【コラム】

OS X ハッキング!

147 第4世代iPodにLinuxをインストールしてみました(3)

    海上忍  [2005/09/05]

    Apple expoまであと2週間。まことしやかな噂が飛び交いはじめる時期です。個人的には、PowerBookの新モデルを期待しているのですが、iPodやIntel製CPU搭載機の動きも気になるところ。ああ、はやく買うものを買ってスッキリしたい。

    さて、今回も予定どおりiPod Linuxについて。前々回と前回は環境設定に偏った内容になってしまったため、今回は録音機能を中心に"iPod Linuxだからできること"を紹介してみよう。

    Podzillaの使い方

    Podzillaのインタフェースは、iPod標準のシステムとよく似ている。トップ画面に並んだ「Music」や「Settings」などの項目をホイールを回して選択し、中央ボタンをクリックして下位のメニューを展開、といった具合に操作すればOK。再生の開始/停止や音量の調整についても、操作方法は同じだ。

    ただし、再生途中に[MENU]ボタンを押すと曲が停止してしまうので、音楽を聴きながらカレンダーをチェック、といったマルチタスク的な使い方は現在のところできない。しばらく利用すれば、イコライザの機能がない、On-The-Goには未対応、レートを設定できない、などiPod標準のシステムに比べ見劣りする部分も気になり出すことだろう。

    さらに使い続けると、妙な(?)機能にも気付くはず。たとえば、[Settings]→[Appearance]→[Decorations]を選択すると、Amigaやm:robeに似せた外観を選択できる。取り立てて言うべき機能ではないが、このような自由度の高さこそ、iPod Linuxの面白さなのだと思う。

    ボイスレコーダー機能を試す

    CVS版Podzillaでは、第4世代iPodでも録音機能がサポートされている。現時点では動作がかなり不安定で、録音/再生の途中でフリーズすることも日常茶飯事だが、今後開発が進めばiPod Linuxの目玉機能の1つになること請け合いだ。

    iTalkなどのiPod対応ボイスレコーダーとの違いは、余分な出費が必要ないということ。敢えてマイクを用意しなくても、適当なステレオヘッドフォンを接続し、左チャネル側の振動板を音源に向ければ、とりあえずの録音はOK。モノラルのみの対応だが、サンプルレートは8/32/44.1/96kHzの4タイプから選択することができる。実際、iPod Shuffleに付属のインナーイヤー型ヘッドフォンで試してみたところ、そこそこの音質で録音できた。

    録音を開始するには、トップメニューから[Extras]→[Recordings]→[Mic Record]を選択し、中央ボタンを押す。もう一度押せば録音終了、ホイール下部の再生/停止ボタンを押せば一時停止/再開だ。録音レベルは調整できないので、ヘッドフォンをマイク代わりに使う場合には、できるだけ音源に近づけたほうがいいだろう。

    なお、iPodのルートに「Recordings」ディレクトリが存在しない場合、WAVファイルの作成に失敗するため、iPod標準のOSで起動したときに作成しておこう。

    ラインイン録音機能を試す

    iPod LinuxのWebサイトで公開されているプロジェクトステイタスを見ると、第3世代iPodはDockに装備されたラインイン端子経由での録音に対応している。残念ながら第4世代iPodは未対応だが、開発者のブログで公開された情報によれば、近々対応する予定とのことだ。

    このラインイン録音機能だが、いろいろな使い方が考えられる。ラジオ番組の録音、MDなど既存のサウンドライブラリからのダビング......30秒の録音で約5MBと多量のディスクスペースを必要とするうえ、一度アナログに変換された音声を録音することになるため音質は劣化するものの、iPod標準のOSには今後とも実装されない(であろう)iPod間での曲のダビングも可能になる。ユーザは"フェアプレー"を心がけてほしい。

    なお、第4世代iPodのヘッドフォンジャックに両端がステレオミニジャックのケーブルを接続、メニューで[Line In Record]を選択して録音を開始したところ、"似非ラインイン録音"に成功した(8月31日のCVS版Podzillaでテスト)。ノイズの混入が目立つなど音質には期待できないが、ステレオで録音できるため、音楽もそれなりに楽しめる。こちらの録音方法はiPodの機動性を生かせるだけに、ダビング以外のユニークな活用も考えられるはずだ。

    紙幅が尽きたので、今回はここまで。次回は、iPod Linux編の最終回として、Podzillaのカスタマイズに関する情報をお届けする予定だ。

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