【コラム】

OS X ハッキング!

120 Anthy+uimを使いGimp.appで日本語入力

    海上忍  [2005/01/24]

    ふと思い立って「~/.emacs.el」を書き換えていたところ、なぜか脳内に哀愁漂うランバダのメロディーが。訝しく思っていたところ、原因はどうやらラムダ(lambda)でした。わかっちゃいるけど、無意識下では"ランバダ"と読んでいるのでしょうね。でも、ランバダに続いてマカレナのメロディーが浮かんだことの因果関係はサッパリわかりません。

    さて、今回は以前も紹介したことがあるフリーのグラフィックソフト「Gimp.app」について。以前はFinkなどのパッケージシステムに頼らなければ導入が難しかったGimpだが、バイナリとして配布されるため簡単インストール、しかもFinderからダブルクリックすれば自動的にX Window System(X11.app)も起動する、というGimp.appが配布開始されてからというもの、俄然導入しやすくなった。

    しかし、そのままでは日本語を入力できない。CannaやFreeWnnといった日本語入力システムとkinput2などのクライアントをインストールするか、ことえり対応のkinput2を利用するか、いずれにしてもFinkに頼ることになる(もちろん自力でインストールすることも可能だが)。

    今回は、もう1つの方法である「Anthyとuimの組み合わせ」を紹介してみたい。Finkを使わずに済むうえ、変換効率も良好。Gimp.appでロゴを作成するときだけ日本語入力できればOK、という場合にはちょうどいい入力システムなのだ。X11 for Mac OS Xと開発環境さえあれば10分ほどで作業は完了するので、日本語入力を諦めるまえに試してほしい。

    まずはAnthyのインストール

    まずは日本語入力システムの「Anthy」から。約2年前に紹介したときから開発が進み、OS Xでも今や"make一発"でインストールできる。なお、デフォルトでは/usr/local/binへインストールされるため、パスの設定を忘れずに。

    Anthyのインストール(要管理者権限)

    $ tar xzf anthy-5900.tar.gz
    $ cd anthy-5900 ; sh configure ; make
    $ sudo make install

    uimに必要なツールをインストール

    次はAnthyをGTK2+で使用するときの橋渡し役「uim」のインストール……のはずが、そのままでは"XML::Parserがない"とのエラーにより、configureの処理に失敗する。uimの機能には直接関係しないが、作業を進めるためにも以下の「expat」と「XML::Parser」をインストールしよう。

    expatのインストール(要管理者権限)

    $ tar xzf expat-1.95.8.tar.gz
    $ cd expat-1.95.8 ; sh configure ; make
    $ sudo make install

    Perlモジュール「XML::Parser」のインストール(要管理者権限、ファイルは自動取得)

    $ sudo perl -MCPAN -e shell
    cpan> install XML::Parser
    cpan> exit

    uimのインストール

    多言語対応の文字入力ライブラリ「uim」は、Anthyなどの変換エンジンとGimp.appに使用されているGTK2+の中間に位置するプログラムだ。なお、GTK2+のソースがあれば変換候補を表示することも可能だが、無くてもコンパイルは(Gimp.appでの日本語入力も)可能だ。

    uimのインストール(要管理者権限)

    $ tar xzf uim-0.4.5.tar.gz
    $ cd uim-0.4.5 ; sh configure ; make
    $ sudo make install

    起動スクリプトを修正

    最後は、Gimp.appのバンドル内部にある起動スクリプトを修正する。このスクリプトでは、現在OS Xで使用されている言語の情報を取得、適切なロケールを割り当てるよう動作するのだが、Anthy+uimの組み合わせが動作しない。また、uimのフロントエンドとなる「uim-xim」の起動も必要になるので、以下のとおりスクリプトを修正してほしい。script-fuがBus Errorを起こしてしまうという新たな問題を生じてしまうが、[SHIFT]-[SPACE]を押せば日本語を入力できるようになるはずだ。

    Gimp.appの起動スクリプトの修正箇所(左端は行番号、修正後上書き保存)

    $ vi /Applications/Gimp.app/Contents/Resources/bin/gimp

    22: #  … … …
    23: #  … … …
        ↑
      行頭に「#」を追加してコメントアウト
    33: export LANG=ja_JP.eucJP            ┐
    34: export XMODIFIERS="@im=uim-anthy"  │「exec "$CWD/gimp-2.2" "$@"」行
    35: export GTK_IM_MODULE=uim-anthy     ├の前に挿入
      36: /usr/local/bin/uim-xim &           ┘

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