【コラム】

OS X ハッキング!

199 Darwin Streaming Serverで子供を見守れるか? (3)

    海上忍  [2006/10/12]

    筆者も数台保有しているHappyHacking Keyboardですが、このたび特別モデルが発売になるそうで。最高級モデルはキートップが漆塗り、価格もビックリの52万5千円。しかし、個人的にはプラチナ製のキートップだったら幸せだなあ、と。なぜって? ハッピー白金(以下略)

    さて、今回はDarwin Streaming Server(以下、DSS)を利用したムービー配信について。iTunes 7のリリースに日本版Napsterのサービス開始と、急いでお伝えするべき案件が立て続けに発生したため、2週間ものブランクが生じてしまった。どこまで進んだか忘れてしまった場合には、第197回と198回にお目通しいただいたうえで、これからの作業に臨んでほしい。

    ダイナミックDNSを設定する……その前に

    LAN内部でのストリーミング配信に成功したら、いよいよインターネット経由での配信に挑戦……となるが、ブロードバンド時代の昨今、セキュリティの観点から多くのユーザがファイアウォールを兼ねてルータを導入しているはず。2~3台のマシンを運用しているならばなおのこと、ルータのNAT機能でインターネット接続環境を共有していることだろう。ファイアウォール機能を備えたOS Xとはいえども、PPPoE直結で利用している超性善説指向のユーザは多くないと信じたい。

    ここで1つ問題が発生する。市販されているルータの多くが、初期設定では大半の通信ポートを"塞いで"いるため、ポートを開ける作業が必要になるのだ。ルータが違えば設定方法も異なるため、限られた紙幅で説明することは不可能に近い。当コラムでは、やむなくPPPoE直結の状態(554番ポートを開放する手順はこちら)を前提に話を進めるので、どうか了解いただきたい。ルータを設置する場合は、利用する機種に応じた方法で554番ポートを開放(Bittorrentなどファイル共有ソフトの設定が参考になるだろう)を行ったあと、ポート開放確認のサービスを提供しているWebサイトなどを利用し、554番ポートにアクセス可能なことを確認してほしい。

    ダイナミックDNSに登録する

    DSSが稼働するマシンの554番ポートに外部からアクセスできれば、次はダイナミックDNSの設定。一般的なプロバイダでは接続の都度IPアドレスが変わってしまうが、ダイナミックDNSのサービスを利用することにより、FQDN形式のドメイン名を変動するIPアドレスに自動変換してくれる。早い話が、「nantoka.hoge.org」などといったアドレスを指定すれば、世界中から自宅のDSSサーバにアクセス可能になるわけだ。

    ここに紹介する「DynDNS」は、そのダイナミックDNSを無償提供するというありがたいサービス。Webページに掲載されているサービス内容を一読のうえ、以下の手順にしたがいユーザ登録してみよう。

    1. アカウントページにアクセス。初回は下部の「Create one now」をクリックしてアカウントの作成を開始する。
    2. ユーザ名とメールアドレス、パスワードを登録。下部の「I agree to the AUP:」と「I will only create one (1) free account:」にチェックしたうえで、[Create Account]をクリックする。
    3. メールが届くので、URLをクリックしてコンファームする。
    4. アカウントページでログイン開始後、「Dynamic DNS」から「Add Dynamic DNS」をクリック。しばらくすると、アドレスが利用可能になる。
    5. 任意のホスト名とドメイン名(ex. dyndns.org)を選択し、[Add Host]をクリック。
    6. 以後、IPアドレスが変更されるたびにサイトにログイン、My Services→My Hosts→Dynamic DNSのページから登録済のアドレスを選択し、[Modify Host]をクリックして変更を反映する。

    任意のユーザ名とメールアドレス、パスワードを入力すればアカウントを登録できる

    コンファーム後サイトにログイン、ホスト名とドメイン名を選択してFQDN形式のアドレスを登録する

    アナログモデムでも十分な画質

    早速DSSのサービスを開始し、QuickTime Broadcasterを起動してストリーム映像の配信をスタート。利用した設定は、ナローバンド用のプリセット値「Dial-up modem」。さぞ見苦しい映像になるかと思いきや、実際にアナログモデム経由でDSSサーバにアクセスしたところ、意外なほど鮮明な映像に驚いた。6fpsというフレームレートゆえのカタつきはあるが、動きに乏しい被写体であれば、これで十分だろう。

    ちなみに、筆者のテスト機(MacBook 1.83GHz/1GB RAM)では、QuickTime Broadcasterが15~16%前後、クライアント(1件)の接続時に/usr/sbin/QuickTimeStreamingServerのプロセスが3%前後のCPU使用率を記録する程度で、高負荷状態が続くというほどではない。熱がこもりやすい木製デスクへの設置を避けるなどの配慮は必要だろうが、就寝中の子供の様子を数時間ほどウォッチするといいう用途には耐えられそうだ。

    QuickTime Broadcasterのナローバンド用プリセット値(Dial-up modem)を利用した

    「rtsp://アドレス:554/ストリーム名」の要領でアドレスを指定すれば、数秒後にはストリーム映像がスタートするはず

    動きの少ない映像は、アナログモデムでも十分な品質を得られた

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