【コラム】

OS X ハッキング!

196 Darwin Streaming Serverで子供を見守れるか? (2)

    海上忍  [2006/09/21]

    iTunes 7の「Cover Flow」、いいですね。いわゆる"ジャケ買い"が少なくない筆者にとっては、感涙ものの機能ですよ。これでiPodでもジャケットをパラパラできれば、申し分ないのですが。

    さて、今回は前回の続き、Darwin Streaming Server(以下、DSS)の設定について。iSightカメラを利用して動画の撮影/エンコードを行うQuickTime Broadcasterともども、インストールを完了した状態という前提で話を進めたい。

    サーバに接続できない?

    そのDSSだが、テスト機のMacBook 1.83GHzで試したかぎりでは、最新版のバイナリ(DarwinStreamingSrvr5.5.3-OSX.dmg)に問題がある模様。クライアントのQuickTime Playerからサーバに接続はできる -- サーバの管理画面から「Connected Users」を選択すればクライアントの状態が確認できる -- ものの、肝心の映像が表示されない。MacBookをLANから切り離し、ローカル上で起動したQuickTime Playerでも事態は変わらず、ファイアウォール機能を無効化しても変化はないため、DSS側の問題と判断、アンインストール後にv5.5へとバージョンダウンすることにした。なお、/usr/share/man以下へインストールされるオンラインマニュアルは、動作に影響ないため放置している。

    $ sudo rm -rf /System/Library/StartupItems/QuickTimeStreamingServer
    $ sudo vi /etc/hostconfig ←適当なテキストエディタ(ここではvi)で編集する
    QTSSWEBADMIN=-YES- ┐削除したあと
    QTSSRUNSERVER=-YES- ┘上書き保存する
    $ sudo rm /usr/sbin/QuickTimeStreamingServer
    $ sudo rm -rf /Library/QuickTimeStreaming/
    $ sudo rm -rf /Library/Receipts/DarwinStreamingServer.pkg/

    旧バージョンのダウンロードだが、9月20日現在ではDSSのWebページからリンクが削除されているため、URLを直接指定するしかない。入手できるパッケージ(DarwinStreamingSrvr5.5-OSX.dmg)はユニバーサルバイナリ化されておらず、Intel Macで利用するには不利だが、当面はこの方法で凌ぐしかなさそうだ。

    $ curl -O http://www.opensource.apple.com/projects/streaming/release/DarwinStreamingSrvr5.5-OSX.dmg

    いざ、テスト

    DSSのインストールが完了したら、SafariなどのWebブラウザを利用して管理ページへアクセスしてみよう。ログイン完了後、ページ上部に「Server is Running」とステータス情報が表示されればとりあえずOKだ。

    動画配信のテストを行う前に、DSSが使用するポート(デフォルトでは554)を開放しておこう。システム環境設定の「共有」パネルを開き、「ファイアウォール」タブで[編集...]ボタンをクリック、以下の図版を参考に554番ポートのエントリを作成すればOK。これで、ファイアウォール機能を有効にしているサーバへの接続が可能になるはずだ。

    ポート開放後は、QuickTime Playerを起動して[ファイル]→[URLを開く...]を選択、以下のURLにアクセスしてみよう。水玉が弧を描きながらQuickTimeのロゴを形作るムービーが表示されれば、テストは成功だ。「localhost」の部分を「MacBook.local」などのBonjour名、またはIPアドレスに置き換え、リモートホストから表示できることも確認しておこう。

    rtsp://localhost/sample_h264_1mbit.mp4
    /Library/QuickTimeStreaming/Movies/に保存されているムービーが配信される

    このロゴをローカルホスト上で表示できれば、とりあえずテストは成功

    iSightカメラの映像をストリーミングする

    リモートホストで表示できることを確認したあとは、いよいよiSightカメラで撮影した映像のテストだ。QuickTime Broadcasterを起動し、[詳細を表示]ボタンをクリック、以下の図版を参考に設定を施したあと[ブロードキャスト]ボタンをクリックしてみよう。

    これで、QuickTime Playerを起動し、以下のURL(ホスト名は適宜読み替えること)へアクセスすると、iSightカメラの映像を受信することができるはず。実際の映像とストリーミング映像には数秒ほどのタイムラグがあるため、自分のおバカなポーズを客観的に眺めるのもまた一興。三十路も半ばを過ぎたオッサン(筆者ですよ)のおどけた姿は少々イタいが…… というわけで、続きは次回。

    rtsp://MacBook.local/mystream.sdp

    QuickTime Broadcasterの設定(暫定版)

    MacBookで撮影した映像(左)をストリーミング配信、Windows版QuickTime Player(右)で受信したところ

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