    しかし、大切なのはやはり、女の子にモテるためならばどんなことでもしてみせるという、その心意気です。

    毎年、6月になると、家の屋上で少しずつカラダを日に焼いておいて、本格的な夏が来たときには、「白いワイシャツを着て、肌の黒さとのコントラストでさわやかさをアピールするんだ」というSくん。

    「それだけじゃない、ゴールデンウィークのころから腕立てと腹筋もしているんだよ」といいながら、サラダの中から見つかった大キライなきゅうりを、人のお皿に入れるSくん。

    ついでに、この偏食というか食べ物の好き嫌いをなおしたら、もっと女の子にモテるのではないか、と思わないでもないのですが、とにかく、そこまでしろとはいいませんけれど、女性にモテるために日々努力する彼の姿勢は、世の男性のみなさまも見習っていい気がいたします。

    というのも、会社の同僚の男性のシャツのボタンのすき間から、白くてムニュッとしたお腹のお肉が見えた。シャツのそで口から、白くてプヨプヨした二の腕が見えた。というような他愛のないこと、たったそれしきのことで、
    「いや~ん」
    といって、彼をイヤがったりしてしまう女の子はあとを絶たないからです。

    男性だって、女の子のストッキングに穴が開いているのをみつけたとか、ムダ毛の処理の甘さを発見してしまったとか、そういうことでその子のことがイヤになってしまったりするはずです。

    女の子だって、男性と同じように、夏になると冬の間は目に付かなかった問題点を発見しやすくなってしまうわけです。

    女の子からよく思われるためにスポーツをしたり、日焼けをしたりするのは抵抗がある、という硬派な方は、ご自分の健康のためにカラダを動かされてはどうでしょう。

    日焼けは最近はあまりカラダによくないようなので、ほどほどにするとしても、公共のプールに行って水泳をしたり、家の中で腹筋や腕立てをしたりするだけなら、お金はそんなにかからないし、カラダは鍛えられるし、一石二鳥っていうものです。

    それ以前に、「女性は本当に日焼けした男が好きなのか?」「筋肉隆々の男が好きなのか?」という疑問をもたれる方がいらっしゃるやもしれません。

    正直にいうと、女の子というものは「いっしょにいて、自分を色白に見せてくれる男性」が好きなのではないかなあ、とわたしは思います。筋肉の問題は人それぞれ、好みがあるので何ともいえませんが、一般的に、若い女の子、あまり恋愛経験のない女の子は、「ガッチリした人よりも、線の細い男の子が好き」ということが多く、ある程度、男性と付き合ってきた女性は、「ガッチリした人にあこがれる」という意見が多いようです。

    どういうわけか、わたしの周りには(わたしも含めて)「太っているくらいの男性が好き!」という女性が多いのですが、太っているといっても、「不摂生して太った感じが好き」とか、「力士のように、ガッチリの上から太った感じが好き」とか、やっぱり好みがあるものです。

    けっきょく、体型だとか色白とか色黒とか、そういうのって個人個人の好みでしかないのですけれど、とりあえず、健康のために夏が来る前に少しずつ運動をしてカラダを鍛えておくと、自分のためによいですし、その上もしかしたら女の子にモテるようになるかもしれない、ということをアタマの片隅に入れておいても損はない気がいたします。

    酒井冬雪です。それにしても、ドイツのGKのオリバー・カーン選手はカッコいい。と、ひとりでうっとりしているわたしは、4年後、ドイツに行くことを決心しました。そのときも、彼が代表に選ばれることを祈りつつ…。では、また来週。

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