【コラム】
近頃、OS X用ワンセグチューナが続々と発売されています。他の連載用に「PCTV-Hiwasa」を試してみましたが、最新版ソフトを使えば録画もOK、少々リソース喰いなことを除けば便利なことこの上なしです。iPodに転送できれば言うことなしですが、ワンセグにはそもそも録画を許された番組が少ないという状況。iPodへの転送はあきらめるとして、録画すらダメという頑なさはいかがなものかと。
さて今回は、普段とは趣向を変え時事ネタを取り上げる。というのも、1月から2月にかけて当コラムで紹介した2つのOS X対応オープンソースソフトに、その後変化が現れたからだ。1つのテーマに絞ってしまうと、また次回までに状況が変わる可能性があるため、経過報告を兼ねてここにまとめて紹介する次第。
Intel Macの登場以来、常に注目を集めてきた仮想化ソフト。昨年までは、プロプライエタリなParallelsとVMwareが話題の中心にあった。しかし今年に入り、オープンソースの仮想化ソフト「VirtualBox」が突如出現。当コラムでも2回にわたり検証を試みたが、実行速度に難があり、少なくともテスト時点では非実用的という結論に至った。
しかし着々と開発は進められているようで、当コラムで紹介した後にはバージョン1.3.4がリリース。その直前には、OS X用高速化モジュールと覚しき「VBoxDrv.kext」が生成されるようになったことも確認している(バンドル内部は空だったが)。ソースコードをビルドする手順を示したドキュメントも、KEXTをロードする手順が新たに書き加えられるなど、OS Xでも高速に動作するようになる日が近いことを期待させる内容となっている。2月中旬頃からsvnサーバ上のコードはOS Xでビルドできない状況が続いているものの、今後に期待してよさそうだ。
国内でも有志ユーザがVirtualBox用GUIフロントエンドを開発、GPL2準拠のフリーソフトウェア「LaunchBox」として公開した。VirtualBoxのオープンソース版はGUI周りの実装が進んでいないだけに、便利に使えそうだ。前述したKEXTの実装とあわせ、こちらの開発動向にも注目していきたい。
FUSE(Filesystem in USErspace)の移植版「MacFUSE」も、2回にわたり紹介した後にバージョンアップ。新たに用意された「noapplespecial」オプションを有効にすれば、MacFUSE経由でマウントしたファイルシステムは「.DS_Store」や「._」で始まるファイルの表示を制限できるようになった。ACL対応のファイルシステムとFinderの相互運用性も向上している。
FUSE/MacFUSE上で動作するNTFSドライバ「NTFS-3G」が、バージョン1.0として正式リリースされたこともちょっとしたニュース。暗号化や圧縮に対応しないなど互換性は100%ではないものの、ファイル作成/削除などの品質テストを無事クリアしたことの意味は大きい。
第214回では書き忘れていたが、NTFS-3Gの主要開発者が現在ではAppleに勤務し、OS XにおけるNTFS関連の開発にあたっているとの話も面白い 。OS Xでの実装の成果はコミュニティに還元するが、2007年夏まで未公開……ということで、Leopardに何かありそうな気配が濃厚。個人的には、こういったオープンソースコミュニティとの共存方法もアリなのでは、と思うのだが。
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