【コラム】

OS X ハッキング!

198 噂のNapster日本版、強引にOS Xで使ってみました

海上忍  [2006/10/06]

最近、ミントタブレットに夢中。お気に入りは優美なパッケージで知られる「Hint Mint」なんですけど、懐具合の都合でもっぱら「MINTIA」。10粒ほど口に放り入れてヘッドフォンのボリュームを上げれば、眠気は確実に吹っ飛びます。

というわけで、またまた予定を変更(すいません)、10月3日にスタートしたばかりの音楽配信サービス「Napster」を取り上げる。残念ながらWindows XP/2000専用だが、1,280/月で膨大なサウンドライブラリを聴き放題、というサービス内容はやはり魅力的。我らがMac OS Xでも聴けないものかと試行錯誤した結果を紹介しよう。まずはこちらを参照のうえ、サービスの概要を把握してほしい。

NapsterをMacで楽しむ前提条件

Napster最大の特徴は、約150万曲のサウンドライブラリを月額定額で聴き放題というサービスにある。iTunes Storeも販売中の楽曲は基本的に試聴できるが、時間はわずか30秒、購入しないかぎりダウンロードは不可。購入専用の楽曲を除き、毎月1,280円を支払うかぎりダウンロードでもストリーミングでも全曲聴き放題、という"楽曲を再生する権利"をメンバーに与えるNapsterのコンセプトは、"所有"に近いiTunesのそれとは大きく異なる。

そのNapster、「ナップスターアプリ」と呼ばれる専用ソフトを利用するが、WMAでエンコードされた楽曲は著作権管理機能「Windows Media DRM」で保護されているため、Windows Media Player(以下、WMP)の動作する環境が必須。ナップスターアプリでダウンロードした楽曲はWMPで再生できるが、Mac版WMPはDRM付きWMAに対応しないため、残念ながら再生不可。

つまり、MacでNapsterを楽しむためには、Windows版のWMPを動作させる環境の整備から始めなければならない。MicrosoftがMac版WMPの開発を再開しないかぎり、この状況が改善されることはないだろう。

ナップスターアプリはここでフリーズ、先に進めなかった

それでもネバります

Intel MacでWindowsアプリを動かす方法としては、Boot CampでWindows XPを直接インストールする以外に、Virtual PCやQEMUなどのエミュレータ、仮想化ソフトのParalles Desktop、Win32 API互換環境のWINE(Darwine/CrossOver Mac)の3つが考えられる。OS Xのインタフェースにこだわるならば、当然ながら選択肢は後三者だ。

その中でもっともスマートな方法は、負荷が少なくXPのライセンスも不要なWINEだろう。しかし、CrossOver Mac β2で試してみたところ、ナップスターアプリの導入に失敗。インストーラは起動できたものの、ディスク作成エンジンを設定する段階でフリーズしてしまった。

残るはBoot CampとParallelsということになるが、システム再起動の有無やOS Xからアクセスできる利便性を考えると、Parallelsのほうがベターだろう。あとは、どの程度の"軽さ"で動作するか、安定性は我慢できる範囲内か、といった実用面での問題となる。

Parallels Desktopを使うという荒技

そのParallelsを使う方法だが、実際には荒技というほどのこともなく、あっさりとナップスターアプリをインストールできる。動作もバッチリ、Parallelsのサウンド機能を無効化していないかぎり、ストリーミング/ダウンロードの別を問わず楽しめるはずだ。

動作状況はといえば、Windows XPという"重い"タスクの上で動作している都合上、お世辞にも軽快とはいえない。MacBook 1.83GHz/1GB RAMという環境でストリーミング再生しているとき、アクティビティモニタで確認してみたところ、CPU使用率は約40%で推移。OS X側でのWebブラウジングやメールの読み書きには差し支えない程度の負荷だが、システム全体のレスポンスが緩慢になる印象は避けられない。

もう少し軽快に動作しないものかと、チューニングを試みた。Parallels上でタスクマネージャを起動してストリーミング再生時のPF使用量をチェック、170MB前後で推移していたので、Parallelsに割り当てるメモリを256MBに削減。CPU使用率も1~2%だったことから、アクセラレーションレベルを「Disabled」に、USBやフロッピーなどNapsterには必要ない周辺機器を無効化して再起動。アクティビティモニタで確認したところ、CPU使用率は30%前後に低下、心なしかシステム全体の動きも軽くなった。ストリーミング再生で音飛びすることもないので、"OS XでNapster"も十分に現実的な使い方となる。OS Xオンリーの音楽好きにとっては、悪くない選択肢かも?

Parallels Desktopをこのように設定したうえでWindows XPをブート、ナップスターアプリを起動した

CPU消費率は30%前後。かなり“重い”が、音楽好きには致し方ないところか

Windows XP on Parallels Desktopで起動したナップスターアプリ

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