【コラム】
だれもが、優柔不断さやだらしないところ、子どもっぽい趣味やコンプレックスなどを、いわゆる「欠点」みたいなものをもっていたりするはずでしょう。
まじめで完ぺき主義の人や、向上心みたいなものがとても強い人は、自分のそんな部分を「恥ずかしい」「こんなことじゃいけない」と考えて、それを表に出さないように必死に隠そうとしてしまう気がします。それでも、隠しごとをしているとやっぱりどこかしらで無理や疲れが出てくる。
外でいい顔をして疲れちゃうところはもちろん、ダメなところ気にしている部分も全部ひっくるめて、自分を受け入れてくれるのは親だとか家族、そして恋人や奥さんくらいではないでしょうか?
となると、ここで問題になるのは恋人や奥さんがいない状態のとき。いない状態でも、「今はぜんぜんそれでいいや、仕事も趣味も楽しいし」と力が抜けている人はいいのですが、彼女や結婚相手がいないことにあせっていて「さみしい。疲れた。やすらぎがほしい」と切実に望み、女性に対してついギラギラしてしまっている状態だととても困ります。
今回は男性が好きになった女性には「どこまで自分をさらけだしていいのか」という問題について考えてみようと思います。
ある宝飾店で働くUちゃん(27歳)は、友だちの彼氏に、某ビール会社で生産管理の仕事をするKくん(33歳)に会ってほしいと頼まれました。なので、とりあえず最初は4人で食事に出かけていきました。
が、Kくんときたら、一方的に自分の話、たとえば専門用語を駆使したビール製造方法の話から、いかに上司がスバラシイ人で自分は恵まれているかとか、我が社の未来、そしてビール業界の今後の展望みたいなことまで、ひとりで熱くなってずーっと話しているんです。Uちゃんは心の中で、「あたしだけじゃなくて、だれひとりこの話に興味をもっていない気が…」と思っていましたが、初対面の友だちの彼氏の知り合いに、そしてたぶん今後もう二度会うことのない人に、失礼な態度を取れるほど礼儀知らずでもなかったので、顔がひきつるまでニコニコしながら相づちを打ってKくんの話を聞いていたのでした。
しかし、3時間半も経つといい加減、さすがの彼女もイライラを隠せなくなってきたので、ついイヤミっぽい口調で、
「Kさんて、ホントにビールがお好きなんですね」
といってみたのに、Kくんときたら、
「いやー、ホントにビールが好きなんですよね。世の中の人がみんなアル中になるにはどうしたらいいのかって、考えてるくらいですよ」
と、Uちゃんにしてみれば言語道断な冗談をいって、ひとりで悦に入る始末なのでした。
やっと会がお開きになったというのに、駅まで歩く帰り道で、何となくKくんとふたり並んで歩く状況にさせられてしまったUちゃんに追い討ちをかけるように、彼はこんなことをいうのでした。
「Uさんって、本当にやさしい人ですね。僕の話を真剣に聞いてくれて…。あんまり聞き上手だから、ついふだん話さないようなことまでイロイロしゃべってしまいました。ウレしかったな。また、会ってくれますよね?」
Uちゃんはビックリ仰天していました。
「ええーっ、あたしいい加減、マジでうんざりしてたのに。この人って周りの人がどう思ってるかとかぜんぜん気にかけてないんだ」
あまりの衝撃にことばを失いかけたUちゃんでしたが、
「そうですね、機会があったら、またみんなで飲みにいきましょう」
と、わかりやすい社交辞令をいって、歩調を速めると前を歩く友だちとその彼を追いかけて「ふたりきり」を逃れたのでした。
その翌日は土曜日で、特に何をする予定もなかったUちゃんは、朝起きるとパソコンの電源を入れました。そして、いつものようにメールをチェックすると、昨夜会った「ビールについて熱く語る男」Kくんからメールが届いているんです。
怖いもの見たさでメールを開けてみると、ものすごく長文。いっしゅん、読まずに削除しようかとも思ったのですが、好奇心をこらえられずについ文字を目で追ってしまったのでした。そこには要約すると、
「昨日はお話できなかったのですが、実は私の父親は私が働くビール会社とはライバル関係にあるビール会社で技術者として働いています。その影響で子どもの頃から、ビール
