【コラム】

OS X ハッキング!

186 Parallels Desktop for Macのキーボードを考える

    海上忍  [2006/07/13]

    MicrosoftがVirtual PC 2004の無償提供を開始しました。さらに、トップページにはVista用のVirtual PC 2007も無償提供するとの記述が…… 8月のWWDC、OS Xの仮想化機能に関してもなんらかの言及があると期待したいですね。

    さて、今回は仮想化つながりで「Parallels Desktop for Mac」(以下、Parallels)について。Intel Macで手軽かつ軽快にWindowsを動かすソフトとして、かつ仮想化の利点をOS Xユーザに知らしめたソフトとして、今後も要ウォッチの存在だ。しかし、MacBook(PRO)を含むAppleキーボードでWindowsを使おうとすると、いろいろな問題がある。というわけで、Parallelsのキーボード環境を改善するツールを2つほど紹介してみよう。

    細かく設定するなら「猫まねき」

    ここに紹介する「猫まねき」は、キーボードのカスタマイズを目的としたWindows用フリーウェア。キーを押すと発生する信号(キーコード)を検出して他のキーコードに置き換える、といった処理が簡単に行えることが特徴だ。Parallesの存在を念頭に開発されたものではなく、あらゆるキーコードを拾えるわけではない(検出可能なキーコードはドライバに依存)ため、[英数]や[カナ]など変わらず認識不能なキーもあるものの、認識可能なキーであれば柔軟な対応が可能だ。

    インストール方法は簡単、Webサイトから対応するWindowsに応じたファイル(XPの場合NM2K122.EXE)をダウンロードし、起動したあとキーボードタイプを確認するダイアログで「PS/2キーボードです」を選択すればOK。Windowsの再起動後、タスクバーの通知領域に常駐するアイコンをクリックすると、画面に管理パネルが現れる。

    かな/漢字入力の切り替えなどのキーコンビネーションを変更するには、このパネルの[組み合わせキー]タブを利用する。「変更前のキーの組み合わせ」に「変更後のキーの組み合わせ」の役割を持たせるよう設定することが基本で、かな/漢字入力の切り替えに[Command]キーを割り当てることを例にすると、前者に[Command](左Win)、後者に[IME ON/OFF]が表示されるように作業すればいい。具体的な作業手順は、以下のとおりだ。

    1. [組み合わせキー]タブを選択し、[追加]ボタンをクリック
    2. 現れた「キー変更リストの追加」画面で、「変更対象のキー」欄にある[キーを押して指定]ボタンをクリックする。
      3.Commandキーを押し、左Winキー(キーコード:E05BH)として認識されたことを確認する
    3. 「変更後のキー」欄でも2〜3と同じ作業を行い、Commandキーを認識させる
    4. 「変更後のキー」欄にある[リストから選択]ボタンをクリックし、現れた「変更後のキーの選択」画面左下にある[機能キーのみ]ラジオボタンをONにする
    5. リストから[IMEをオンオフ]を選択し、[OK]ボタンをクリックする
    6. 猫まねき

      開発元=猫の手ソフト
      対応OS=Windows 95/98/Me、Windows 2000/XP
      種別=フリーウェア

      「猫まねき」を利用すると、キーコードの認識が可能なキーであれば自在にカスタマイズできる

      [単独キー]タブを利用すれば、[fn]キー右横の[enter]を[PrintScrn]として機能させるなど単独のキー同士の置換も可能

      手軽さを優先するなら「AppleKbWin」

      BootCampは使わない、ParallelsだけでOKという場合には、Parallels専用のフリーウェア「AppleKbWin」という選択肢もある。[Command]が[Alt]に、[Option]が[Windows]に、[かな]が日本語入力の切り替え用になど、痒いところに手が届くキーカスタマイズが行われるので、面倒を避けたいユーザにはお勧めだ。[Ctrl]-[SHIFT]-[3]でデスクトップ全体の、[Ctrl]-[SHIFT]-[4]でアクティブウインドウのスクリーンショットを作成してくれるという、OS XのFinderとソックリな機能もうれしい。

      同趣旨の製品として、Parallels専用のキーボードドライバ「AppleK for Parallels」も販売されているが、なんといってもこちらは無償。ちぐはぐなキーボードを使うことがどれほどストレスになるかを知るためにも、まずは入りやすいほうから試す、という手もアリだろう。

      AppleKbWin 1.1.1β

      開発元=funchi氏
      対応OS=Windows 2000 SP4/XP SP2(Microsoft .NET Framework v1.1要)
      種別=フリーウェア

      あらかじめParallels用に設定が施された「AppleKbWin」

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