【コラム】

OS X ハッキング!

121 iPod shuffleをフラッシュメモリとして活用する

    海上忍  [2005/01/31]

    Mac miniに沸くMacユーザコミュニティですが、時を前後してG4 Cube向けにデュアルCPUカードが発表されました! GigaDesigns社の製品なのですが、なんと電力不足を解消するために電源ボードまで開発したとのこと。しかも、電源ボード単体でも発売されるという素晴らしさ…… G4 Cubeはまだまだ現役です。

    さて、今回は「フラッシュメモリとしてのiPod shuffle」について。フォーマット形式にFAT32が採用されたことは、Windowsとのファイルのやり取りが容易になるという点ではメリットが大きいものの、OS Xをメインに使うユーザにとって面倒なことがあることも事実。そのあたりを切り口に、iPod shuffleの便利な使い方を紹介してみよう。

    HFS+で使えるか?

    結論から言うと、iPod shuffleはHFS+でフォーマットするとただのUSBフラッシュメモリになってしまう。ディスクユーティリティ(Disk Utility.app)などのツールを使えばフォーマット自体は特に問題なく終了するが、肝心のオーディオプレイヤーとしては動作しなくなる。

    それではパーティション分割はどうかというと…… 残念ながらうまく行かない。ディスクユーティリティでは、複数のパーティションを持つボリュームを対象とする場合、フォーマット形式にFAT(MS-DOS)を指定できないのだ。結果としてボリューム全体をFATにするか、それ以外の(オーディオプレイヤーとしては使えない)フォーマット形式を選択することになる。pdiskコマンドを利用してHFS+とFAT32の2パーティション構成も作成してみたが、オーディオを再生できないばかりかWindowsではマウントできないという事態に。やはり、FAT32単独で行くしかないようだ。

    ボリューム名を日本語に

    Mac OS XにおけるFAT32サポートはWindowsのそれと完全な互換性があるわけではなく、いくつかの制限がある。なかでもボリューム名に日本語を使えないことは、結構な不便を招くのではなかろうか。

    どうしてもボリューム名に日本語や英小文字を使いたい場合には、WindowsにiPod shuffleを接続し、エクスプローラのプロパティを開いてボリューム名を変更してみよう。この方法を使えば、「しゃっふる」はもちろん「漢字」(さすがにこのネーミングはないだろうが)といったボリューム名を利用できる。

    「._」との闘い

    HFSとHFS+以外のフォーマット形式では、リソースフォークなどのMac独自のファイル情報はAppleDouble形式で保存される。ファイル本体であるデータフォークとリソースフォークが分離されるわけだが、このときリソースフォーク部分は「._」から始まるファイル名が適用される。たとえば、「pod.jpg」であればデータフォークは「pod.jpg」、リソースフォークは「._pod.jpg」といった具合だ。

    FAT32でフォーマットされているiPod shuffleにもこの法則は適用される。理解しておけば問題なさそうだが…… どうだろう? 注意してファイルを見なければ、うっかりダブルクリックしてしまいそうだ。やはり、似た名前のファイルが同じディレクトリにあることは避けたい。

    そこで急遽こしらえたのが、以下に挙げるバッチファイル。その働きはというと、iPod shuffle上にある「._」から始まるファイルと「.DS_Store」を再帰的に削除、その後iPod shuffleのボリュームをエクスプローラで開く、というものだ。仕組みは簡単だがバッチファイルなだけに効果はバッチリ、筆者のところではとりあえず問題は発生していない。アートワーク付きのAACファイルと対の「._***.m4a」も削除されるが、ふつうに再生できる。

    なお、2行目の「H:」は自分の環境にあわせ、iPod Shuffleに適用されるドライブレターを指定してほしい。このバッチファイルを(もちろんWindowsの)デスクトップにでも置いておけば、それなりに便利に使えると思う。ただし、ゴミ箱(.Trashes)とアイコンファイル(.VolumeIcon.icns)は削除しないので、エクスプローラのプロパティで隠しファイルに設定しておくこと。

    最後に、お約束を。このバッチファイルのために重要なファイルが削除されても苦情は受け付けないので、At your own riskでどうぞ。

    ・「._*」と「.DS_Store」を削除するバッチファイル(拡張子「.bat」として保存すること)

    @echo off
    H:
    DEL /S /A:A ._*
    DEL /S /A:A .DS_Store
    START .

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