【コラム】

OS X ハッキング!

143 九州に行ってくるばい - Mac OS Xでのモバイル環境~iSyncとの連携

    海上忍  [2005/07/25]

    この2カ月ほど、1日1時間のジョギングを続けている。だが、体重は減らない。むしろ増えている。このユニバーサルバイナリな体、ぜい肉だけlipoコマンドで取り除けないかしらん?

    モバイル環境やらなんやら

    私事で恐縮だが、数年ぶりに福岡へ行くことになった。九州の湘南などと呼ばれる某海岸に近い妻の実家へ行くことが旅の目的だが、佐賀の唐津方面へ繰り出すことも計画中。虹ノ松原付近でしか買えない(日持ちしないのだ)和菓子「けえらん」、唐津市役所近くにある竹屋の肝吸い付き鰻定食、少し足を伸ばして呼子の活イカ……思う存分食べてやろうと企んでいる。

    そこで喫緊の要件として浮上してくるのが、通信環境の確保。妻の実家の電話回線を長時間独占することはできないし、ましてや1週間近く仕事関係の連絡を絶つこともできないので、長時間の使用に耐えるモバイル環境を調えねばならない。かといって、手持ちのW21T(auのWIN端末)で凌ごうとすると"パケ死"は必定。妻の実家の近所には無線LANホットスポットなどない。はてさて……

    思いついたのは、PDA専用PHS定額サービスを使うこと。CFカードを購入するための初期費用と機器認証機能を備えたPDAが必要となるが、最大128kbpsのデータ通信を定額の2000円/月で使えることはうれしい。PCカード変換アダプタを付ければMacでもOK(通信費は別途)。というわけで、カスタマイズ性とコストパフォーマンスの高さでPDAは「Zaurus SL-C1000」、通信機器はso-netが提供するPHS定額通信サービス「bitwarp」に決定。これで九州もバッチリ(?)だ!!

    アドレスブックと同期するくさ

    LinuxザウルスことZaurus SLシリーズには、メーカーの正式サポートこそないものの、有志ユーザの尽力によりMac OS Xとの連携を可能にするツールが多数用意されている。ここに紹介するシェアウェア「ZMacSync」はその1つで、Mac OS XのアドレスブックやiCalのイベントデータをZaurusと同期する機能を持つ。

    ZMacSyncには、Tiger対応のUSBドライバのほか、Zaurus側で必要なパッケージがいくつか収録されている。まずは「AJZaurusUSB-0.3.0.pkg」をMac OS Xにインストール、システムを再起動する。再起動後Zaurusに付属のUSBケーブルで接続すると、OS X側に(仮想)Ethernetアダプタが検出されるので、そこへシステム環境設定の「ネットワーク」パネルで静的なIPアドレス(192.168.129.1)を割り当てれば準備は完了。

    Zaurus側では、sshdなど一式を含むパッケージ(zmacsync_2.0b1_arm.ipk)のインストールが必要。その後OS X側でZmacSync.appを起動、SSH接続を確立(端末画面で"yes"と答えるだけでOK)すると、アドレスブックやiCalなどとの同期が可能になる。

    その同期だが、まずまずの結果を得られる。現行バージョン(2.0b1)では、Zaurus上のデータがすべて更新される「Refresh Sync」しか選択できない、住所項の都道府県名と市町村を分けていると都道府県名部分が欠落する(アドレスブック)、周期的な予定が同期されない(iCal)といった問題はあるが、日本語の文字化けもなく実用レベルに達している。

    Zaurusをフォトストレージとして使うげな

    PIMデータの転送が終われば、あとは仕事で使うファイルの転送。iBookも持参するが、空港や駅の待ち時間を利用するためにZaurusへコピーしておくのだ。ZaurusはSMB/CIFSサーバとして機能するので、Finderの「サーバへ接続...」画面で「smb://zaurus/」と入力すればマウント完了、ファイルコピーはものの数分で完了した。

    ところで、Zaurus SL-1000にはUSBホスト機能が用意されている。公式には非サポートとされているが、千数百円で販売されているUSB mini A<->USB Aメスのケーブル(※)を接続すればあら不思議、USBホストとして機能してしまうのだ。USBキーボードは設定なしで利用できるので、執筆もはかどるというもの。
    (※ : モバイル専科などのショップで販売中)

    このケーブルを利用すると、各種USBストレージをZaurusの周辺機器として使えるようになる。SL-C1000のカーネルはFAT32のRead/Writeに対応しているので、iPod shuffleもOK。USBカードリーダを接続すれば、デジカメで撮影した画像を保管しておくフォトストレージとしても利用できる。これで、もうすぐ2歳になる愛娘の写真もドシドシ撮れそうだ。

    USBストレージのマウント

    $ su
    # fdisk -l ←デバイスファイル名を調べる

       Device Boot Start End Blocks Id System
    /dev/sda1 * 1 500 15979+ 1 FAT12 ←/dev/sda1と判明

    # mount -t vfat /dev/sda1 /mnt/usbstorage

    USBストレージのアンマウント

    $ su
    # umount /mnt/usbstorage
    # rmmod usb-storage

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