【コラム】

OS X ハッキング!

128 CUIでiPodを管理する「GNUpod」

    海上忍  [2005/03/28]

    デジモノが大好きな1歳7ヶ月の我が娘、最近ではDVDプレーヤーの操作方法を覚えてしまいました。お気に入りの子供向けDVDが終盤に近づくと、リモコンの再生ボタンを押してもう一度最初から見ようとします。そろそろMacの使い方でも教えてみようかな……

    さて、今回は「GNUpod」について。iPodを管理するアプリケーションといえばiTunesだが、MacとWindows用しか提供されていないうえ、iTunesとiPodともどもシェルから管理することは難しい。いつでもどこでもTerminalでもiPodを楽しめるよう、もう1つの選択肢であるGNUpodを導入してみよう。

    GNUpodでできること

    GNUpodは、iPodのサウンドライブラリを管理するためのPerlスクリプト集だ。ドライバ類は含まれないため、LinuxなどAppleによりサポートされない環境ではカーネル再構築といった準備が必要となるが、iPodのマウントさえできればコマンドで管理可能になる。

    OS XでGNUpodを使う利点を挙げるとすれば、やはりCUIを利用した曲の管理が可能になることに尽きる。iTunesの「曲リストを書き出し」メニューを利用すると、変更日や追加日といった曲の内容とは直接関係ない情報まで書き出されるため、かえって面倒なことになるが、GNUpodでは抽出できる項目は8つ(曲名、アーティスト名、レート、パス、アルバム名、ジャンル、再生回数、ID)と少ないものの、メールで送信するには必要十分なプレイリストをコマンド1つで作成できる。

    まずはインストール

    GNUPodの動作には、バージョン5以降のPerlを必要とする。OS Xには標準で収録されているため、以下のとおり作業すればインストールは完了。後述するgnupod_search.plなどのコマンド(Perlスクリプト)が、/usr/local/bin以下へコピーされたはずだ。

    $ curl -O http://savannah.gnu.org/download/gnupod/gnupod-0.98.tgz
    $ tar xzf gnupod-0.98.tgz
    $ cd gnupod-0.98
    $ ./configure
    $ sudo make install

    ただし、オプションのPerlモジュールを使用しているため、configureスクリプトの実行時に表示されるメッセージに従い、いくつかのPerlモジュールを追加インストールしなければならない。筆者が利用している環境(Mac OS X 10.3.8)では、「Unicode::String」と「MP3::Info」の2つを追加インストールしたが、これまでPerlモジュールを追加した経験がなければ、最初にコマンドを実行するときにはいくつか質問されるはずだ。登録するURLリスト(筆者は「ftp://ftp.dti.ad.jp/pub/lang/CPAN/」を利用した)さえ誤らなければ、回答はデフォルト値のまま進めていいだろう。

    $ sudo perl -MCPAN -e 'install Unicode::String'
    $ sudo perl -MCPAN -e 'install MP3::Info'

    GNUpodの初期設定

    GNUpodを初めて利用するときには、「gnupod_INIT.pl」コマンドを実行してデータベースファイルを作成(iTunesのデータベースファイルを変換)する必要がある。そのとき、iPodのマウントポイントを明示しなくてはならないため、あらかじめdfコマンドなどで確認しておこう。筆者の場合、/Volumes/MyPodとして認識されていたので、以下のとおりコマンドを実行してデータベースを作成した。

    $ gnupod_INIT.pl -m="/Volumes/MyPod"

    なお、マウントポイントの明示はGNUpodに含まれる他のコマンドでも必要だ。毎回指定することが面倒な場合には、以下の要領でIPOD_MOUNTPOINT環境変数を定義しておこう。~/.bash_profileなどのログインスクリプトに記述しておいてもいいだろう。

    $ export IPOD_MOUNTPOINT="/Volumes/MyPod"

    曲を検索する

    ライブラリから目的の曲を検索するときには、gnupod_search.plコマンドを利用する。たとえば、アーティスト名に「Sorrenti」を含む曲すべてを表示する場合には、オプション「-a」(または「--artist=」)を指定すればOK。

    $ gnupod_search.pl -a "Sorrenti"

    表示される曲の情報だが、初期値では「ID アーティスト名 アルバム名 曲名」の順となる。これは「--view」オプションで変更できるので、情報が冗長に感じる場合に試してみよう。なお、オプションで使用する記号は、曲名が「t」、アーティスト名が「a」、レートが「r」、パスが「p」、アルバム名が「l」、ジャンルが「g」、再生回数が「c」、そしてIDが「i」だ。以下のコマンド実行例では、ジャンルが「Rock」の曲を検索し、その結果を曲名/アーティスト名/再生回数というフォーマットで表示している。

    $ gnupod_search.pl -g "Rock" --view=tac

    と、このあたりで紙幅が尽きたので、続きは次回。GNUpodのCUIならではの便利な使い方を紹介する予定だ。

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