作りにはとても関心が高かったわけです。大学で醸造の勉強をしていた時には、必ず父をこえてもっとすばらしいおいしいビールをつくろうと心に決めていたのかもしれません。父とは別のビール会社に入ったのは、父に対して甘えがあると思われたくなかったせいもあるし、違う土俵で闘って父に勝ってこそ意味があると考えたせいです」
だいたいこんな感じの「パパへのコンプレックス告白記」が書いてあったのでした。
Uちゃんは途方に暮れました。
「あのー、一度しか会ったこともない男から、お父上の話やら、経験の長い父に対するコンプレックスやら、己の野望やらを語られても困るんですけど」
女はときどき強い男、自分勝手なほど仕事に突っ走る男に憧れます。野望や夢のある男の人にドキドキもします。そして、強い男性がポロッと弱い部分を見せてくれたりすると、そこにまた「キュン」ときちゃったりもいたします。
ですから、男性がコンプレックスや何かもいっしょにして「自分自身をさらけだしてくれる」というのは女性にとってはわりとウレしいこと。
「あたしだけに甘えたところを見せてくれるのね」
とうっとりさせてもらえる瞬間といえるやもしれません。
しかし、ここで肝心なのは、一方的に怒涛のいきおいですべてを開示されても、それは困るだけということです。女の男が何かの関係、特に恋愛関係を求めるなら、そこには、知り合い→友だち→恋人という段階が一応あるわけで、自分たちがどの段階にいるのかも見極められない男性から、こちらは何とも思っていないのに、
「さあ、オレはここまで自分をさらけだしたんだから、君もオレの胸に飛び込んでこい」みたいなことを期待されるのは、本当に迷惑なのです。
自分の悪い部分や弱みをさらけだすのは、あるていどの段階までたどりついたときに、はじめて彼女を「押す」ための武器として使うべきなのです。
わたしのみる限り、「さみしい、彼女がほしい。だれかに自分をわかってほしい」とあせってギラギラしている男性ほど、先手先手で自分をさらけだして、さらけ出さなくていいところまで出しちゃって、怖がられてしまい、けっきょく失敗しているような気がします。
彼女がほしいと願っているときこそ、「でも、僕はやることがあるし、ひとりでも楽しめる男だから」とゆとりを見せられるように練習してみるといいんじゃないでしょうか。
☆
メリー・クリスマス! の酒井冬雪です。クリスマス、わたしはキモノを着て、敬い奉るお姉さま方といっしょに青山の某和食店でパーティーをする予定です。お正月? お正月は自分の家で読書とビデオ三昧の予定です。では、みなさまもよいクリスマスを、それから良いお年をお迎えくださいませね。21世紀にまたお会いしましょう!
| 全裸はNG!? 男子が考える「結婚したらできなくなること」 [18:30 5/18] |
| 女子に聞く! 「『バストアップ』のためにやっていること」って? [17:30 5/18] |
| 初対面で女性がドン引きした男性 -「給与いくら?」「俺に興味ないの?」 [11:30 5/18] |
| 初対面でドン引きの女性 -「車蹴っていい?」「煙草ちょうだい」「年収は?」 [11:00 5/18] |
| アゲ女の法則5つ「そっとする」「達成できるリクエストをする」 [10:42 5/18] |
|
『宇宙戦艦ヤマト2199』プレゼント企画開始! 森雪フィギュアや声優サインなど [21:00 5/18] ホビー |
|
【レポート】文房具カフェのスタッフが厳選! 2013年春夏のオススメ文具Best5 [21:00 5/18] クリエイティブ |
|
[ゲーム1週間]「信長の野望」が4年ぶり新作 いきものがかり・吉岡がポケモン声優に [20:30 5/18] ホビー |
|
バキ外伝“ヤング独歩”がREDで連載へ、荒ぶる武神を描く [20:13 5/18] ホビー |
|
abee、左サイドから右サイドへのエアフローを形成するMicro ATXケース [20:03 5/18] パソコン |