【コラム】

OS X ハッキング!

206 これはすごい! Parallels Desktop for Mac最新βでOSをがっつり捕獲

    海上忍  [2006/12/07]

    本日12月7日より、オンラインのApple Storeにて「アップル福袋 2007」の予約販売が開始されています。合計11万円相当の商品が入り、値段はなんと52,500円。12月26日までの20日間に1日あたり10個、計200個限定での受付だそうです。欲しいのですが…… 気合いを入れてアクセスしなければ、買えそうにありませんね。

    さて、今回も急きょ予定を変更(すいません)、先日公開されたばかりの「Parallels Desktop for Mac」の最新β版を取り上げる。現行バージョンの1970から一足飛びに3036となったビルド番号が示すとおり、機能が大幅に見直されているのだ。これを見逃すわけにもいかないので、早速ショートレビューと参りたい。

    Classic環境を彷彿とさせる「Coherence」モード

    Parallels Desktop for Mac βを使い始めると、まず気付くのは一新されたUI。仮想マシンをON/OFFしたときのファストユーザスイッチ風表示効果など、全体的に垢抜けした印象だ。

    操作性にかかわる変化としては、仮想マシンのウインドウをドラッグしてデスクトップの大きさを調整する機能や、FinderウインドウからVMウインドウ上へファイルをドラッグ&ドロップしてファイルコピーできる機能が挙げられる。VMの処理を中断することなくCD-ROMや共有フォルダの設定を変更できるなど、ゲストOSとホストOSとの親和性はかなり改善されている。これら特殊機能の多くは「Parallels Tools」により実現されるため、恩恵はゲストOSがWindowsの場合に限られるが、多くのユーザはこれで十分だろう。

    特筆すべきは、新しく設けられた「Coherence」という表示モード。WindowsのデスクトップがAquaに透過表示され、Windows上で動作するアプリケーションとOS Xネイティブのアプリケーションを混在表示させることが可能になるのだ。デフォルトではWindowsのタスクバーがDockの真上に表示されるため、妙な印象を受けるが、Aquaメニューバーの下にくるよう表示位置を変えれば、違和感も少なくなる。前述した親和性という観点からすると、もっともインパクトの大きい新機能といえるだろう。

    UI以外の機能も、大幅にパワーアップした。BootCampで物理HDD領域へインストールした(デュアルブート用の)Windows XPを起動可能になったほか、最大5基のNICをサポートするなど、仮想機能が大幅に強化された。サポートフォーラムで開発チームが発表した内容によれば、描画性能が最大50%アップするなどパフォーマンスも改善されている。今回はベンチマークの測定は行っていないものの、CPU消費率が100%近い状況が続く場面はかなり減ったようだ。1000番台から3000番台へのビルド番号のジャンプも納得の仕上がりといえる。

    これが噂の「Coherence」モード。まるでClassic環境のよう?

    ゲストOSがWindowsの場合、ウインドウ上までドラッグ&ドロップするだけでファイルコピーは完了

    OSゲットだぜ! 「Parallels Transporter」

    なにより注目すべきは、新しく追加されたツール「Parallels Transporter」だろう。これまでも、VMwareなどのフォーマットに対応するディスクイメージ変換ツール(Parallels ImageTool)は付属していたが、今度のツールは稼働中のWindowsをそのまま仮想化する機能を持つ。OSの動的なイメージ化、言い換えれば"OSの捕獲"をやってのけてしまうのだ。

    捕獲可能なOSだが、同じくテスト公開中の「Parallels Transporter Agent」が動作するWindows 2000/XP/2003に限られる。個人的にはZetaやHaikuといったオルタナ系OSを"獲物"にしたいが、Parallels Transporter Agentが移植されないかぎり実現は難しそう。

    獲物を捕らえる手順は簡単、OS X側でParallels Transporterを起動し、Migraion Mode画面で「Express」を選択、続く「Migration Source」画面でWindowsマシンを指定すればOK。OSがインストールされた領域(一般的にはCドライブ)の容量にもよるが、あとは数十分から数時間ほど待てば"檻への追い込み"は完了、めでたくOSのイメージ化が完了する。新規インストールよりは断然お手軽&スピーディーなため、古いPC実機からIntel Macへの乗り換えを検討している層には、かなりアピールするのではなかろうか。製品版のリリースが楽しみだ。

    Parallels Transporter Agentが稼働中のWindowsを検出すると、このように自動的に候補として表示される

    OSを捕獲する作業そのものは簡単だが、檻に追い込むには多少の時間を要する

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン