【コラム】

OS X ハッキング!

129 CUIでiPodを管理する「GNUpod」(2)

    海上忍  [2005/04/04]

    桜の開花を今日か明日かと待ち遠しく感じる季節がやってまいりました。桜といえば花見、花見といえば宴会。夜桜を眺めながらの一杯はまた格別です。そういえば、iPod mini(ピンク)は桜色といえないこともありませんね。ぼんやり見続けていたら、だんだん桜餅に見えてきました……支離滅裂ですいません。

    さて、今回は前回に続き「GNUpod」の使い方について。コマンドラインでiPodを管理するという通好み(物好きともいう)な機能を持つだけに、iTunesに比べて使い手を選ぶ傾向は否めないが、工夫次第では便利に使える。曲の追加や属性情報の変更など、今回は少し高度な使い方を紹介してみよう。

    曲をiPodへ書き込む

    曲をiPodへ書き込むときには、gnupod_addsong.plコマンドを利用する。使い方は簡単、引数にサウンドファイル(MP3/AAC/WAV)を指定するだけでOK。デフォルトでは「-m」オプションでパスを指定する必要があるが、前回説明したとおりIPOD_MOUNTPOINT環境変数にiPodのパスを定義しておけば、オプションを省略できる。

    曲を書き込む前には、tunes2pod.plコマンドを実行して、GNUpodのデータベース(GNUtunesDB)を最新の状態にしておかなければならない。また、曲を書き込んだあとには、mktunes.plコマンドでiPodのデータベース(iTunesDB)に変更内容を反映させる必要がある。MP3ファイルを書き込むことを例にすると、以下のような作業の流れになるはずだ。

    $ tunes2pod.pl
    $ gnupod_addsong.pl *.mp3
    $ mktunes.pl

    なお、GNUpodで曲を書き込んだあとにiTunesを起動する場合には、事前に環境設定の「iPod」タブにある[曲とプレイリストを手動で管理]ラジオボタンを選択しておくこと。自動的にアップデートする設定にしておくと、iPodをマウントするたびにiTunesと同期され、GNUpodからiPodに書き込んだ曲が消えてしまう。便利さは1つ減るが、複数のマシンでiPodを使い回すことが可能になることを考えれば、損な話ではないだろう。

    ・曲を検索しつつiPodに書き込む
    GNUpodに含まれるコマンドの実体はPerlスクリプトだが、通常のコマンド(バイナリ)とほぼ同等に扱える。実行結果をパイプしてlessやlvなどのページャで閲覧したり、ファイルにリダイレクトしたりできるので、曲の検索結果を他のアプリケーションで再利用することも容易だ。

    findコマンドと組み合わせれば、検索結果をそのままiPodに書き込むこともOK。以下の実行例では、カレントディレクトリ以下にあるファイル名部分に「Love」を含むAACファイルを検索し、結果をgnupod_addsong.plコマンドに渡してiPodへ書き込んでいる。

    $ find . -name '*Love*.m4a' -exec gnupod_addsong.pl {} \;

    再生回数をでっちあげる

    iTunes/iPodで曲を再生すると、その回数が履歴として残ることはご存知のとおり。「トップ25」を見ると、ヘビーローテーションの曲は一目瞭然、改めて自分の音楽の好みを思い知らされてしまう。しかし、曲をエンコードしなおしたときなど、ファイルを置き換えてしまえば、もう一度ゼロからやり直しだ。

    そんなときには、gnupod_search.plコマンドを利用して再生回数を書き直してしまおう。以下の実行例では、IDが23179の曲を対象として、再生回数を110回に設定している。そのあと、曲を書き込んだときと同様にmktunes.plコマンドを実行し、GNUtunesDBをiTunesDBに変換すれば"再生回数のでっちあげ"は完了だ。

    なお、ここではIDを利用して曲を検索したが、アーティスト名やジャンル名をキーワードとすることもできる。他の検索方法については、「man gnupod_search.pl」を実行すると表示されるオンラインマニュアルを参照してほしい。

    $ gnupod_search.pl -i=23179 --rename="playcount=110"
    $ mktunes.pl

    最後に、この場をお借りして少しばかり拙著の宣伝を。人気のDVDレコーダーを取りあげた「図解 まるごとDIGA」と「図解 まるごとスゴ録」の2冊が、技術評論社から発売されました!! 書店へお運びの際には、ぜひともお手にとっていただけますようお願い申し上げます。

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