【コラム】

OS X ハッキング!

309 話題の「Windows 7 ベータ版」をBoot Campで試す (2)

    海上忍  [2009/01/25]

    アップルジャパンのWebサイトに、「スペシャルレポート:新型キューブ発売記念……」なる見出しを発見しまして。そんな話聞いてないよ、と慌ててページを開いてみたわけですが。某CEOご執心の立方体でもなければ文明を同化する怖いやつらでもなく、先日発売されたこちらのキューブというオチでした。ま、私がそそっかしいだけなんですけど。

    さて、第308回の『話題の「Windows 7 ベータ版」をBoot Campで試す』ですが、反響が大きく、読者の方から数件の情報提供をいただきました。なかでも興味深かったのが、デスクトップ画像のキャプションに付けていた「無事現れた金魚 (グッピー?) の壁紙」という部分に対するコメント。魚はグッピーではなく「ベタ」(闘魚、Betta) で、ベータ版だからでは? というご指摘でした。真偽のほどはわかりませんが、その可能性はありそうですよね。ちょっと (だいぶ?) ベタなセンスですが。「まさ」さん、ありがとうございました。

    ドライバの追加インストール

    本題に入ろう。まずはドライバのインストールから。前回の記事を書いた時点で、Vista用のドライバが動作する情報は入手していたが、自分の目で確認する段階までは至らなかった。ようやく一通りの作業を終えたので、ここに報告する次第だ。

    利用したドライバは、LeopardのインストールDVD-ROMに収録されているもの。ただし、自動的に起動するSETUP.EXEは異常終了するため、サブフォルダに収録されているドライバを手動でインストールした。インストールしたドライバは計7つ。前回お伝えしたとおり、認識されなかったiSightにBluetooth、オーディオ、そしてキーボードとトラックパッドのドライバだ。インストールは滞りなく完了、Bluetoothデバイスが認識され、スピーカーとヘッドフォン端子から音も出るようになり、現在のところ問題なく動作している。

    SETUP.EXEは異常終了するので、ドライバは手動インストールした

    iSightも正しく認識されている

    今回インストールしたドライバは計7つ。すべてLeopardインストールDVD-ROMに収録されていたものだ

    読者の「ebio」さんからの情報提供によれば (感謝!)、MacBook (Late2008) でも同様の方法でBluetoothドライバを手動インストールしたことにより、動作可能になったとのこと。別の筋からの情報によれば、MSI形式のインストールパッケージを表示 / 変更するWindows用ソフトを使うという手法も有効らしいので、興味があれば調べてみてはいかがだろうか。

    NTFSボリュームがマウントできない?

    懸案だったデバイスの動作が確認できたところで、取り組んだのが「NTFS領域のマウント」。『第214回 噂の「MacFUSE」を試す(2)』でも紹介したMacFUSEとNTFS-3Gの組み合わせにより、読み書き可能な形でマウントすることにトライしたのだが、結果は×。diskutilコマンドで確認すると、確かに/dev/disk0s3にNTFSボリュームが存在するはずで、問題はなさそうなのだが……。

    OS X側では、Windows 7の領域 (NTFS) は1つに見えるのだけれど……

    Windows 7 ベータ版でブートし、コントロールパネルの「コンピュータの管理」から「ディスクの管理」を選択、パーティションの状態を確認してみた。すると、3分割のはずだったディスクは4分割され、disk0s3の先頭とおぼしき部分には200MBのパーティションが。OS Xに戻り、diskutilコマンドで再確認しても、やはりその200MBのパーティションは見当たらない。どういうこと?

    Windows 7で内蔵HDD全体のパーティションマップを表示したところ。OS X側では認識されない200MBの"隠しパーティション"が見えている

    確認したところ、この領域はどうやら「システム回復オプション」が使用するらしい。念のため説明しておくと、このシステム回復オプションとは、Vista以降のWindowsが起動不能な状態に陥ったときに役立つツールが揃った特殊な動作モードで、ブート開始直後に[F8]キーを押し続けると入ることができる。この (Windowsでは認識されているが) OS Xでは認識されない200MBの"隠しパーティション"がボリュームの先頭に作成されたために、OS X側では正常なNTFSボリュームと認識されないようなのだ。

    Windows 7の「システム回復オプション」。ボリューム先頭に作成された約200MBの"隠しパーティション"は、そのための領域として作成された模様

    Vistaのときには、あらかじめOS X側で作成された200MBのEFI領域 (disk0s1) を削除したうえでインストールする、という方法があったが、それとの関係は現在のところわからない。いずれにせよ、OS XとWindows 7を共存させるためにはNTFSのマウントが必要なため、解決策を探すつもりだ。

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