【コラム】

OS X ハッキング!

142 iPod Shuffleの二天一流的解釈

    海上忍  [2005/07/11]

    ADCのWebサイトをつらつらと眺めていたところ、「Important:」から始まる記事を発見。Objective-CとJavaの両言語から利用できるところがCocoaの長所の1つだと考えていたのですが...... これが最終決定だとすると、残念ですね。

    さて、今回は「iPod ShuffleをFAT32とHFS+の"二刀流"で使う」方法について。以前iPod Shuffleを取りあげたとき、この試みは失敗に終わったのだが、試行錯誤の結果"二刀流シャッフル"の安定利用に成功したため、報告を兼ねて具体的な手順を紹介するという次第だ。

    右手にFAT32、左手にHFS+

    ハードディスクやCD/DVD-RWの初期化には「ディスクユーティリティ」を使うことが一般的だが、diskutilコマンドのほうが機能は豊富だ。ディスクユーティリティは、diskutilやdrutilなどディスク関連コマンドのGUIフロントエンドに位置付けられるアプリケーションだが、ユーザの誤用を防ぐためか、それらのコマンドでは可能な処理が不能となっている。

    パーティション分割もその1つで、分割方法に「PCパーティション方式」を選択すると、そのディスクにはMS-DOSボリューム以外作成できなくなる(空き領域を除く)。一方、diskutilコマンドならばFAT32とHFS+の混在が可能なうえ、「MBRFormat」オプションを指定してパーティションを作成すれば、iPod Shuffleのサウンドプレイヤーとしての機能を損なうこともない。

    たとえば、「/dev/disk1」として認識されているiPod Shuffleを、「MYSHUFFLE」(FAT32/約400MB)と「Mac」(HFS+/約90MB)の2つのパーティションに分割するには、以下のとおりコマンドを実行する。なお、「disk1」の部分はコマンド実行時の状態により異なるため、事前に「diskutil list」あるいは「df」コマンドで確認しておこう。

    $ diskutil partitionDisk disk1 2 MBRFormat MS-DOS MYSHUFFLE 400M HFS+ Mac 90M

    $ diskutil list    ←パーティション情報を確認
    /dev/disk1
      #:               type name         size      identifier
      0: FDisk_partition_scheme          *493.4 MB disk1
      1:         DOS_FAT_32 MYSHUFFLE    399.8 MB  disk1s1
      2:         Apple_HFS Mac           93.3 MB   disk1s2

    なお、パーティション分割処理が終了すると同時にiTunesが起動するはずだが、iPod設定アシスタントの指示には従わず[キャンセル]ボタンをクリック、iPod Shuffleを未登録のままiTunesを終了すること。この処理は、iPod Shuffleをミュージックプレイヤーとして利用するうえで重要なポイントだ。

    二刀流シャッフルの極意

    "二刀流シャッフル"をマウントしたところ。やはりHFS+に直接書き込めるのは便利

    二刀流シャッフルを接続後はじめてiTunesを起動すると、「HFSボリュームフォーマットに変換されているため、iPod"***"には曲を転送できません」と警告されることがある。iTunesでは、FAT32とHFS+のどちらを優先的に扱うか決められていないため、HFS+が先に検出されてしまうと、このメッセージが表示される仕組みだ。筆者が試したかぎりでは、iTunesが起動した状態でiPod Shuffleを接続すると、ほぼ確実にこの現象が発生する。iPod Shuffleでは、FAT32領域上に保存された楽曲データしか再生できないため、iTunesがFAT32を楽曲用の領域として認識しなければ不都合が生じるのだ。

    この問題を回避するには、二刀流シャッフルをマウント(このときiTunesは未起動)した状態で以下の要領でdiskutilコマンドを実行、FAT32領域のみマウントされた状態でiTunesを起動する。その際、事前に「diskutil list」で確認しておいたHFS+領域のデバイス名を指定すること。もちろん、ディスクユーティリティからアンマウントを実行してもOKだ。

    $ diskutil unmount disk1s2    ←disk1の第2パーティション(HFS+)をアンマウント

    この状態でiTunesを起動し、iPod設定アシスタントの指示に従い二刀流シャッフルを登録すると、狙いどおりFAT32が楽曲用の領域として使用される。環境設定の「iPod」タブで[ディスクとして使用する]をチェック、データ用の領域を確保しておけば、HFS+とFAT32両方を使用できるメモリカードとなる。なお、楽曲を転送した後にもかかわらず、iTunes起動時にHFS+領域が認識されてしまう場合には、[このiPodの接続時にiTunesを開く]のチェックを外してみよう。ときどき「HFSボリュームフォーマットに?」の警告は受けるかもしれないが、HFS+は楽曲用の領域として認識されなくなるはずだ。

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