【コラム】

OS X ハッキング!

102 サウンドフォントを着替えよう

    海上忍  [2004/08/09]

    真夏日が続く毎日、なかなか仕事場の冷房を切ることができない。愛機G4 Cubeの熱対策のためだ。PowerPC 7457を載せたPowerLogix製のCPUカードは発熱量が少なく、特に問題なくファンレスのまま動いているが、冷やしたほうがいいことは確実。というわけで、負荷の高い処理が続いたときには裏側の吸気口めがけて団扇でパタパタ…… ああ日本の夏、Cubeユーザの夏。

    さて、今回はOS Xで「サウンドフォント」を利用する方法について。OS Xに標準装備されているQuickTime 6.xはサウンドフォントに対応しているのだが、あまり知られていないようなので、これを機会に音楽愛好者(特に楽器を弾く人)はトライしてほしい。

    サウンドフォントって?

    サウンドフォントとは、デジタル録音された楽器の音を寄せ集めて構成したファイルのこと。ピアノやドラム、ギターやトランペットなどなど、よく利用される楽器の音を集めた音色データの集合であり、MIDI機器の音源として利用される。Windows定番のサウンドカード「SoundBlasterシリーズ」に採用されたことでも有名だ。

    そのサウンドフォントが何の役に立つかというと……MIDIファイルの再生に利用すればいろいろな音の組み合わせを楽しめる。文字フォントのゴシック体とPOP体が見る者に異なる印象を与えるように、サウンドフォントを着替えればMIDIファイルの印象も変わる。しかもSoundBlasterシリーズのおかげでいろいろなサウンドファイルが作成され、その多くはフリーで配布されているという選択肢の多さ。凝ったものになると数十MBということも珍しくない、職人的こだわりが見え隠れする奥深い世界がここにはある。

    ところで、サウンドフォントはSoundBlasterシリーズに始まった話ではなく、その源流といおうか流行始めは「GUS」ことGravis Ultrasoundというサウンドカードとするのが適当だろう。GUSはPC(MS-DOS)でメガデモを再生するときの必須アイテムで、全二重の32ボイスという当時にしては出色の性能を誇ったカードだ。Windows 95ブームに乗り遅れて消えてしまったが、今でもそのスジ(どのスジ?)のユーザには高値で取引されているという。フリーのMIDI再生ソフト「Tmidity」では、今もGUSの音源が使用されているほどなのだ。

    サウンドフォントを入手する

    サウンドフォントの入手方法だが、愛好者は世界中に存在するので、Googleあたりで検索すればフリーなものがたくさんヒットするはず(販売されている製品も多いが)。一般的な傾向として、ファイルサイズが大きければ高音質である確率が高いので、周囲の評価を参考にしながらめぼしいものを入手しよう。HammerSoundSF2MIDI.COMといったWebサイトが役立つはずだ。

    なお、多くのサウンドフォントは「sfArk」という形式で圧縮されている。あらかじめ以下のサイトからOS X用のアーカイバを入手しておき、ダウンロードしたサウンドフォントを解凍しよう。

    sfArkXT for OSX 1.03
    フリーウェア
    http://melodymachine.com/files/sfArkXT_OSX.sit

    サウンドフォントを利用する

    サウンドフォントを利用するには、~/Library/Audio/Sounds/Banksというディレクトリを用意し、そこへ拡張子が「.sf2」のサウンドフォントファイルをコピーすればOK。全ユーザが使用できるようにする場合は、パスを/Library/Audio/Sounds/Banksとしよう。あとはシステム環境設定の「QuickTime」パネルを開き、「ミュージック」タブで好みのサウンドフォントをデフォルトのシンセサイザに指定すれば、QuickTime PlayerでMIDIファイルを再生するときに使用される仕組みだ。

    いかがだろう? 利用するものにもよるが、出来のいいサウンドフォントならば「QUickTime ミュージックシンセサイザ」と聞き比べたときの違いがわかるはず。筆者は「Reality GM/GS」というフリーのサウンドフォントを使用しているのだが、ドラムのスネアの音やサックスの音はQuickTime ミュージックシンセサイザより格段に上と感じている。だがピアノの音は……音にこだわり始めるとあっという間にHDDを消費するので御注意を。

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